京都・洛東 京都紅葉事情2025 ~東福寺塔頭 来迎院 11月4日~
静かな寺 来迎院
今熊野観音寺から来迎院に来ました。ここはいつ来ても訪れる人が少なく、静かな場所ですね。これから紅葉の本番を迎えますが、見頃の時期でもせいぜい数人、もしくは誰も居ない時もあるくらいです。
廃仏毀釈の名残の石碑
そんな静かな来迎院ですが、以前の記事に書いたとおり明治の初め頃には廃仏毀釈の嵐に巻き込まれました。荒神堂を除く殿舎はことごとく破壊され、更地にされてしまったのですね。その後、寺として再興されるまでは荒神様を祀る神社として存在していましたが、それを物語る石碑が今も残っています。ゆな荒神社と記されており、ここが神社だった時代があった事を知る事が出来ます。
荒神堂は階段の上
階段の上にあるのが荒神堂。本尊である三宝荒神は仏典に基ずくものではなく民間信仰から起こった神であり、仏教が伝来してから後は仏・法・僧を守る後法神とされました。いわゆる神仏習合の典型の様な存在で、仏教の守護神としてここに祀られていたのですが、古来から信仰されていた神でもあった事から破壊を免れたのでしょうね。
来迎院は大正時代に寺として再興され今は真言宗に属しますが、同じように廃仏毀釈で荒神堂だけが残されて神社となり、そのまま現在も神社として存続しているところも多数存在します。また、三宝荒神を祀っているからうちは神社だと言い張って廃仏毀釈の難を逃れ、後に天台宗寺院に復帰した清荒神(護浄院)の様な例もあり、このあたりを調べていくと興味深いものがあります。
来迎院の紅葉の現在地
来迎院は荒神堂付近のもみじが少し色が変わり始めていた程度で、まだ紅葉のスイッチは入っていない様子でした。また、境内だけしか見ていませんが、葉が縮れた様な木は無く、ここは猛暑の影響からは逃れた様ですね。ここから先はどうなるか判りませんが、綺麗な紅葉を期待したいところです。
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