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2024年9月12日 (木)

京都・洛中 洛中散策2024 ~下御霊神社 9.4~

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革堂から少し北に上がったところに下御霊神社があります。相国寺の北にある上御霊神社と対をなす神社で、共に貞観5年(843年)に神泉苑で行われた御霊会に起原を持つとされます。この時祀られたのが崇道天皇、伊予親王、藤原吉子、藤大夫(藤原広嗣)、橘大夫(橘逸勢)、文大夫(文室宮田麻呂)の六座で、これに吉備聖霊(吉備真備ではなく和魂とされています)と火雷神(菅原道真ではななく荒魂とされます)の二座を加えて御祭神としています。

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神門を潜ると大きな百日紅が咲いていました。その向こうに拝殿と本殿が見えます。

下御霊神社は、初めは愛宕郡出雲郷の出雲路にあった下出雲寺御霊堂に祀られていました。すぐ北側には上御霊神社を祀る上出雲路御堂があったと言います。後に新町出水に遷り、さらに天正18年(1590年)に豊臣秀吉の命で現在地に遷っています。

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下御霊神社には幕末の尊皇攘夷思想に影響を与えた垂加神道を唱えた山崎闇斎が祀られているとの事でしたが、この日は探しても見つかりませんでした。後から調べると手水舎の後ろの猿田彦社に合祀されているのだそうですね。どうりで見つからない訳だ。

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また、境内には天満宮もありました。本殿にまられている雷火神は道真公ではないという傍証になりますね。社前には梅が植えられており、毎年3月には梅和祭が行われるとの事です。

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そして稲荷社。探していた山崎闇斎の垂加社はこの隣にあったのでした。下御霊神社はホーページでは皇室との関係を強調されていますか、千年の間に様々な神々が勧請され、地域の産土神としての性格が強くなっている様に見受けられました。実際、5月に行われる神幸祭・還幸祭には大勢の氏子が集まるようですからね。一度は見ておきたいお祭りです。

さて二条界隈の散策はここで終了です。以前この近くには梶井基次郎の小説「檸檬」に縁りのある「八百卯」にがあったのですが、2009年に惜しまれながら閉店してしまいました。私はその3年前に訪れ、小説の場面を思い浮かべながら檸檬を買ったのを覚えているのですが、もう18年も前になるのですね。その代わり、今では丸善が復活し、毎年3月24日を基次郎記念日としてフェアを開催されています。来年は一度行って見ようかな。まだ小説の世界を楽しむ事が出来るのは、とても幸せな事だと思います。

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