京都・洛東 東三条院肖像画、一条天皇肖像画公開 ~真如堂 2024.9.30~
令和6年9月30日、真如堂を訪れてきました。先日萩を見に来たばかりですが、東三条院(藤原詮子)と一条天皇の肖像画が公開されたと知り、早速やって来たという次第です。
繰り返しになりますが、真如堂は正暦三年(994年) のある日、延暦寺常行堂の阿弥陀如来像を遷座せよという夢告を受けた東三条院が、自らの離宮に阿弥陀如来像を招き入れ、戒算上人を開山として開いたのが始まりとされます。この時、偶然にも戒算上人も同じお告げを受けており、不思議の感に打たれたとの事です。
東三条院の肖像画は江戸時代に描かれたものだそうですが、中世の美人の基準に合わせてあるのでしょう、下ぶくれでふっくらとした感じですね。千本釈迦堂のお多福さんの系統と言えば判るでしょうか。髪が黒くて長いのも平安美人の条件どおりです。着物も高貴な方らしく豪華で美しいですね。ホームページで写真は見ていましたが、本物を見る事が出来て良かったです。
なお、職員さんにお伺いしたところ、やっぱり換骨堂(元真如堂)のあるところが離宮のあった場所で、現在の場所は東山天皇から下賜された土地との事です。となると、当時の真如堂がどう広がっていたか気になりますね。換骨堂で聞いてみたら何か判るかしらん。
一条天皇の肖像画も江戸時代に描かれたものだそうですが、非常に聡明そうな方で、光る君への塩野瑛久さんに面影が似ていますね。と言うか、この肖像画を元にメイクを工夫しているのかな。
肖像画は有料区域にあるので、久しぶりに拝観してきました。確か随縁の庭が出来た時以来なので、14年ぶりになるのかな。これだけ時間が空くと新鮮で良いですね。
この灯籠は木津川市にあった燈明寺由来の燈明寺石灯籠の本歌です。燈明寺から三井家の手に渡っていたのですが、昭和60年に真如堂に寄贈されました。と言うことは、これまで何度も目にしているはずなのですが、この日初めて気が付きました。いつものことですが、迂闊な事ですね。
茶室があるのも初めて気が付きました。以前からここは見られたのかなあ。少し調べてみると、毎月ここで茶会が開かれている様ですね。こんな洒落た路地や待合があるとはちょっとした驚きでした。何回も来ているのに今更ですが。
境内ではまだ彼岸花が咲いていました。真如堂は他の場所より咲くのが早かったのですが、一斉に咲くのではなく、じわじわと咲いていった様ですね。彼岸花に限りませんが、本当に今年の咲き方は予測出来なかったです。
この日拝観してあれっと思ったのは、本堂と書院を結ぶ通路が完全に締め切られていましたね。新貫首になられた苦沙弥和尚が見苦しいから通り方を変えるとおっしゃっていましたが、先日来た時は狭いながらも開いていて、通路を横切る事が出来ていました。でも、この日は通路の下を潜るように案内があり、20年前に戻ってしまいました。私的にはああ、昔に戻したんだなと判りますが、お年寄りや足腰の悪い人には辛いんじゃないかしらん。それとも無断で有料区域に入る人が居たのかな。出来れば平面的に行き来出来る方が良いと思うのですが、余計なお世話と言うものでしょうか。
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