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2024年11月

2024年11月30日 (土)

京都・洛北 京都紅葉事情2024 ~大原・実光院 11.25~

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来迎院から三千院への分かれ道まで来ると、盛りのもみじを背景に記念撮影をする大勢のインバウンドの方が溢れていました。その人たちを縫うようにして参道に入ると、予想通り沢山の人が歩いていましたね。参道沿いのもみじも染まっていましたが、どう頑張っても人混みの写真にしかならないので諦め、山門の脇にあったもみじだけを撮って先を目指します。

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目的は実光院、ここも9月24日に来て以来ですね。この寺は三千院から宝泉院への道すがらにあるのですが、なぜか訪れる人が少ないのです。この時も入ったのは私一人、その後も誰も来なくて、しばらくの間は独り占め状態でした。

ここも前日の雨の影響で葉が散っており、契心園のもみじも盛りを過ぎていました。二、三日前なら綺麗な姿を見られたのでしょうけどね。

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旧理覚院庭園では、丁度盛りのもみじがありました。この木は色付くのが少し遅かったのでしょうか、雨の影響はあまり受けなかった様ですね。綺麗な紅葉を見る事が出来て嬉しかったです。

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その向かいには黄色く染まったもみじがありました。姿の良い木で、この時期の庭の主役と言ったところでしょうか。

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近づいてみると沢山の葉が落ちており、やはり雨で散ってしまった事が判ります。でも、地面を染めた散り紅葉と、半分近く残った黄葉のコラボは、なかなか素敵なものがありました。

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実光院では不断桜も咲いていました。紅葉とのコラボを撮りたかったのですが、上手く行きませんでした。

次はまた雪景色を見に来る予定です。今季の冬は寒いそうなので、雪が積もるんじゃないかなと期待しているのですが、どうなるでしょうか。不断桜に雪が積もったところを撮れると良いのですけどね。

2024年11月29日 (金)

京都・洛北 京都紅葉事情2024 ~大原・来迎院 11.25~

まずは紅葉速報です。今日は清水寺と清閑寺を訪れてきました。

・清水寺 まずまず見頃と言って良いと思います。色合いも悪くないです。ただ、本堂東側のもみじが染まりきっておらず、ピークとまでは言えないのかなあ。でも、暫くすると今染まっている木は散り出すでしょうし、どう判断するかは難しいところです。人出はやっぱり凄いですね。大半はインバウンドの方で、まあ賑やかなものでした。

・清閑寺 今日はこっちが本命だったのですが、残念ながらまだ色づき半ばでした。そろそろ盛りを迎えている頃かなと思ったのですけどね、ピークまでにはもう少し時間が掛かりそうです。それでも何本か赤く染まっている木もあるので、それなりに楽しめなくはないです。ここも行きに何組かのグループとすれ違いましたので、タイミングによっては狭い境内が人だらけになる可能性はあります。私は丁度誰も居なくなった時に入ったので、独り占め状態で静かなものでした。

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では本題に戻ります。令和6年11月25日、大原を訪れてきました。この数日前に見頃になった事を知り、平日を待って出かけてきたのです。例年人出は勤労感謝の日前後がピークになるので、そろそろ空いているかなと思っていたのですが、全くの見込み違いでした。大原には基本バスで行くのですが、始発の京都駅から超満員になっていました。半分くらいはインバウンドの方だったかな。途中のバス停からも次々に乗り込んでくるので、ドアが閉まらない事も屡々。平日でこれかとあきれる思いでした。

最初に目指したのは来迎院、三千院の裏にある寺で、ほぼ全ての人が三千院を目指す中、来迎院に来たのは私一人でした。

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来迎院に来るのは彼岸花を求めて大原に来た9月24日 以来、その時もみじが多い事に気付き、紅葉も素敵なんだろうなと思い訪れてみたのです。

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結果は残念ながら盛りは過ぎていました。この前日が一日中時雨れていたそうで、染まっていた葉が大量に散ってしまったのですね。残ったのは内側のあまり染まっていない葉で、綺麗とは言えない状態になっていたのでした。

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まあ、その分しっとりとした雰囲気はあり、誰も居ない静寂の中、晩秋の山寺の風情に浸る事が出来て、素敵な時間を過ごせたのは良かったです。

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来迎院への道は三千院の敷地に沿っているので、塀越しに三千院の紅葉も楽しむ事が出来ます。塀の内からインバウンドの方が騒ぐ賑やかな声が聞こえる中、誰も居ない坂道を下って行くのは不思議な感覚でしたね。今からその三千院方面に行くのかと思うと少しげんなりしましたが、気を取り直して混雑の中に入っていく事とします。

2024年11月28日 (木)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~頂妙寺 11.22~

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三室戸寺から京阪電車を乗り継ぎ、三条までやって来ました。目的は頂妙寺の銀杏の黄葉を見るためです。タイミングはぴったり、まさに最高潮の色付きでした。

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頂妙寺を訪れるのは2年ぶり、前回は青葉の季節だったので、是非黄葉も見たいと思っていたのです。しかし、なかなかタイミングが合わず、今回やっと念願が叶ったのでした。

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青葉も綺麗な銀杏ですが、こうして黄葉するとまた一段と美しいですね。銀杏はこの二本の他に仁王門の横に一本、本堂の横にもう一本あります。これだけ見事な銀杏が揃っているところは、そう多くありません。

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頂妙寺は9年前に特別公開があり、その時も訪れています。本堂に入り、俵屋宗達の牛図を見たのですが、牛図以外はすっかり忘れてしまいました。9年の歳月は長いと言うか、物忘れが多くなったと言うかどちらですかね。

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この寺、駐車場はもう止めたと思っていたのですが、境内には大型バスが何台も駐まっていました。拝観をしていないぶん、現金収入が必要なのかしらん。どこへ行くにしてもアクセスが良い場所なので、需要も多いのでしょうね。お寺の経営も何かと大変な様です。

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ここの銀杏はどうでしょう、そろそろ散り始めている頃かな。これだけ大きな銀杏だと、散り積もった落ち葉もさぞ壮観でしょうね。落ち葉の絨毯を見に行くのも悪くないと思いますよ。

2024年11月27日 (水)

京都・洛南 京都紅葉事情2024 ~三室戸寺 11.22~

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まず紅葉速報からです。今日は南禅寺と永観堂を拝観した後、大津の石山と坂本を巡ってきました。

・南禅寺 かなり色付いてきており、見頃に入ったと言って良いでしょう。でもまだ緑のままの木もあり、色合いの薄い木もあって、最盛期には至ってはいません。ピークに達するまでにはもう少し時間が掛かりそうですが、今行っても十分楽しめるかなと思います。

・永観堂 ここは早朝拝観プランを利用して行ったのですが、池の周囲は最盛期と言って良い状態になっており、とても綺麗でした。しかし、御堂側はまだ色付き半ばの木が多いですね。それを承知で行く分には問題は無いと思います。人出は開門前から行列が出来ていましたが、入り口までには伸びておらず、永観堂にしては少なめかなという印象でした。昼近くなるとどうなっていたかは判りませんけどね。

・石山寺 ここはまさに見頃でした。少し色付き半ばの木もありましたが、全体としてとても綺麗です。人出はかなり多いですが、京都の名所の様な異様な混み方では無いです。参道から本堂にかけてはちょっと混みますが、そこを過ぎればかなり空いていました。行き帰りのバスも余裕で座れましたよ。

・日吉神社参道 ここはもみじの並木になっていますが、どの木も大きいですね。全てでは無いですが、飛び飛びに見頃の木があって、それなりに綺麗です。

・旧竹林院 ここは奥の方のもみじが見頃になっていました。赤い日傘や床机、流行のリフレクションも用意されていて、なかなか楽しめます。ただ、一階から見える手前側のもみじがまだ色付いていなかったのが残念です。人出はそこそこで、リフレクションを撮るのに少し待つという程度かな。

・西教寺 参道はまだら模様で、ぼちぼちというところかな。境内はまだ青葉の木も多かったですが、鐘楼の背後や手水舎の横のもみじ、それに銀杏がとても綺麗に色付いていました。ただ、客殿の庭のもみじが黒ずんでいたのと、裏書院の庭のもみじが色づき半ばだったのが残念でした。ここもそれなりに拝観者は居て、参道のもみじを撮るのは難しかったですが、混雑しているという程では無かったです。

さて、本題に戻り令和6年11月22日の三室戸寺です。この日は紅葉が見頃を迎えようとしているところでした。紅葉の度合いは場所によって違い、このあたりは二~三分程度の色づきでしたね。

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本堂前も階段上のもみじがそれなりに色付いている程度で、見頃とまでは言えませんでした。

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綺麗だったのは鐘楼の奥にある銀杏で、こちらは最高潮を迎えているところでした。ちょっと逆光のせいで冴えた色には写らなかったのですけど、肉眼で直に見ると、とても綺麗でした。

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もみじが見頃近かったのは庭園の下の方で、かなり赤くなっていました。ところが、拝観時間直後に入ったため、このあたりはまだ日が差していないのですよ。なので、せっかくの紅葉も美しく撮れなかったのが残念です。

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こうして朝日の当たるあたりはパステルカラー、その奥には先ほどの銀杏が見えています。見頃とは言えないまでも、素敵な景色ではありました。

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ここも日が差せばさぞ綺麗だったでしょうね。人混みを嫌って早朝に行ったのですが、一番良いところに光が入らないとは計算外でした。肉眼ではもっと綺麗な色だったのてすけどね、何とも難しいところではあります。

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参道もこうして切り取ればそれなりに見頃の様ではありますね。この日から5日が経過し、さらに紅葉は進んでいる事でしょう。美しい紅葉を見ようと思うなら、お昼前後に行かれる事をお勧めします。ただし、ある程度混雑する事は覚悟しておいて下さいね。

2024年11月26日 (火)

京都・洛北 京都紅葉事情2024 ~赤山禅院 11.20~

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jまずは紅葉速報からです。今日は東福寺界隈を回ってきました。

・東福寺 去年に続いて早朝拝観プランを利用して行ってきました。紅葉情報では見頃となっているところが多いですが、まあ色づき半ばといったところでしたね。谷の北側は結構色付いているのですが、南側はほとんど色付いていません。通天楓が盛りで綺麗でしたが、今の時期まで残っているのは異例の事です。今年は例年より10日遅いというのが通り相場になってきましたが、実際そんな感じです。盛りには遠いですがそれなりに見応えはあるといったところですね。拝観者は多いですが、駅から行列が出来るという程では無かったです。

・即成院 もみじは一本しか無いですが、姿が良く美しく紅葉していました。ここに居ると東福寺の喧噪が嘘のように静かでした。

・今熊野観音寺 ここもそれなりに色付いていましたが、まだ青葉や色付きの浅い木も多く、最盛期までには至っていません。ただ木によっては見頃のものもあったので、紅葉時期らしさは感じられます。期待しすぎなければ楽しめるかなと思います。

・来迎院 境内は青葉が多く、見頃には至っていません。含翠庭も色付きが浅く、まだ見頃とは言えないでしょう。ただ、庭の隅に黄色く染まったもみじがあり、そこだけは見応えがありました。

・善能寺 仙遊庭のもみじは色付き始めたところです。物足りなくはありますが、今年は縮れた葉は無く、今後に期待出来るかも知れません。

・泉涌寺 楊貴妃観音堂の周囲のもみじは見頃でした。清少納言の歌碑のもみじは色付き始めたところです。御座所庭園のもみじはまずまず見頃でしたが、最盛期にはもう少し時間が掛かりそうです。

さて、本題に戻ります。南禅寺から長駆、赤山禪院に来ました。ここは一乗寺界隈では一番色付いているとの事だったので来てみたのです。

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実際に来てみると駐車場から参道にかけては色づき掛けているところでした。一番色付いているもみじでこの程度。まだ暫く時間が掛かるなという印象でした。

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参道は青葉基調でしたが、ところどころ色付いた木があったので、雰囲気は感じる事が出来ました。この日から6日が経ってどれくらい進んでいるでしょうね。

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境内では紅葉情報どおり、地蔵堂前のもみじが赤く染まっていました。この隣では寒桜が咲いており、晩秋ならではの風情が感じられました。

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本堂右側のもみじも色付いており、地蔵堂前のもみじと重ねてみると、あたかも見頃を迎えたかの様に見えますね。

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ここ以外はほぼ青葉で、見頃はまだ先という感じでしたね。それでも三々五々と訪れる人は居て、紅葉が待ちきれない人が多かった様です。見頃が何時になるか見当は付きませんが、部分的にはこんな具合に綺麗なので、訪れてみるのも有りだと思います。

2024年11月25日 (月)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~南禅寺 11.20~

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まずは紅葉速報です。今日は大原を訪れて来ました。勤労感謝の日が終わった平日だから空いているかと思っていたのですが、甘かったです。行き帰りのバスが超満員でした。また、三千院に向かって団体客が何組も押し寄せていました。紅葉時期の大原、恐るべしです。

・来迎院 三千院のすぐ裏手にある寺ですが、ここは嘘のように誰も居ませんでした。少し坂を上がるだけなのですけどね、しばらくの間は私一人でした。紅葉は残念ながら見頃過ぎでした。まだ綺麗な木もありましたが、昨日一日時雨れていたそうで、本堂前の木がほとんど散っていました。でも、静かな山寺の風情は素敵で、行った甲斐はありましたよ。

・実光院 ここも不思議なほど人が入らないですね。ここでもしばらくの間は独り占め状態でした。紅葉はまさに見頃、やっぱり昨日の雨で散った葉は多かったですが、十分に綺麗でした。

・大原陵 後鳥羽天皇と順徳天皇の陵墓ですが、入り口付近に綺麗な紅葉がありました。実は後鳥羽天皇の陵墓がここだとは知らなくて、隠岐にあるとばかり思っていました。歴史上有名な天皇に出会えた気がして、ちょっと感激ものでした。

・勝林院 このお寺も入る人が少ないですね。拝観料が300円と格安なのに不思議です。紅葉はまさに見頃でした。日陰の部分はしっとりと、日の当たる部分は鮮やかにと、晩秋の風情に溢れていました。ただ、このお寺、いつの間にか堂内が撮影禁止になっているのですね。以前は禁止どころか、撮影スポットに椅子まで置いて、写真を撮るのを推奨していたのですけどね。なぜ180度変わってしまったのか聞いてみたのですが、スタッフの方もご存じ無かったです。

・大原女の小径 道沿いにところどころ紅葉があり、山里の風情に色を添えていました。晩秋の大原はとても気持ちが良かったです。また、なぜか今頃になってコスモス畑が出来ていました。いくら何でも寒いんじゃないかと思ったのですが、まさに花盛りでしたよ。季節感が少し狂わされた感じでした。

・寂光院 ここはそれなりに拝観者が居ましたが、そんなに混むという事は無かったです。紅葉は参道こそまだ色づいてなかったですが、境内は見頃でした。小さな本堂や鐘楼が紅葉に包まれていて、とても綺麗でしたよ。

三千院と宝泉院は異様なほどの人だかりだったので入っていません。大原には素敵な場所がいくつもあるのに、なぜこの二つの寺にばかり集中するのでしょうね。

さて、本題に戻ります。黒谷から南禅寺に来ました。ここも前週からほとんど変わっていなかったです。気持ち色付いた木が増えたという程度だったかな。

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参道もこんな感じでした。まるで11月初旬の様子を見ている様ですね。この日から5日が経って、もう少し色付いているでしょうか。

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天授庵外側のもみじはようやくパステルカラーになりつつあるところでした。これはこれで綺麗で、この日の見所の一つではありました。まだ拝観時間の前だったので、天授庵の中には入っていません。

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三門北側の大もみじは色づきつつあるところでした。もう少し経てば真っ赤に染まった姿を見る事が出来るかも知れませんね。

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水路閣周辺はまだ全くの青葉でした。人は多く集まっていましたけどね。その水路閣の近くに波気都歌があります。わかりやすく書けば刷毛塚。刷毛は表具、絵画など様々な分野で使われますが、その材料は多くの動物の毛です。その動物の供養にと昭和44年に京都表具共同組合によって建てられました。ほとんどの人が見向きもしないですけどね、良い形をした据わりの良い石碑です。その背後にパステルカラーの紅葉が見えたので、石碑と一緒に撮ってみました。

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もみじがほどんど色付いていない中で、正因庵の背後では何の木かは判りませんが黄葉が見えていました。緑基調の境内にあって結構綺麗でしたよ。

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この日一番色付いていたのが南禅僧坊の西にあるこのもみじで、まずまず見頃に近づいていました。こうして部分的にしか見所が無いのは何とも寂しいですね。今頃は境内一円で色付いているかしらん。近いうちにまた行く予定なので確かめてきます。

2024年11月24日 (日)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~黒谷・金戒光明寺 11.20~

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真如堂から黒谷に来ました。こちらは遅いながらも、真如堂より順調に染まって来ています。この違いはどこから来るのでしょうね。まずはいつものように栄摂院。ぱっと見には見頃の様に染まっていました。でも裏側に回ると青葉が多く、まだ盛りにまでは至っていません。ピークはもう少し先、この木はもっと深紅にまで染まります。

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本堂西側の銀杏はまずまずの見頃でした。まだ染まりきっていなかったですが、今日辺りはもっと綺麗になっているかと思われます。

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山門を階段の上から見下ろした風景です。左下のもみじが色づき始めたので、少し紅葉時分らしい雰囲気が出てきましたね。

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庫裏前の坂にあるもみじはかなり綺麗になっていました。この木に関しては見頃に入ったと言って良いのかな。今日辺りはさらに綺麗になっている事でしょうね。

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山門裏のもみじは赤みを増していました。この日はまだ色づき半ばでしたが、そろそろ見頃に入る頃合いかなという気がします。

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階段下のもみじは下半分が見頃になっていました。上半分はまだ濃い褐色でしたが、今頃はどうなっているかな。紫雲の庭は入っていないのでどんな状況か判りません。拝観料が高いので、入られる前に受付で確認される事をお勧めします。

2024年11月23日 (土)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~真如堂 11.20~

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令和6年11月20日の真如堂です。この前日から冷え込みがあったので多少は期待して行ったのですが、結果はご覧の通りほとんど紅葉は進んでいませんでした。

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駐車場にあるこのもみじはわずかに赤くなっていましたが、実際に見るとまだら模様で美しくありません。毎年比較的早く色付く木ですが、それでもこの程度でした。

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階段を上がったところにあるこのもみじも、染まりそうで染まりません。もう少し赤くなているかと期待していたのですけどね。

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花の木は黄色く染まる前に散り出しました。去年も同じような現象があったのですが、今年も綺麗な姿にならずに終わってしまうのでしょうか。

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一本だけ綺麗に染まっていたのがこの小さなもみじです。全然物足りないけれど、この色を見られたのはわずかな救いでした。

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いったい何時になったら見頃になるのか見当が付きません。苦沙弥和尚もさじを投げたように、来た時が見頃と思って下さいとおっしゃてますね。紅葉は一気に進む事も珍しく無いので、今日あたり見頃になっている可能性もありますが、実際に行ってみないと何とも言えません。今年は経験則が全く役に立たず、狙っていくのは難しいと思われるので、和尚の言われるように割り切ってしまうのが正解かも知れませんね。

2024年11月22日 (金)

京都・洛西 京都紅葉事情2024 ~西国三十三所第二十番札所 善峯寺 11.18~

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令和6年11月18日、善峯寺を訪れて来ました。紅葉情報に見頃とあったので見に来たのです。

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善峯寺を訪れたの始めでです。何しろアクセスが悪いのですよ。JR向日町か阪急東向日町からバスに乗っていくのですが、このバスが二時間に一本しか無く、とても不便なのです。善峯寺は桜の名所でもあり、今年の春にも訪れようかと考えていたのですが、踏ん切りが付かなかったのですよね。でも一度は訪れておきたいと思い、これも良い機会かと思って行ってみる事にしたのでした。

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善峯寺は長元二年(1029年)に源算上人によって開かれました。上人は横川の源信僧都に師事した人で、47歳の時にこの寺に入いり、千手観音を自作して小堂に収めました。長元七年(1034年)には後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められ、「良峯寺」の寺号を下賜されています。長久三年(1042年)に御朱雀天皇の勅命により、洛東鷲尾寺の仁弘法師御作の千手観音を当山に移して本尊とし、先の千手観音を脇本尊とされました。建久三年(1192年)には後鳥羽天皇より善峯寺の「額」が下賜され、現在の寺名となっています。(以上パンフレットより抜粋)

この経過から判る様に初めは天台宗の寺でしたが、改宗時期は不明ですが現在は天台系の単立寺院として善峰観音宗となっています。

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その後も歴代天皇から寄進を受け、また多くの親王が住み、室町時代には僧坊が52にも及びましたが、応仁の乱により大半の坊が焼失してしまいました。しかし、応仁の乱はこんな山奥にまで戦禍が及んでいたとは知らなかったですね。どちらかの陣営が拠点としたのかしらん。

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江戸時代になると江戸幕府第五代将軍綱吉の生母「桂昌院」を大壇越として復興が図られます。現在残っている堂舎の多くは桂昌院の寄贈に依るものです。桂昌院は父が善峯寺に一女を得ることを願った結果生まれた娘であり、この報恩に報いるために多大な援助を行ったのですね。御堂を巡っていると桂昌院寄進と書いた札がそこかしこある事に気付きますよ。

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善峯寺は山の中腹にあり、見晴らしの良さは素晴らしいですね。京都盆地の南西隅に位置し、京都市街は元より、大阪方面まで見渡せてまさに絶景でした。10月に京都西山竹灯りというイベントで夜間拝観が出来たそうですが、ここから見た夜景はさぞ見応えがあった事でしょうね。

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紅葉はご覧のとおりほぼ見頃でした。初めて来たので最高潮の時がどんな具合かは判りませんが、この時期の京都で見られる紅葉としては上出来だと思います。感じとしてはピークはもう少し後だったという気はしますけどね。

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善峯寺は山腹にあるため、坂道だらけです。まず、バス停から山門までの道が結構きつい。境内に入っても石段の連続で、ずっと坂道を歩くことになります。でも歩いてみると案外早く回れて、御堂に参拝しながらでも一時間程で一周出来ました。下から奥の院を見上げたときは、どうなる事かと思いましたけどね。

残念ながらバリアフリーではなく、足の弱い方にはきついと思います。結構な御年を召した方も来られていましたけどね、あの方はどうされたのだろう、本堂だけお参りして済まされたのかな。

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その本堂にも参拝しましたが、ご本尊は厨子の中に安置されており、扉は閉じられていました。お前立ちも無かったですね。ご本尊の開帳は毎月第二日曜ならびに正月三が日に行われていましたが、令和3年12月で終了しています。次の開帳は開山千年にあたる令和10年(2028年)に予定されているとのことです。

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善峯寺は自家用車があれば本堂下の駐車場まで上がる事が出来、バス停から山門までの坂道は上らずに済みます。ただ、途中の道は狭く、意外な程交通量が多いため、行き違いが大変です。バスも途中から二人態勢になり、前から来る車を見張ってましたからね。車で行かれる場合は十分に注意して下さい。

2024年11月21日 (木)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~無隣庵 11.14~

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まずは今日の紅葉速報です。

・三室戸寺 まずまずの見頃となっています。まだ色づきの浅い木も目立ちますが、今年の紅葉としては早く染まってくれたのではないでしょうか。染まった木の色合いはなかなか綺麗でしたよ。

・頂妙寺 ここには大きな銀杏が4~五本ありますが、綺麗な黄色に染まっています。今がまさに見頃、ボリューム感たっぷりで見応えがありました。

さて、本題に戻ります。南禅寺から無隣庵に来ました。紅葉情報には色づくとあったのですが、実際来てみると見頃近くになっていました。軒並み遅れている中で、ここは進行が早かったですね。

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無隣庵は明治の元勲の一人、山県有朋が建てた別荘です。作庭したのは七代目小川治兵衛ですが、有朋は積極的に指示を出し、伝統的な日本庭園では無く、苔を使わず芝生を使い、もみの木を植えるなど独創的な庭にしました。小川治兵衛も勝手が違い、かなり困惑したそうですね。

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ここを訪れたのは7年ぶりの事、この間に随分とシステムが変わってしまっていました。まずカフェになっているのですね。カフェと言ってもコーヒーや紅茶だけで無く、ワインやシャンパンまで提供されています。こうした施設で酒類が出てくるとは前代未聞です。また、この時は知らずに行ったのですが、予約制になっているのですね。空いていたので入れてくれたのでしょうけど、本来は一時間ごとに上限人数があるそうです。そして、普段の拝観料は600円ですが、繁忙期になると値上がりし、この日は900円でした。翌15日からは1300円に設定されています。以前は訪れる人も少なく、気軽に入れる施設だったのですが、随分と様変わりしてしまったのですね。

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それにしてもここで1300円は高すぎです。以前はいつでも400円だったのにね。最近他県に行くことが多くなったのですが、大抵の施設は100円から200円、高いところでも400円位までです。たつの市に至っては無料のところがほとんどでした。京都の拝観料が如何に異様かと実感しています。一度その決定根拠と使い道を示して欲しいものですね。

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すっかり変わってしまった無隣庵、もう行く事は無いでしょうね。国の名勝、そして無隣庵会議の場という歴史を伝える場所なのに、広く国民に開かれた施設では無くなってしまいました。無料で入れる京都御所を見習って欲しいものです。昔を知る者としては寂しい限りですね。

2024年11月20日 (水)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~南禅寺 11.14~

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jまずは今日の紅葉速報です。

・真如堂 去年の経過からしてもしかたらと思って行ったのですが、残念ながら先週からほとんど変わっていませんでした。全体としてほんのり色づいたという程度です。三重塔前で小さなもみじが一本だけ赤くなっていました。また、花の木はあまり色づかないまま落葉が進んでいます。今年は去年よりさらに遅くなるとは思っていましたが、ここまで酷いとは思っていませんでした。

・黒谷 こちらは真如堂よりは進んでいます。栄摂院はぱっと見は見頃の様に見えます。でも内側は青葉で、ピークまではまだ時間が掛かりそうです。庫裏前の坂にあるもみじはまずまず赤くなってきました。これもピークには遠いですが、全体に遅れている中では目立つ存在です。山門背後のもみじも少し赤みが増してきました。見頃とは言い難いですが、紅葉らしさは出てきました。石段下のもみじは下半分は見頃近くになっています。しかし、上部はまだ濃い褐色で、写真を撮るなら下の枝だけを狙って下さい。

・東本願寺岡崎別院 本堂前の銀杏は綺麗に色づいていますが、落葉が盛んで間もなく散り果てになりそうです。庭園も入らせて貰いましたが、一部でほんのりと色づいている程度でまだ青葉です。

・南禅寺 ここも前週とほとんど変わっていませんでした。全体としてほんのりと色づいてきてはいますが、見頃と言うにはほど遠く、わずかに南禅僧堂の西にあるもみじだけが色づいていました。これも盛りとは言えませんが、青葉基調の境内にあっては目立ちます。あと、正因庵の裏山で、エノキかムクかは判りませんが、黄色く色づいている木が綺麗でした。

・永観堂 ここは入っていませんが、山門から中を見たところ開門一時間前にも係わらず長蛇の列が出来ていました。まだ見頃では無いと思うのですが、平日でこれでは土日にどうなるか恐ろしい気がします。

・鷺森神社 まだ全体として緑基調ですが、本殿近くでほんのりと色づいています。また銀杏は綺麗に染まって来ていました。

・赤山禪院 参道は所々色づいた木があるので、見頃とは言えませんが、雰囲気は出ています。また、本殿前、地蔵堂前のもみじはまずまず色づいていました。あと、寺務所前のもみじは色づき半ばです。他はまだほとんど青葉です。

・他の情報として、叡山電車がインバウドで大変な混雑になっていました。何の騒ぎかと思うほど人だらけで、八瀬行き、鞍馬行き共に満員、ホームも溢れた人で一杯でした。いったいどこに行くのか、SNSで何か情報が流れたのかしらん。

 

さて、本題に戻ります。天授庵から南禅寺境内に出ました。前週からはわずかに進んでいましたが、まだまだ青葉基調は変わりませんでした。一年前と比べても進行が遅れているのが判ります。

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一番進んだ木でこの程度。他は推して知るべしと思って下さい。

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参道も上の写真の木がほんのり色づいているので雰囲気はありますが、まだ青葉基調でしたね。

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反対を向くとわずかな紅葉が青空に映えて、紅葉シーズンらしいなという感じはしますね。

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南禅僧堂西側のもみじです。この日はほんのりと色づいた程度でしたが、今日はかなり紅葉が進んでいました。この木だけがなぜ早いかは判りませんが、今の時期唯一と言って良い見所でした。

2024年11月19日 (火)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~天授庵 11.14~

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南禅寺塔頭の天授庵に来ました。そうだ京都行こうの紅葉情報で見頃になったとあったのですが、実際に来てみるとまだ色づき半ばといったところでした。

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ところが南側から見ると、確かに見頃に見えるのですよね。たぶん色づいた部分だけが見えるのでこうなるのでしょう。盛りではなかったですが、角度限定の見頃でした。

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方丈の屋根と廊下で額縁構図にすると、さらに際立ちますね。目の錯覚でしょうけど、面白い効果です。今頃はもっと色づいて、本格的な見頃になっているでしょう。

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南庭も北岸の方は雰囲気が出てきました。もう少しでパステルカラーというところだったかな。全体としては青葉で、見頃は月末以降になりそうな感じでした。

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方丈の北側はこんな感じです。もみじは上部が色づき始めたところ、下の萩も色付いておらず、まだこれからというところでした。見頃になると綺麗なポイントなのですが、その時分には拝観者の出入りが多くなるので、写真を撮るなら邪魔にならないよう注意して下さい。

2024年11月18日 (月)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~黒谷・金戒光明寺 11.14~

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まずは紅葉速報です。今日は洛西の山寺、善峯寺に行ってきました。紅葉は丁度見頃、やっと綺麗な紅葉と出会う事が出来ました。まだ青葉が残る木も少しありましたが、背後の山も色づいており、見応えがありました。混み具合は平日という事もあってかそれほど多くは無く、写真を撮るのに困るという事は全く無かったです。今すぐ紅葉が見たいという人にはお勧めです。

さて本題に戻ります。真如堂から黒谷に来ました。まず訪れたのはいつものように栄摂院。先週より一段と色づいてきていますね。でも去年と比べると一週間程度遅いという感じかしらん。去年は20日に見頃になっていましたが、今年はどうなるでしょうか。

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本堂横の銀杏は黄色く染まって来ました。もみじと同じく、去年より一週間遅れという感じですね。

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山門裏の風景です。ここも雰囲気は出ていますが、本格化するまではもう少しというところでしょうか。明後日行くつもりですが、果たしてどうなっているでしょうね。

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庫裏下のもみじも良い感じに染まっていました。この木は今週末あたり見頃近くになりそうな感じです。

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参道階段下のもみじは、部分的には見頃近くになっていました。全体を見るとまだまだだったのですけどね。今日辺りはもっと赤くなっているかしらん。次見に行くのが楽しみです。

2024年11月17日 (日)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~真如堂 11.14~

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令和6年11月14日の真如堂です。この日は前週に比べてほんの少し紅葉が進んでいました。

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進んだと言ってもほんのり薄化粧程度ですけどね、やっと雰囲気が出てきたかなという感じです。なかでも銀杏は色づくのが早く、黄色く染まっていました。

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一番色づいているところでこんな感じ。一年前と比べてもやっぱり遅れ気味ですね。

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花の木は去年の様に落葉はしておらず、順調に染まって来ています。でも枝先が赤くならないのは変わっていません。どうしてなのでしょうね。今年はこのまま黄色くなっていくのかな。

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去年はこの一週間後に見頃に入りましたが、今年はどうなるでしょうね。19日から最低気温が10度を下回る予報なので、一気に色づくでしょうか。勤労感謝の日前後に見頃になるかは微妙なところかな。次は20日頃に行く予定なので、様子が判れば速報でお知らせします。

2024年11月16日 (土)

京都・洛北 京都紅葉事情2024 ~京都府立植物園 ケヤキ並木 11.8~

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この日最後に回ったのは京都府立植物園でした。目的はケヤキ並木、そろそろ色づいているかなと来てみたのです。

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結果はまずまず綺麗になっていましたね。まだ少し緑が残っていましたが、ケヤキの紅葉としては見頃と言って良いのではないでしょうか。

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これ以上待つと葉が黒ずんでくるか、散り出すかのどちらかでしょう。もみじの紅葉はとても遅いのに、ケヤキは例年並みというのも不思議と言えば不思議です。

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この日は平日にも係わらず、私の他にもこの景色を撮りに来ている人が何人か居ました。この時期としては一番綺麗な場所と皆さん知っているのですね。

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この日は素晴らしい秋晴れで、比叡山がくっきり見えていました。フェンスが少し邪魔だけど、まああまり贅沢は言えないか。秋の風情を楽しませて頂いた一時でした。

2024年11月15日 (金)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~南禅寺 11.8~

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天授庵から南禅寺境内に出ました。ここも前週からほんの少しだけ紅葉が進んだ様です。

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進んだと言ってもほんのりと色づいた程度ですけどね。何となく雰囲気が出てきたというところでしょうか。

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一番早く色づくこのもみじもこの程度でした。盛りを迎えるまで後何日掛かるかしらん。

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紅葉はまだまだですが、人出は確実に増えていました。特に外人さんが多いですね。それと小学生の遠足が二組だったかな。

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それにしても子供たちは外人さんに対してフレンドリーですね。英語も判らないだろうに、外人さんに向かってハローと盛んに声を掛けていました。話しかけられた方も嬉しそうで、何とも微笑ましい光景でした。これで日本に良い印象を持って帰ってくれるかな。小さな親善大使たちを少しは見習わなくてはいけないですね。

2024年11月14日 (木)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~南禅寺塔頭 天授庵 11.8~

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南禅寺の塔頭、天授庵に入りました。そろそろこのもみじが赤くなっているかと期待していたのですが、ご覧のとおり少し色づいた程度でした。この木が黒谷のもみじより遅いというのは珍しいかも知れません。

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斜めから見ると沙羅と百日紅が色づいているので、秋らしい庭に見えなくは無いですね。それでも去年と比べると十日以上は遅れている感じでしょうか。(追記:そうだ京都行こうの紅葉情報に見頃とあったので今日確かめてきましたが、正面から見るとまだ見頃と言える程には染まっていません。ただ、この角度から見るとそれなりに見頃らしいのが不思議でした。いまのところ薄いオレンジ色で、あまり綺麗な紅葉ではないですね。これから先にどうなるかは未知数です。)

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南庭も少し色づいた程度でした。こちらは書院前以上に遅れていますね。この分だと、本当に見頃は月をまたぐ事になるかも知れません。

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まあ、遅れたら遅れたで、人出のピークは過ぎているでしょうから、ゆっくり見られるというメリットはありそうです。

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天授庵通いは暫く続きそうです。人出のピークと重なりそうなのが気がかりですけどね。(追記:今日は開門時間の9時に行ったのですが、既に数人の方が並んでいました。ただ、その後はそれほど拝観者は増えず、混雑する程ではなかったです。)

2024年11月13日 (水)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~東本願寺岡崎別院 11.8~

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先週に続いて東本願寺岡崎別院に来ました。本堂前の銀杏は見る方角によって色づき方が違いましたが、西側から見るとほぼ見頃の様に染まっていましたね。

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この日は寺務所に声を掛けて庭園に入らせて貰いました。その前に本堂にお参りする様に言われたのでまた参拝してきましたが、何度見ても綺麗で荘厳な感じを受ける須弥壇、そして小振りながら姿の良い阿弥陀様です。

庭園は池を中心とした池泉回遊式、赤い橋が印象的です。入り口には茶亭があり、門徒さん相手に茶会が行われるのでしょうか。

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池の周囲にはもみじが多く植わっており、これから色づくと綺麗でしょうね。池の北側は築山になっており、九輪塔が建っていました。ここに来て気付いたのですが、このすぐ裏が黒谷の駐車場なのですね。そして派手な柵があるなと思ったら、くろだに幼稚園にも隣接しているのでした。地図で確かめたらなるほどという位置関係でしたが、何度も訪れている黒谷の裏に庭園があるとは全く気付いていなかったです。

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一通り見学して寺社務所に御礼を言い、帰ろうとしたら大勢の外人さんがやって来ました。およそ有名なところではないのですが、SNSにでも発信されたのですかね。それとも通りがかりに銀杏に惹かれて入ってきたとか。ここは親鸞聖人の聖跡だと彼らに知ってほしいところですが、果たして理解できるのかしらん。どう案内するのか、お寺の方の腕の見せ所ですね。

2024年11月12日 (火)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~黒谷・金戒光明寺 11.8~

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真如堂から黒谷に来ました。こちらは真如堂より少し早く紅葉が進んでいました。まず訪れたのは栄摂院、例年よりは遅いけれど順調に染まってきています。この調子なら、今年も綺麗な紅葉が見られそうな感じです。

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本堂横の銀杏の木も順調に染まっています。今週中には木全体が染まるかも知れませんね。

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鎧掛けの松の裏には小さなもみじが染まっていました。こんな木、前からあったかな。これからもっと赤くなるでしょうけど、このパステルカラーも綺麗です。

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庫裏前の坂にあるもみじもだんだんと色づいてきました。盛りはまだまだ先ですが、これからが楽しみなもみじです。

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ところで京都の紅葉予想が訂正されましたね。嵐山の見頃が23日から27日に変わっています。体感的にはもう少し遅いんじゃないかという気もしますが、月末に見頃を迎えるところが多いのかな。ただ、天気予報では19日から一気に冷え込む様なので、場所によっては当初の予想どおりになる可能性もなきにしもあらず、です。アンテナを高くして行く場所を決めて下さい。何とも悩ましい秋ですね。

2024年11月11日 (月)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~真如堂 11.8~

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令和6年11月8日の真如堂です。この前日から冷え込んだので紅葉が進んだかなと期待して来たのですが、前週からほんのわずかに変わった程度で、まだまだ本格化するには遠い状態でした。

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真如堂では比較的早く進む三重塔前のもみじもこの状態。全体にうっすらと色づいた程度で、綺麗に染まるまでにはまだ時間が掛かりそうです。

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花の木は少し色づいて、雰囲気が出てきました。ただ、どうした訳か枝先が赤くらないのですよね。毎年先端から染まるのに、今年は全体が一様に黄色くなって来ています。これも高温続きの影響なのでしょうか。

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今週は最低気温が10度を下回る日が二日あるという予報です。それがどれくらい効くでしょうね。このあたりの木が赤くなってくれると嬉しいのだけどな。

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吉祥院近くにある無患子(むくろじ)はようやく黄葉していました。この日はこの木を目的に来た様なものだったので、綺麗に染まっていて良かったです。丸くて黒い実が出来、かつては羽子板の羽根の玉に使ったとか。また、身の皮の部分は潰してこすると石けんの様に泡立ち、実際にインドでは石けんとして使っているそうですね。

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こちらは覚円院にあるカリンの木です。沢山の実が黄色くなって、秋の風情を感じさせてくれました。この実は食べられませんが、煮出した水はジャムや化粧水の材料になります。下鴨神社の河合神社では美人水としてカリンのエキスを売っていますね。また咳止めの効果もあり、カリンのど飴なんていうのもあります。門前に並べられているので、手に取ってみると良い香りがしますよ。参道の右奥にあるので、真如堂に行かれたら立ち寄られては如何ですか。

2024年11月10日 (日)

京都・洛北 京都紅葉事情2024 ~常照寺 11.5~

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そろそろ引き上げようとバス停まで来ましたが、次のバスまでかなり時間があったので、近くの常照寺に立ち寄る事にしました。ここもまだ青葉だと判っていたのですが、一カ所だけ期待するところがあったのです。

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常照寺は本阿弥光悦が開いた寺。当代きっての芸術家だった光悦は徳川家康から鷹峯の地を賜い、一門を率いて一大芸術村を開きました。同時に日蓮宗の門徒だった光悦は、法華の鎮所(信者が集まるための道場)として常照寺を築いたのですね。この日は本堂になにやら飾りが施してあったので何かなと聞いてみたら、10月にあった御会式の時に御会式桜を模して飾ったものだとか。御会式桜は妙蓮寺特有のものかと思っていましたが、日蓮宗には御会式には桜が咲くと伝わっているそうですね。常照寺には本物の桜が無いので、造花で代用しているのだそうです。

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境内は予想どおり青葉のままでした。ただ、桜は散ってしまっています。ここに限った事ではないですが、桜は気温に関係無く冬が近づいている事を知る事が出来るのでしょうか。何とも不思議な事ですね。

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一点期待していたのは、この遺芳庵の近くにあるハウチワカエデが色づいていないかなという事でした。毎年もみじに先駆けて色づくのでひょっとしたらと思っていたのですが、残念ながらまだ色づき半ばでした。まあ、今年の状況では仕方が無いですね。

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常照寺には源光庵と共にもう一度来るつもりです。それを何時にするかが問題なのですけどね、紅葉情報をよく確かめて決めようと思っています。

2024年11月 9日 (土)

京都・洛北 京都紅葉事情2024 ~源光庵 11.5~

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光悦寺を出て源光庵に来ました。まだ見頃には早いと判っていたので中には入らず、外から少し覗いただけですけどね。

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駐車場から見える山門脇のこのもみじは、少し色づいていました。毎年早く色づく木で、雰囲気だけは出ていましたね。

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ススキと合わせると少し秋っぽく見えるかしらん。盛りの頃になると絶えず人が行き来するところなので、今しか撮れない景色ではあります。

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門から中を見ると、大もみじが益々寂しい姿になっていました。これがかつての姿で、如何に衰えたかが判るでしょう。樹齢は120年を超えたあたりだそうですが、そろそろ寿命が近いのかしらん。北野天満宮の三叉のもみじの様に400年以上枯れていないもみじもありますが、個体差や環境の違いも有るでしょうしね。はっきりしているのはこうなってしまうと、枯れないまでも以前の様な姿に戻るのは難しいという事でしょう。出来るものなら、コンパクトな姿になっても良いから、鮮やかな紅葉を見せ続けて欲しいものです。

2024年11月 8日 (金)

京都・洛北 京都紅葉事情2024 ~光悦寺 11.5~

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令和6年11月5日の光悦寺です。京都で最も早く色づく紅葉の名所ですが、この日はやっと色づき始めたところでした。2年前の同じ日に比べると、如何に今年が遅れているかが判ります。来週の予報も最低気温は10度を上回っているし、この調子だとこの先どうなるのかしらん。

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光悦垣の周辺もまだうっすらと色づいただけてす。光悦寺の見所の一つなのですが、数年前に寂しくなったきり、もみじは増えていませんね。新しく植えてくれると嬉しいのですが、どうもその気は無い様です。

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今日、明日の冷え込みでどこまで進むでしょうね。出来れば真っ赤に染まったところを見たかったな。

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ここはもみじだけでなくドウダンツツジも見所なのですが、1本だけ鮮やかに染まっていました。なぜこうなったのかは判りませんが、この木を見られただけでも来た甲斐がありました。

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例年なら山の方にも色づいた木が見られるのですが、今年はそれも有りませんでした。多少は期待していたのですが、それも裏切られるとはね。本当に秋はどこに行ったのやら。

なお、今年の光悦寺の茶会は11日から13日まで行われます。その間は一般拝観は出来ませんのでご注意下さい。

2024年11月 7日 (木)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~永観堂 10.31~

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この日最後に訪れたのは永観堂、ここも遅れ気味ながら池の周辺はそれなりの雰囲気が出ていました。まだまだ色づき半ばですが、10月の高温続きを考えると、健闘していると思います。

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これは元から赤いもみじです。夏の間薄くなり、今また紅葉に向かって赤くなりかけているところ。こういう木が多いので、池の周辺は早く色づく様に見えます。

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一番綺麗なところを切り出せばこんな感じです。まだ今年の紅葉が綺麗かどうかは判りませんが、雰囲気としては悪くないですね。今後どうなるか注視して行きたいと思っています。

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池以外は全くの青葉でした。これからどうなるか予想は付きませんが、私的には相当遅れると踏んで、月末頃訪れてみようかと思っています。まあ、大外れになるかも知れませんけどね。人出はピークを過ぎていると思われますので、混雑も少なくなっているでしょう。

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この日の人出は結構ありました。大半はインバウンドの方で、日本人は少数派でしたね。最近の平日はどこへ行ってもこんな感じで、京都はあたかも外人さんに占拠されたようです。今後これを地方に波及させるそうですが、受け入れ体制は出来ているのかしらん。小さな町に外人さんが溢れても、混乱するだけだという気がしますけどね。それにせっかくの良さが失われてしまうんじゃないかしらん。しっかり対策を立てて、錦市場の二の舞は避けて欲しいですね。

2024年11月 6日 (水)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~南禅寺 10.31~

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天授庵を出て南禅寺の境内を歩きます。全体としてはまだまだ青葉基調、この写真の様にほんのりと色づき始めた木がある程度でした。まあ、今年の高温続きの中にあって、色づき始めるという方が不思議なのですけどね。

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ここも暫く通ってみるつもりですが、何時見頃になるかは見当が付かないです。今のところかなり遅くなりそうですが、一度に色づく事もあるのでどうなるかは判りません。

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参道で目立っていたのは、ここでも沙羅の木で、薄い色づきながら青葉の中では目に付きます。人出はインバウンドの方が結構居ましたが、まだこんな写真が撮れる程度で、これから紅葉が進むと共にどんどん増えてくるでしょう。ピークを迎える頃には、このあたりは人で溢れている事でしょうね。

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この日一番綺麗だったのはこの桜でした。桜はじわじわと散る木と、この木の様に散らずに全体が紅葉する木がるのでか不思議ですね。

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紅葉はまだまだでしたが、苔の上に散った桜の赤い落葉が素敵でした。これから銀杏の黄色、もみじの赤色が加わって行く事でしょう。秋の深まりが楽しみです。

2024年11月 5日 (火)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~南禅寺塔頭・天授庵 10.31~

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岡崎別院から南禅寺に来ました。まず入ったのが天授庵、毎年いち早く色づくこのもみじが見たかったのです。結果はごらんのとおり色づき始めで、ここも去年より一週間ほど遅い感じでしょうか。

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一番早く紅葉する奥のもみじも、まだ色づき始めたばかりでした。その手前の百日紅もまだ色づきは浅いですね。明日から少し冷え込む様で、紅葉が進むのを期待したいところです。

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ここではツワブキが咲いていました。真如堂や南禅寺の境内では未だだったのですけどね、今年初めて見たツワブキの花です。

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中庭では沙羅の木が色づいていました。まだ色づき半ばですが、青葉が多い中で目立っていましたね。今日あたりはもっと全体に色づいていたんじゃないかしらん。

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南庭はほぼ青葉でした。わずかに色づき始めた木もありましたが、ここは例年遅いですから、今月の後半から12月初め頃にかけて見頃になるんじゃないのかな。また、残念な事に書院との境にあったもみじが伐られていました。毎年綺麗に色づいていたのですけどね、見かけより弱っていたのかな。

天授庵には暫く通うつもりです。何時見頃になるかは判りませんが、綺麗な紅葉と出会えると良いのですけどね。

2024年11月 4日 (月)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~東本願寺岡崎別院 10.31~

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黒谷の南、岡崎神社の西隣に東本願寺岡崎別院があります。ここ暫く工事をしていて、どうなるのかなと思っていたのですが、前を通りかかるとすっかりリニューアルされていました。塀の一部が取り外され、車で出入り出来る様になったのですね。そのおかげでこれまで気付いていなかった銀杏がある事を知りました。まずまず色づいており、最高潮の時にはきっと綺麗なのでしょうね。

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ここは前は何度も通っているのですが、入ったのは初めてです。説明板に依ると、越後に配流されていた親鸞聖人が京に帰った時、草庵を結んだ場所なのだそうで、29歳から35歳まで、また60歳を過ぎてからも暫くこの地で暮らしたのだそうです。そして享和元年(1801年)に東本願寺第20代達如上人が、親鸞屋敷と呼ばれていたこの地にこの本堂を建てたとの事です。中で拝ませていただいたのですが、真宗の寺らしくきらびやかな須弥壇で、光背を背にした阿弥陀様が祀られていました。

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工事でリニューアルしたのは、庫裏や寺務所、信徒会館などの様ですね。真新しい建物になっていました。その入り口に御池と書いた灯籠が立っています。

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これがその御池で、親鸞聖人が越後に流される際に姿を写し、名残を惜しんだと伝えられ、別名を姿見の池とも呼ぶそうです。

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境内の奥には庭園が整備されていました。案内板があったので行ってみたのですが、門が閉まっており入る事が出来ませんでした。後から調べてみると、職員の方に声を掛けると入れて貰えるそうで、今度行ったら拝観してみようかと思います。もみじも多くあり、紅葉したら綺麗そうですね。また一つ岡崎界隈を訪れる楽しみが出来ました。

2024年11月 3日 (日)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~黒谷・金戒光明寺 10.31~

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真如堂から黒谷に来ました。まず立ち寄ったのは塔頭の栄摂院、ここのもみじは良い感じで染まり始めていました。それでもやっぱり去年より一週間程度遅い感じですけどね、毎年綺麗に染まる木なのでこれから先が楽しみです。

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本堂西側の銀杏も色づき始めていました。街中の街路樹の銀杏も色づいている木があり、例年どおりもみじより一足早く黄葉が始まっています。

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極楽池から庫裏に向かう坂にあるこのもみじも、毎年いち早く色づく木です。この木に関しては去年と同じくらいの感じです。ほとんとど冷え込んでいないのに、不思議と言えば不思議ですね。今のところ良い感じなので、これから先が楽しみです。

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御影堂へ続く階段下のもみじも色づき始めていました。本格粋な紅葉まではまだまだですが、綺麗に色づくと良い写真が撮れそうな感じがします。

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山門背後のもみじはまだ褐色ですね。でも夏場より色が薄くなり、だんだんと赤みが増してきている様です。ここに掲げたのは色づいた木ばかりで、大半はまだ青葉です。今年の紅葉は先が見えませんが、急に状況が変わる事もあるので、これから先は気が抜けません。とりあえず今週の冷え込みがどの程度紅葉を進めるのか、注視して行きたいと思っています。

2024年11月 2日 (土)

京都・洛東 京都紅葉事情2024 ~真如堂 10.31~

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令和6年10月31日の真如堂です。この日は今年の紅葉がどの程度進んでいるか、神樂岡から南禅寺にかけて見て来ました。まず訪れたのは真如堂、もみじはまだまだ青葉で、早い木がほんのりと色づき始めている程度でした。今年の秋は高温続きで、ほとんど冷え込みが無かったですからね、予想通りではあります。ただ、ここから見える花の木もまだほとんど色づいていませんが、弁天池の畔にある花の木はなぜか半ば散っていました。この進行の違いはどこから来るのでしょうね。

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境内で一番綺麗だったのは、元三大師堂前にある梅の木でした。姿の良い木が淡く色づいている様は、なかなか絵になりましたね。

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この日真如堂を訪れた理由の一つが、石薬師堂に窓が付いたと知ったからです。正確にはガラス張りに変わったと言うべきかな。以前特別公開があった時に入った事はありますが、常時拝観出来る様になったのは有り難いです。もっとも、中が暗いのでぼんやりと見える程度ですけどね。

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その御堂の周辺では、サンシュユの実が赤く色づいていました。秋珊瑚の別名のとおり、艶やかで綺麗ですね。もう少しすると皺が寄ってくるので、今が見頃です。

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期待していたモクゲンジは黄葉し始めたところで、まだら模様でした。去年の紅葉も遅かったですが、今年はさらに一週間ほど遅い感じですね。来週から冷え込む予報なので、一気に進むかしらん。何かと気の揉める季節になってきましたね。

2024年11月 1日 (金)

日本百名城探訪2024 ~観音寺城 10.24~

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観音正寺から観音寺城跡に入りました。日本五大山城の一つに数えられる巨城で、下から登ると大変ですが、観音正寺からだと階段を少し下りるだけで城跡に入ることが出来ます。正確には繖山全体が城跡であり、観音正寺も城の拡張と共に麓に追いやられ、城が廃城となった後に山上に再建されているので、駐車場から先は既に城跡に入っているのですけどね。その証拠に参道脇でも石垣を何カ所か見る事が出来ました。

境内から階段を下りると暫く山道が続きます。この道は観音寺城の古図には無く、観音正寺が再建されたときに作られた様ですね。お寺の受付で伺ったところでは、この先に本丸跡、平井丸跡、池田丸跡、大石垣と言った城跡の主郭部に通じる道が整備されており、全て回るとおおよそ一時間程半くらいとの事とでした。ところがですね、最初は平坦だった道が突然急な階段になったり、道が半分崩れていて滑り落ちそうなところがあったりと、およそ遊歩道と言うような生易しい道では無かったです。これ大丈夫かなと思ったのですが、案内板には次の曲輪まで5分とか7分とか甘い事が書いてあるのですよね。それを見るともう少し頑張ってみようと言う気になって先へ進んだのですが、道は険しくなる一方で、今の私にとっては厳しすぎる道でした。もっと若いときに来るべきでしたね。

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観音寺城が歴史に登場するのは南北朝時代、太平記に北朝方であった佐々木氏頼が、南朝方の北畠顕家軍に備えて籠もったという記述が見られます。もっともこの当時は今のような大城郭ではなく、観音正寺を利用した砦程度のものだったと推測されています。室町時代には佐々木氏の嫡流である六角髙頼の居城となっており、応仁の乱においては三度戦いの舞台となって、攻防戦が繰り返されました。応仁の乱の後は幕府による二度にわたる六角氏討伐、長享・延徳の乱があり、髙頼はその都度城を放棄して山間部でゲリラ戰を展開し、幕府軍を撤退させています。

本格的な築城が行われたのは十六世紀前半と考えられ、天文十三年(1544年)に連歌師谷宗牧が観音寺城を訪れており、御二階に案内されて数寄家造りの茶室でもてなされたと記していて、要塞と居住空間を兼ね備えた城であった事が伺えます。昭和44年と45年に行われた本丸・池田丸等の発掘調査で、大量の土師器や陶磁器、庭園跡や礎石が見つかっており、山上が優雅な生活の場であった事を裏付けています。

髙頼は経済政策にも長けており、天文九年(1540年)、織田信長に先立つ事27年前に城下の石寺で楽市楽座を施行しています。この髙頼の頃が六角氏の最盛期だった様ですね。

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観音寺城は石垣を多用した山城として知られますが、これは鉄砲が伝来した後、戦術が変わった事に対応するためと考えられ、当時としては最先端を行く城でした。大石を多く使用しており、最大で6mの高さがありますが、隅石が算木積みになっていないなど、初期の石垣の特徴を良く止めています。現在は鬱蒼とした木々で覆われていますが、往時は山上に石垣を巡らせた壮大な姿が見えた事でしょうね。

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観音寺城は石垣造りではあっても切岸や竪堀といった山城ならではの施設が無く、見かけより防御力は低かったと言われますが、中には食違い虎口が見られるなど一応の工夫も見られます。良く言えば発展途上の城、身も蓋もない言い方をすれば中途半端な感じがしますね。

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本丸や平井丸、池田丸にはこうした平場があり、それもかなり広いです。それぞれに庭園や住居を備えており、どこに御二階があったかは判りませんが、はるかに近江平野を見渡しながらの茶会は他所には無い、さぞ爽快なものだったのでしょうね。

観音寺城は永禄十一年(1568年)に信長に攻められた際、支城の箕作城が一日で落ちたのを見た時の城主六角義賢、善治親子は戦わずして城を放棄し、甲賀へと逃れています。六角氏は髙頼の代から籠城はせず、ゲリラ戰に持ち込むのをお家芸にしており、この時もそれに倣ったのでしょうか。これだけの城を勿体ないという気はしますが、いずれは取り戻せると考えていたのかな。しかし、その後は信長の背後を脅かしはしたものの復権は叶わず、親子共に晩年は豊臣家に御伽衆として仕えています。

無傷で城を手にした信長ですが、どう処分したのかは良く判っていません。城跡にあった説明板には手を着けずに佐々木氏に守らせたと書かれていましたが、それはあり得ませんね。あの説明板はかなり古いもので、内容が支離滅裂で取り替えるべきだと思いますが、誰も指摘しないのかな。それはともかく、落城後に改変したと思われる部分もあるそうで、直ちに廃城となった訳では無く、暫くは城として使われていた可能性はあります。確かなのは安土城が出来ると存在価値は無くなり、石垣の一部は転用されたという事です。

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池田丸から先は大石垣を目指したのですが、どんどん道が悪くなっていきます。こんな石段はまだ良い方で、遂には小石を並べた石段とも呼べないような細い道、というより溝の様になります。足の置き場にも困る様になり、大石垣に下りるところはほとんど垂直になっていて、とても無理と思い引き返しました。でも地図を見ると散策路となっており、ネット上でも大石垣の写真や動画は沢山あるので、もしかしたら道を間違えたのかしらん。

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これは大石垣を上から見下ろしたところです。このあたりは木が伐採されており、下から見ても石垣が見える様に整備されています。目印として幟が立っているので、新幹線の車窓からでも見えるのだとか。でも、本当にどうやって下に降りるのかしらん。

このあたりまでが城の主郭部ですが、山の北側にも郭跡があり、地図上では散策路が繋がっていますね。どんな道か判らないので行こうとは思いませんが、熱心な山城ファンの人達はぐるっと歩かれている様です。私はここまで来るだけで精一杯、足がパンパンで息が上がってしまいました。この先百名城にはもっと遠い高取城や千早城などがあるのですが、どうしたものでしょう。果たして無事にたどり着けるのかしらん。

なお、観音寺城に残る沢山の郭跡には、かつての観音正寺の宿坊跡も混じっている可能性があり、現状では区別が付かない様です。今後調査が進み、全容が明らかになる時が来るのかな。バーチャルで良いので、復原した姿を見てみたいものです。

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