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2024年7月17日 (水)

京都・洛中 祗園祭・前祭2024 ~山鉾巡行 新町通にて 7.17~ 

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令和6年7月17日、祇園祭・前祭の山鉾巡行が行われました。今年の祇園祭は特に雨に祟られており、今日も予報ではにわか雨の心配もあると言われていましたが、結果としてまずまずの天候に恵まれ無事に挙行されました。

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今年は何年かぶりに新町通に来てみました。ここ数年雨や季節外れの超高温のせいで避けていたのですが、今日ぐらいの気温だと耐えられるだろうと思ったのです。しかし、来てみるとやっぱり暑かったです。

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どこで撮ろうかと迷ったのですが、背景が絵になる八竹庵の前にしました。ここは以前は紫織庵と言う名前でしたよね。大正時代に建てられた豪商の家で、和洋折衷の貴重な建築です。洋の部分は武田伍一が設計したと言いますから豪儀ですね。山鉾を見るための鉾見台を持つという特徴があり、この日も招待客なのでしょうか、幾人もの人が見ていました。この家、一時取り壊しという事になっていたそうですが、くろちくが文化財の喪失を惜しんで買い取り、八竹庵と名を変えて保存、公開を行っています。

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去年も書いていますが、山鉾巡行は祗園祭のメイン行事ではなく、今夜行われる神幸祭のための露払いです。神様が通る街中の穢れを払うのが目的で、穢れをまとった山鉾は巡行が終わるとすぐに解体されます。

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それにしても、新町通で見る山鉾巡行は、いつ来ても迫力がありますね。目の前を巨大な鉾が通り過ぎていくのですから、臨場感が違います。

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山鉾巡行には沢山の人が参加しますが、中でも一番元気なのが綾傘鉾の棒振り囃子を踊るこの人でしょうか。巡行中、要所要所で棒振り囃子を披露し、歩いている間も飛んだり跳ねたりと大活躍です。今日もとっても暑い中、大変お疲れ様でした。

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山の中で一番人気はこの蟷螂山です。鎌を振り上げたり、羽根を広げたりと動きがあるのが面白いですね。常に動いている訳ではありませんが、2階から見ている人から動かしてと声が掛かると羽根を動かすサービスぶりでした。

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山鉾の中でも一番巨大なのが月鉾です。重さが12トンもあるという巨体が動いてくる様は迫力がありますね。鉾の名の由来となっている鉾頭の月は、三日月ではなく新月です。学校では月が見えなくなるときを新月と習いますが、二日目の細い月を指して新月と呼ぶ事もあるのですね。宵山に月鉾に乗ると、鉾頭を指してこれは新月ですと説明してくれますよ。

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八竹庵の前で待っていた狙いどおり、鉾と町家の組み合わせは絵になりますね。新町通もどんどん町家が無くなり、こうしたポイントが少なくなっているのは残念です。次に月鉾が目の前を通り過ぎる動画をご覧下さい。

祗園囃子も良いですが、目の前を車体がぎちぎちと音を出して通り過ぎる様は、新町通ならではの体験です。この臨場感をぜひ現地でご覧になってください。

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気が付くと鉾見台に居た舞妓さんたちが下に下りてきていました。特等席で良いなと思っていたのですが、下で見た方が臨場感があって良いのかな。

巡行が二つに分かれる前には最後まで見届けて、北観音山が会所の前で締めを行うのを見るのが楽しみだったのですが、今は体力的に保ちません。特に今日は暑かったからですね。巡行はまだまだ続くのですが、ここで切り上げて帰る事にしました。その代わり、後祭の方は全部を見届けるつもりです。24日に行くのを楽しみにしているところです。

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コメント

暑い中ご苦労様でした(*^_^*)
私は仕事をしながらTVで見ていました。
鶏鉾は残念でしたけれど大事にならなくてよかったですね。


暑さも最近は異常です。くれぐれも熱中症に気を付けて下さいね。

Milkさん、

10年前は長刀鉾から北観音山まで追うことが出来ましたが、
すっかり体力が落ちてしまい、もう無理だと悟りました。
それに暑さも違って来ている気がします。

鶏鉾については帰ってからニュースで知りました。
新町通では次は鶏鉾かなと待っていたら月鉾だったので、あれっと思っていました。
こういうハプニングもあるのですね。
本当に大事に至らず良かったです。

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