京都・洛中 百日紅2024 ~白峯神宮 8.22~
瑞春院から白峯神宮に来ました。ここでも目的は百日紅、神門を入ってすぐ右手で咲いています。
この百日紅を見に来るのも5年ぶり、剪定をしたのでしょうね、随分と枝が短くなってコンパクトになっています。でも花の咲きっぷりは以前より良くなっています。この木は適切に剪定してやると花付きが良くなるとの事。この木が良い例ですね。
白峯神宮は保元の乱で敗れたため讃岐に配流され、非業のうちに亡くなった崇徳天皇の霊を慰める為に建てられた神社。孝明天皇の発願で建設は始められましたが、志半ばで孝明天皇は亡くなり、その遺志を継いで明治天皇が完成させました。蹴鞠の家元である飛鳥井家の屋敷跡に建てられ、その邸内に祀られていた鞠の守護神「精大明神」を受け継いだ事から鞠の神様とも呼ばれる様になり、今では蹴鞠のみならず、サッカーを始めとするスポーツ全般の神様として信仰を集めています。この日も夏休み中とあって、大勢の子供たちが参拝に訪れていましたね。みんな願いが叶ってスポーツが上達する良いのにな。
ただ、由緒を調べていて疑問に思ったのは、この神社が建てられ始めたのは東京奠都前なのですね。飛鳥井家は東京に移っていたとの事なのですが、まだ天皇が京都に居る間に早々と移転していたのかしらん。他の公卿たちもそうだったのかな。このあたりは一度調べてみる必要がありそうです。
なお、奠都は都を移すという意味で遷都とほぼ同じですが、古い都を廃すという意味は含まれません。このため京都市民は今でも京都は都のままだと主張していますね。令和になったとき、上皇様を京都に迎えようという動きがあったのはこの為です。事実上の首都は東京ですが、京都は1200年以上都でありつづけているというのは京都市民のアイデンティティー、この矜恃は今後も崩れそうには無いですね。
« 京都・洛中 百日紅2024 ~相国寺塔頭 瑞春院 8.22~ | トップページ | 京都・洛中 百日紅2024 ~本隆寺 8.22~ »
「洛中」カテゴリの記事
- 京都・洛中 洛中散策2024 ~相国寺塔頭 大光明寺 9.4~(2024.09.13)
- 京都・洛中 洛中散策2024 ~下御霊神社 9.4~(2024.09.12)
- 京都・洛中 洛中散策2024 ~革堂 行願寺 9.4~(2024.09.11)
- 京都・洛中 洛中散策2024 ~法興院跡 法雲寺 9.4~(2024.09.10)
- 京都・洛中 洛中散策2024 ~善導寺 9.4~(2024.09.09)
« 京都・洛中 百日紅2024 ~相国寺塔頭 瑞春院 8.22~ | トップページ | 京都・洛中 百日紅2024 ~本隆寺 8.22~ »
コメント