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2024年8月 8日 (木)

京都・洛東 六道まいり2024 ~六道珍皇寺・西福寺 8.7~

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令和6年8月7日、六道まいりに行ってきました。これはお盆の間、ご先祖の霊、お精霊さんを家に迎える為の行事です。

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場所は東大路松原を西に入ったところにある六原一帯、六道の辻と呼ばれる界隈にある三つの寺で行われます。中でも中心となるのは六道珍皇寺、建仁寺の境外塔頭の一つです。

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参拝には手順があり、まずはこの高野槙を買います。とても重要なアイテムで、この高野槙にお精霊さんが宿るとされています。

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高野槙を買った後は、本堂で水塔婆に連れ帰りたい故人の戒名または俗名を書いて貰います。塔婆とは戒名や経文を書いて先祖を供養する木の板の事で、水塔婆とは特に水を掛けて供養するものを指します。ここではごく薄くて小さい木の板が使われます。

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水塔婆を貰った後はこの迎え鐘を突きます。突くと言うより綱を引っ張るのですが、これを二度鳴らすとあの世に居る祖先にまで音が届くとされます。

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次にすることは線香の煙で水塔婆を清めることです。この時困るのが、なかなか線香に火が付かないのですよね。待っている人が居るので焦るのですが、容易な事では燃えてくれませんでした。清め終わったら地蔵堂の前に行って、水桶の中に水塔婆を納め、高野槙で水回向をしたら終わりです。後はお精霊さんが宿った高野槙を家に持ち帰り、お盆が終わるまで生けておきます。

費用は高野槙が私が買ったのは600円でしたが、大きさにより変わります。また水塔婆が400円、線香が100円です。初盆や三回忌のように特別な供養をして欲しい場合は別途費用が掛かります。

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私が行ったのは早朝という事で人出は少なかったですが、松原通に出店が全くありません。高野槙を売る店が一軒あっただけで、以前の様な賑わいは無いですね。五条坂で行われている陶器市に人が流れてしまうと聞きましたが、それは今に始まった事ではないはずです。やっぱりコロナの自粛が響いているのかな。ちょっと寂しい光景でした。

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六道珍皇寺から西へ少し下がったところに六道の辻と書いた石碑があります。六道珍皇寺の門前にも大きな石碑がありますが、辻という意味ではこちらの方が相応しい感じがしますね。ここに建っているのは西福寺、関ヶ原の戦いの後に建った寺ですが、その前には平安時代に遡る弘法大師縁りの地蔵堂がありました。檀林皇后が信仰していたと言われ、今は西福寺の中に子育地蔵堂として受け継がれています。

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山門を入ると左手に子育地蔵、正面にこの不動明王が祀られています。後白河法皇が熊野詣の前に地蔵尊に旅の無事を祈り、それが叶った事から御礼として那智の不動尊を勧請したものと伝わります。六道まいりではこの御不動様のお守り(石かな)を授かる事が出来、財布などに入れておくと御利益があるそうです。そしてまた一年後にお参りに訪れた時、御不動様に返えすのが仕来りなのだとか。

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本尊は阿弥陀如来。浄土宗の寺らしく、きらびやかな須弥壇ですね。ここでロウソクを供えると名前を聞かれ、先祖代々の供養をして貰えます。100円で拝んでもらえるのですから有り難いものですね。

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ここにも迎え鐘が備えられています。誰でも突く事が出来ますが、六道珍皇寺で鳴らしてきたばかりなので、ここでは遠慮しておきました。

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西福寺の一番の見所は檀林皇后の九相図会ですが、絵解きの時にだけ見られる様で、この時は扉が閉まっていて見る事が出来ませんでした。絵解きの時間は決まっており、待つには長すぎたのでこの日は諦めて帰ることにしました。これはまた来年ですね。

さて、これで無事にお精霊さんをお迎えする事が出来たので、お盆の間は家で過ごして頂く事にします。次は送り火ですね。今年はどこに行こうかしらん。天気が少し心配ですが、無事に送る事が出来る様に願っています。

なお、六道まいりは明日まで行われます。朝の6時から夜の10時まで、以前は夜も明るくて賑やかでしたが、今年は出店がないぶん、暗くてちょっと物騒かな。私的には早朝に行かれる事をお勧めします。

 

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