大文字送り火

2024年8月17日 (土)

大文字送り火2024 妙法 8.16

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大文字の送り火、今年も妙法へ行ってきました。目の前の宝ヶ池自動車教習所が開放され、間近で見る事が出来たので今年もやって来たのです。この教習所、ただで開放してくれるのみならず、日が暮れてから点火までの間は照明を付けてくれるというサービスぶり。電気代も掛かるだろうに素晴らしい地元貢献ぶりですね。

昨日は連日の猛暑から一転、夕方になると涼しい風が吹き、待っている間も快適でした。東海地方は猛暑、関東は台風と大変でしたけどね、関西には影響は無かったです。でも新幹線が止まっていたので、迷惑を被った方も多かったかな。

妙法はその名の通り「妙」と「法」の二文字からなりますが、一つの山として捉えられます。起原がそれぞれ違い、妙は日蓮宗の日像上人が松ヶ崎村で布教し、村人がこぞって日蓮宗に改宗した事を喜び、徳治元年(1306年)に西山に妙の字を書いて灯したと伝わります。また法の字は江戸時代になってから日良上人が東山に書いたとされます。妙法の並びが昔にしては左右逆で、それぞれ字体が違うという理由はこれで説明が付きますね。

ちなみにこの妙の山、実は上部が京都市上下水道局の配水池になっており、全くの自然の山ではありません。神聖な山に人工物を入れるなんて地元の人は反対しなかったのかなと思いますが、ここが水道のためには最適な場所だと説得されたのでしょうか。

ここ宝ヶ池自動車教習所はとても広くて芝生もあり、ほとんどの人は座って見ています。そうしないと後ろの人が見えなくなりますからね。大多数の人はそうなのですが、中には通路に立つ人が出てきます。去年はそんな事は無かったのですが、今年は数人の人が固まって立っており、迷惑な人たちだなあと思っていました。幸い私の前は開いていたのですが、点火のタイミングで飛び出して来た人が居ました。おかげで点火時の動画は撮れず仕舞い、何とも残念な結果に終わりました。マナーの問題ですけどね、沢山の人が座って見ているのだから、前に立てば見えなくなる人が居るというのは判りそうなものだけどな。一人立つと駄目ですね。次々に立つ人が出てきてしまいます。隣に座っていたお年寄り達も見えなかっただろうなあ、一時間前から待っていたのにね。他人の迷惑というものを考えて欲しいものですね。

仕方が無いので去年の動画を貼り付けておきます。基本的には変わらないですからね。

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妙が引火したのを見届けた後は法の字へと移動です。これが結構遠いのですよね。それに道が混んでいる上に、暗い中を自転車が通るので結構危ないです。来年行かれる方が居れば注意してください。法の字が見えるのは一カ所だけ、駐車場の前です。他にも松ヶ崎大黒天の参道や北山通沿いの駐車場から見えなくは無いですが、近すぎて上の方だけしか見えません。でもすぐ側で見る法の字は迫力満点ですね。あと地下鉄松ヶ崎駅一番出口の向かい側の歩道から、舟形の上の方だけ見えました。残念ながら写真は撮ったもののぶれぶれで、アップ出来るほどのものではありません。

さて、これで無事にご先祖様のお精霊さんを冥土に送り返すことが出来ました。夏は半ば過ぎましたが、まだまだ猛暑日は続く予報です。お盆を過ぎれば秋の気配というのが通り相場だったのですけどね。お互い健康に留意して、厳しい残暑を乗り切りましょう。

2024年8月15日 (木)

大文字送り火2024 護摩木志納 ~妙法 8.15~ 

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今年の五山送り火、護摩木の志納は妙法で行ってきました。これまで大文字、左大文字、鳥居形と行ってきましたから、これで四カ所目ですね。来年は船形を目指そうかしらん。別に全て回ったところで、特別な御利益は無いですけどね。

場所は京都市地下鉄の松ヶ崎駅、一番出口を出てすぐ左側、武衛門ビル一階です。護摩木志納場所としては、最も交通至便なところですね。ちなみに隣はノーザンチャーチ北山教会、毎年クリスマスイルミネーションを見に来るところです。いつも夜にしか来た事が無いので、昼間というのはなんだか勝手が違って戸惑いました。

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護摩木は保存会によって違い、大文字や左大文字だと松の割り木があったりしますが、ここは綺麗に製材された板でした。これは字が書きやすいというメリットがありますね。この裏に願い事を書くのですが、内容は先祖代々供養、家内安全、健康祈願など何でも良く、これは各保存会共通です。その願いを大々的に法要してくれるのですから、有り難い事ですよね。

ちなみに志納料は400円でした。15年前の大文字で300円でしたから、ほとんど変わっていませんね。志納する側としては助かりますが、保存会としては資金的に大丈夫なのかな。妙法の護摩木受付は明日10時から13時までです。他の保存会は午前中で終わるところもありますので、こちらで確認してください。

2023年8月17日 (木)

京都・洛北 大文字送り火2023 ~妙法 8.16~

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令和5年8月16日、大文字の送り火が開催されました。前日の台風でどうなるかと心配されましたが、保存会の方々の尽力により無事に点火されたのは何よりでした。

今年はどこに行こうかと考えていたのですが、今まで見たことが無い妙にしようと松ヶ崎まで出かけてきました。場所そのものは何度も通った事のあるところですが、当日の様子が判らず少し不安でした。でも行って見ると妙の字の真ん前にある自動車教習所が開放されており、特等席で見る事が出来ました。狭い道路に人が溢れると危険だからとの事ですが、教習所も太っ腹ですね。動画は点火時の様子、妙の字が浮かび上がって来る様子をご覧ください。

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妙の字の点火を見届けた後は法の字へと移動です。考える事はみんな一緒で、まるで民族の大移動よろしく、長い人流が出来上がっていました。反対に法の字からも移動してくるので狭い道路は一杯です。ところどろこにガードマンが立っていたのを見ると、毎年こんな調子なのでしょうね。写真スポットはどこかしらんと思っていたのですが、人だかりがしていたのですぐに判りました。法の字を間近で見たのは初めてですが、結構な迫力でしたね。

台風が一日ずれていたら大変な事になるとろでしたが、台風一過の好天に恵まれお精霊さんも無事にあの世へとお帰りになった事でしょう。京都の夏も盛りを過ぎ、秋の気配がどこからともなくただよって来る時節となります。季節の移ろいは本当に早いですね。

2022年8月17日 (水)

大文字送り火2022 ~神楽岡 8.16~

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3年ぶりに灯された大文字送り火、直前まで大雨が降るというハプニングがありましたが、点火時刻になると雨が止み、無事に大の字が浮かび上がりました。

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いやあ、凄い雨でしたね。実は真如堂で鐘楼送り灯ろう供養会が行われるかと思い、7時前に真如堂に着いたのですが今年も中止で誰もおらず肩透かしをくらってしまいました。ちゃんとホームページを見ておけば良かったですね。その直後から雨が降り出し、本堂で雨宿りをさせてもらう事にしました。しかし、雨と雷の凄かった事。まさに滝のようでした。どうなる事かとスマホの雨予測のアプリとにらめっこしながら一人で過ごす時間は、まあ得がたい経験でしたね。

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しかし、奇跡的に点火直前に雨が上がり、これは天佑かと神楽岡に移動しました。しかし、大文字は点火しておらずどうなるのかと固唾をのんで待っていると10分遅れくらいで点り初め、いつもよりゆっくりではあったものの無事に大の字が出来あがりました。法の字も少し遅れたのかな、でもこちらは一斉に灯されていましたね。

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後は神楽岡を北に下りつつ、辻々の大文字を撮っていきました。ここも穴場として知れ渡ったのか沢山の車が駐車していましたが、混雑するという程でもなく、ゆっくり見られたのは良かったです。今年は大文字に護摩木を奉納していたので、いつもより思い入れが強かったですね。これで無事に御精霊さんもあの世に帰ってくれた事でしょう。

大文字が終わると京都の夏も峠を越した事になります。まだまだ暑い日が続きますがどこからともなく秋の気配が漂い初め、季節が動き始めた事を感じるようになります。これからは夏の終わりの京都をお届けできたらなと思っているところです。

2022年8月15日 (月)

京都・洛東 大文字送り火2022 護摩木奉納

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コロナは第七波の真っ最中ですが行動制限は無く、縮小開催されていた大文字送り火も今年は通常開催がされます。そこで我が家も護摩木の奉納にやって来ました。毎年違う場所を選んでますが、今年は大文字にしました。

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3年ぶりの開催とあってか、護摩木奉納場所はかなりの賑わいを見せていました。この日は不安定な天気で、止んだと思ったら突然大雨が降ってくる様な悪天候だったのですけどね。

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護摩木には二種類あって松割木が400円、檜木板が300円です。いつも思うのですが、綺麗に整えられた檜木板の方が手が掛かっている分高くなりそうなものですけどね、なぜか松割木の法が高いのです。有難味は一緒だと思うのですけどね、木の大きさの差かしらん。

ともかくこれでご先祖の霊を送る準備が出来ました。後は明日無事に開催されるのを待つだけですね。

 

2020年8月16日 (日)

今年は規模が縮小されました 五山送り火2020

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(写真は昨年に撮影したものです。)

毎年8月16日は五山の送り火の日。お盆にお迎えしたお精霊さんをあの世に送り返すための行事です。しかし、今年はコロナ禍の影響により、密を作らない様にと規模を縮小して行われました。この大文字の場合は中央と各辺の端の計6カ所の点灯、他の四山は一カ所のみの点灯でした。でも保存会に依れば、形よりも火を灯す事に意味があり、お精霊さんを迷わす事は無いとの事。少し安心です。

来年は何も心配することなく送り火を見たいですね。早くコロナ禍が無事に収まりますように。

2019年8月17日 (土)

京都・洛東 大文字送り火2019 ~真如堂・神楽岡 8.16~

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令和元年8月16日、五山の送り火が行われました。今年訪れたのは神楽岡と真如堂、昨年に続いての訪問です。ここは真如堂の境内から妙と舟形を除いた4つの山が見られる貴重なポイントとして知られます。

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五山のうち、最初に点火されるのが大文字。神楽岡からなら至るところで見る事が出来ますが、真如堂の法要に参加する関係で点火は真如堂の境内で見る事になります。大の字の下半分が見えないのは手前に小さな山があるから。全体像は神楽岡に出れば見えますよ。

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神楽岡の南東の高台に行くと法の字を見る事が出来ます。真如堂の境内からも見る事は出来ますが、限定した場所からかろうじて見えるという感じなので、思い切って外に出た方が楽ですよ。

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鳥居形は真如堂に戻って、鐘楼の角から見る事が出来ます。今年は護摩木を奉納した関係でここは外せないと思っていたので、無事に見れたのは何よりでした。でも、年々桜の木が生い茂って来ており、見えにくくなっています。剪定して欲しいなんて言ったら罰が当たるかな。

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左大文字は墓地から見る事が出来ます。いつもの年なら何人か他の人が居るのですが、今年はなぜか私一人でした。真っ暗な墓地の中で少し薄気味悪かったのですが、美しい大の字を見られたのは良かったです。

今年は台風の襲来でどうなるかと思われましたが、前日に通り過ぎたのは保存会の人をはじめ多くの人がほっとした事でしょうね。おかげさまで六道まいりから送り火まで、とどこおりなくお盆の行事を過ごす事が出来ました。来年もまた無事に過ごせますように。

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