京都・洛南 宇治逍遙2024 ~橋寺・放生院 9.10~
木幡から宇治に来ました。この日は宇治橋周辺を歩く予定です。まず訪れたのが橋寺、宇治橋のすぐ近くにある古い寺です。
橋寺の正式名称は放生院と言い。推古天皇12年(604年)に、聖徳太子の命を受けた泰河勝が宇治橋を架橋した際にこの寺も開創されたとされます。又は元興寺の僧・道澄によって大化2年(646年)宇治橋が架けられたとき、橋の管理のために建てられたという異説あもります。
堂澄によって宇治川が架けられたという説は、ここに納められている宇治橋断碑に基づきます。江戸時代に境内(宇治川河畔とも)で発見された石碑で、宇治橋の起原につて記されています。見つかったのは三分の一程度でしたが、帝王編年記に全文が記されていたため補完されました。重要文化財に指定されており、拝観する事も可能です。
その後寺は荒廃してしまった様ですが、広安4年(1281年)に西大寺の僧・叡尊によって再興され、さらに叡尊は公安9年(1286年)には宇治橋を再興し、後宇多天皇より宇治橋の管理を行う様に命じられて橋寺と呼ばれる様になりました。その際に塔の島を築いて浮島十三輪塔を建立し、この寺でおおがかりな放生会を行っています。この放生会が放生院の名の元になったとも言われます。
宇治橋は南都と平安京を結ぶ重要な橋。その橋を守る寺なのですからもっと知られても良いて思うのですが、あまり訪れる人は居ない様ですね。この日も私の他に宇治川沿いを歩く観光客は何人か居ましたが、この寺に入ったのは私だけでした。
境内には橋かけ観音様がありました。恋のはしかけ、極楽のはかけ、合格のはしかけとあり、宇治橋の架橋にかけて様々な縁結びの御利益があるのですね。
なお、橋寺の宗派は真言律宗という、少し聞き慣れない名ですね。鎌倉仏教の一つとして叡尊によって始められた宗派で、真言宗と律宗の融合を目指しているのだとか。西大寺を本山とし、全国に90数ヶ寺の末寺があるそうです。奈良が中心で、京都の有名どころでは浄瑠璃寺や岩船寺が含まれるとの事です。京都にだけ籠もっていては、まだまだ知らない世界があるのですね。
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