京都・洛北 青紅葉2024 ~実相院 6.19~
蓮華寺から叡電を乗り継いで実相院に来ました。岩倉駅から実相院まではバスがありますが、残念ながら時間が合わず、歩いてたどり着きました。時間にして15分程、ちょっと暑かったですが、岩倉の町並みを見ながらの散策は楽しかったです。
実相院は天台宗に二派ある内の寺門派の流れを汲みますが、単立寺院、つまり総本山の三井寺の傘下には属していない寺です。創建は1229年の事で、当初は紫野の地に開かれました。初代住職は鷹司家の出である静基僧正で、貴族が住職となるいわゆる門跡寺院ですね。後に今出川小川の地に移転しており、今でも実相院町の地名が残っています。
現在の地に移ったのは1474年の事で、応仁の乱の戦火を逃れる為でした。しかし、ここでも戦乱の渦を免れることは出来ず、務町時代末期には、ほとんどの堂舎が焼失しています。江戸時代に入ると徳川家光の援助を受け、再建が進みました。この頃になると住職は皇室縁の人物が勤める様になり、以後明治に入るまで続きます。皇室との繋がりが出来た事により、本堂、四脚門、車寄せなどが京都御所から移築され、現在の寺容が整いました。
庭園はこの池泉回遊式と枯山水の二つがあり、楓樹が多い事から青紅葉、紅葉の名所として知られます。この池にはモリアオガエルが生息しており、卵は見つかりませんでしたが独特の鳴き声は響いていて、なかなか風情がありましたよ。
こちらが枯山水のこころのお庭。市民参加型プロジェクトとして整備された庭で、七代目小川治平衛さんの監修の下、ボランティアで参加した市民の手で造られました。完成してから10年が経過しましたが、すっかり落ち着きましたね。ただ昨年メインの桜が枯れ、今年3月に植え替えられています。
どこでも同じですが、庭を維持するには不断の手入れが必要で、この日も真夏を思わせる日差しの下、草引きをされていましたね。暑い中ご苦労様と思いながら写真を撮らせてもらいました。
実相院は床に写るもみじで有名ですが、初夏は床みどり、秋は床紅葉、冬は雪化床と呼び名が変わります。残念ながら撮影は禁止で写真はありませんが、床が波打っており、ゆらゆらと揺れる感じでなかなか綺麗でしたよ。
実相院は痛みが激しく補修が必要なのですが、門跡寺院である事から檀家は無く、また文化財の指定も受けていない事から国の補助も受けられないため、資金を集めるクラウドファンディングや、支援活動を募る実相院クラブの募集をされています。補修費用は4億円と見積もられており、まだまだ不足している様ですね。補修作業に参加する事は無理ですが、また拝観に訪れる事で微力ながら協力したいと思っています。
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