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2024年4月

2024年4月30日 (火)

京都・洛西 山吹2024 ~松尾大社 4.17~

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令和6年4月17日の松尾大社です。この日はヤマブキが満開・見頃になっていました。

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松尾大社の山吹は、境内を流れる一ノ井川沿いと楼門前に咲いています。ボリューム感は楼門前の方がありますが、風情を感じるのはやはりこの川沿いかな。

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満開になったのはこの二日前の事。まだまだ見頃でしたが、この花らしい香りは感じませんでした。調べてみると花が開ききると香りはしなくなる様です。

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この日は地下鉄烏丸線経由で来たのですが、いや混んでましたね。8日に8時前の電車に乗ったときはそれほどでもなかったのですが、30分遅いと満員でした。9時始まりの会社が多いと思っていたのですが、そうでもないのかな。通勤ラッシュを避けたつもりが、ど真ん中に入ってしまったのでした。今後は気をつけなければ。

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ちょっとした計算違いがありましたが、早朝の松尾大社はとても空いていて、写真も撮りやすかったです。好天にも恵まれ、気持ちの良い撮影行となりました。

2024年4月29日 (月)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~千本釈迦堂 4.15~

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千本ゑんま堂から千本釈迦堂に来ました。ここに来たのはこの桜を見るためです。とても美しい花で、毎年見に来るのを楽しみにしています。

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現地には普賢象桜と書いた看板が建てられていますが、千本ゑんま堂からここに来るとこれは松月桜だと判ります。何しろついさっき見比べてきたばかりですからね。松月桜は他にも雨宝院や平野神社、妙蓮寺でも見る事が出来ますよ。

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この桜、なんだか一回り小さくなってしまいましたね。一部枝枯れして伐られてしまったのかな。なんとかいつまでも元気でいて欲しい桜です。

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おかめの像の前にあるのが関山桜。この花も満開でした。おかめさんに良く似合う綺麗な花です。またおかめ像の反対側、本堂の横手には鬱金桜が咲いていました。柵の向こうになるので近くで見られないのが残念です。

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関山桜の横や荼枳尼天社の前にいくつも植わっているのが御衣黄桜。雨宝院では枯れてしまいましたが、ここでは元気な木を沢山見る事が出来ます。この桜は仁和寺や平野神社でも見る事が出来ますが、一番多いのはここですね。あまり知られていない様ですが、御衣黄桜の名所と言っても良いと思います。

さて長らく続けた桜巡りもここまでとします。今年は三月の冷え込みで当初の開花予報が大幅に狂い、去年より随分と遅い開花となりました。その後四月に入ると一転して高温続きとなり、遅れると見込んだ遅咲きの桜が一度に咲き、あっという間に散るという展開でした。桜巡りも天候に振り回されましたが、あちこちの桜を見る事が出来て満足しています。それでも見逃した桜がいくつもあり、それはまた来年の楽しみにとっておく事とします。明日からは初夏の京都をお届けする事といたします。

京都・洛中 京都桜事情2024 ~千本ゑんま堂 4.15~

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令和6年4月15日の千本ゑんま堂です。この日は普賢象桜が満開になっていました。

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この桜のピークの見極めは難しいですが、ほぼ見頃だったと言って良いでしょう。終盤になるとやや色が抜け、花びらがかさついた感じになってきます。

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ここにあるのが紫式部像とその供養塔。正確には供養塔は南北朝時代末期の1386年に建てられたもので、像の方は供養塔がある縁で、源氏物語千年紀を記念して16年前に建てられました。

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源氏物語は現在では不朽の名作とされていますが、時代によって評価は様々で、南北朝の頃には世を惑わした悪書とされ、紫式部はその罪で地獄に落とされたと言われていました。その苦しむ様を円阿という僧侶が夢で見て、救わんとして建てたのがこの供養塔です。この円阿は式部の子孫だという伝承がありますが、真偽の程は定かではありません。

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境内の入り口で咲いていたのは松月桜。普賢象桜に劣らない美しい桜です。よく普賢象桜と混同されますが、ここに来ればその違いは一目瞭然、似て異なる花だという事が良く判ります。来年来られる事があれば、見比べると面白いですよ。

2024年4月28日 (日)

京都・洛西 京都桜事情2024 ~妙心寺塔頭 退蔵院 4.13~

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仁和寺から妙心寺塔頭の退蔵院に来ました。ここでは京都でたぶん最後になる枝垂れ桜が咲いていました。

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入り口にあるのが陰陽の庭。物事には二面性がある事を表しているのだとか。こちらが陽の庭、白を基調とした枯山水です。

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そしてこちらが陰の庭。黒い庭というのも珍しいですが、落ち着いた風情のある庭です。黒い砂紋の間に散った桜色の花びらが綺麗でしたよ。

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枝垂れ桜は色抜けが始まっており、見頃は過ぎていました。まあ、まだ桜色を残していたのが幸いでしたけどね。

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一番奥にあるのが余香苑。さつきの大刈り込みと小川からなる素敵な庭です。この庭の端から眺めると二本の枝垂れ桜を見る事が出来ます。盛りは過ぎていても、離れて見る分には美しく見えました。調和の取れた庭に、文字通り花を添える桜です。

早咲きの桜が咲いてからおよそひと月、桜の季節も最終盤を迎えました。残るは八重桜、注目する人は少ないですが、美しい花を求めて最後まで追っていく事にします。

京都・洛西 京都桜事情2024 ~御室 4.13~

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令和6年4月13日の御室・仁和寺です。この日は御室桜が満開・見頃になっていました。

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御室桜は、桜の種類としては有明桜。厳密には御室有明という近縁種だそうですね。本来八重咲きなのですが、近年は一重咲きが増えていると言います。実際見渡したところ一重の花の方が多いのですが、これは長年挿し木で増やし続けてきた結果、先祖返りしているのだそうですね。また咲き方に注目して、一重、半八重、八重の三種類に分類する事もある様です。

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満開になったのは10日だったそうで、それから3日が経過し、一部散っている木もありまたが、全体としてまだまだ見頃だったのは幸いでした。

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この日は快晴の土曜日とあって相当な混雑を覚悟していましたが、拝観劵を買うのに少し並んだだけで、入ってしまえばそれ程混んではなかったです。通路で多少の渋滞はありましたが、まあそれはいつもの事ですからね。

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意外だったのはインバウンドの姿をほとんど見なかった事で、これはちょっとした驚きでした。下手すると外人さんで溢れているかもと思っていたのですけどね、どういう訳なんでしょう。外人さんが居ないなという声はちらほらと聞こえており、皆さん同じ感想だった様です。

御室の桜を楽しんだ後は妙心寺に向かいます。そこでは最後の枝垂れ桜が待っていました。

2024年4月27日 (土)

京都・洛北 京都桜事情2024 ~圓光寺 4.12~

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妙蓮寺から東に向かい、一乗寺の地に来ました。ここでは先に寄った金福寺の桜は終わっていましたが、圓光寺では盛りを迎えていました。同じ八重紅枝垂れ桜なのにこんなに差が出るとは、桜の花は本当に判らないものですね。

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圓光寺には三つの庭があり、一番手前にあるのが淡桜園、その名の通り枝垂れ桜だけが植えられた庭です。みんな同じ八重紅枝垂れ桜ですが咲き方に違いがあり、既に見頃を過ぎたものから丁度見頃のものまで様々でした。同じ環境なのに面白いですね。全体としてはとても華やかな庭でした。

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石段を上がったところにあるのが奔龍庭。ついこの間出来た様な気がしていましたが、調べてみるともう12年が経過しているのですね。

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その周囲にも八重紅枝垂れ桜が植えられています。満開で見頃でしたが、厳密には少しピークは過ぎていたかな。

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観音様の前にあるこの桜は古くからあり、奔龍庭が整備されるまでは唯一の桜でした。去年は正面から見ると花がほとんど無かったのですが、今年はまずまず咲いていましたね。でも枯れた枝が目立っていたのはやはり気になります。

圓光寺は紅葉時分には混み合いますが、桜に関しては訪れる人は少なく、まだ穴場と言って良いでしょう。タイミング的には平安神宮より一週間程度遅くなる事が多く、おおよその目安になるかと思います。

京都・洛中 京都桜事情2024 ~妙蓮寺 4.12~

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雨宝院から妙蓮寺に来ました。ここの目的は塔頭に咲く松月桜を見る事です。

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松月桜は普賢象桜に似て雌しべが葉化するという特徴を持ちますが、普賢象桜より花色が白に近くて透明感があり、葉が緑色という違いで見分けが付きます。数ある桜の中でも、最も美しい桜の一つかなと思っています。

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ここでもソメイヨシノは満開を保っていました。特にこの入り口の桜のボリュームは凄く、存在感は抜群ですね。遠くからでもとても目立っていました。

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これだけ咲いていたのに二日後には散ってしまったのですから、桜の儚さをよく表していますね。初夏を思わす気温の高さも関係していたのかな。

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たのしみにしていた八重紅枝垂れ桜は、残念ながら色抜けがしており、盛りが過ぎていました。今年は咲くまでが遅かったですが、その後は一気に加速して盛りを迎え、あっという間に見頃を過ぎていった様です。

2024年4月26日 (金)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~雨宝院 4.12~

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本満寺から雨宝院に来ました。ここでは観音桜、歓喜桜、八重紅枝垂れ桜がそれぞれ満開・見頃になっていました。

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ここでは歓喜桜、観音桜と呼び分けられていますが種類は同じで、植わっている場所が観音堂前か、歓喜天の前かで区別しているだけです。更に言えば仁和寺の御室桜と同じで、御室有明桜です。

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樹高も御室桜と同じか少し高いくらいで、空を覆うように咲いているのが特徴です。文字通り花の天井という感じですね。

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この日は八重紅枝垂れ桜も綺麗な色を保っていました。観音桜・歓喜桜と同時に見頃になると言うのは珍しく、この桜のピークに当たったのは初めてかも知れません。

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以前はここの代名詞であった御衣黄桜は、残念ながら枯れていました。去年から様子はおかしかったですけどね、やはり保たなかった様です。今はあちこちで見られる様になった御衣黄桜でしたが、かつてはここの専売特許の様な存在だっただけに残念です。

この日は平日の朝早くに行ったのですが、カメラ片手の人がぽつぽつと訪れていました。私のような暇人はそう居ないと思っていたのですが、世の中は広いですね。時間が経つにつれ、ここも大勢の人で賑わっていた事でしょう。綺麗な花を堪能した後は、次に向かう事とします。

京都・洛中 京都桜事情2024 ~本満寺 4.12~

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令和6年4月12日の本満寺です。この日は八重紅枝垂れ桜が満開になっていました。

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本満寺と言えば庫裏前の大枝垂れ桜で有名ですが、塔頭の前にはこの八重紅枝垂れ桜があります。でも注目する人はあまりなく、穴場と言って良い存在だと思います。

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同じ桜は墓地の入り口にもあります。樹形としてはこの木が良い感じかな。花としては少し見頃を過ぎた感じで、二、三日前がピークだったでしょうか。でも花付きは良く、まずまず見応えはありました。

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ソメイヨシノはぎりぎり満開を保っていました。この二日後に京都に行ったときはほとんどの木で散り果てになっていたので、あっという間に終わってしまった感じですね。週末は桜吹雪が見られたのかな。ここからまだ見頃の桜を求めて先へ進むことにします。

2024年4月25日 (木)

京都・洛南 京都桜事情2024 ~墨染寺 4.8~

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植物園から電車を乗り継いで墨染寺に来ました。ここは京阪の墨染駅から歩いて7分程のところにある日蓮宗の寺です。

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境内には数本のソメイヨシノがあり、小さいながら桜の名所とされます。既に葉が出始めており盛りは過ぎていましたが、まだ満開だったのは幸いでした。

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この寺を有名にしているのはこの墨染桜があるからです。平安時代の前期、891年に時の太政大臣藤原基経が亡くなったとき、友人の上野岑雄が悲しみ、「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」と詠んだところ、境内の桜が薄墨色に咲いたといういわれがあります。この寺の寺名も、このあたりの地名も、全てはこの桜に由来しています。四代目のこの木は幼木でしたが、他では見かけない美しい花でした。

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ここには何度か来た事があるのですが、既に花期が過ぎていたり、咲いていてもどれが墨染桜が判らず、困惑して引き上げたという記憶があります。当時から墨染桜という表記はあったのかなあ。

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今年は墨染桜を見る事が出来て良かったです。出来れば老木であったと思われる三代目の木が健在だった頃に見ておきたかったですね。四代目が大きくなるには10年以上は掛かるかな。まあ、孫の成長を見る様なつもりで、また来る事とします。

京都・洛北 京都桜事情2024 ~京都府立植物園 4.8~

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半木の道から京都府立植物園に入りました。ここではまず満開になったソメイヨシノが出迎えてくれました。このあたり一体のソメイヨシノの林は、圧倒的な存在感がありますね。

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桜園では八重紅枝垂れ桜がやはり満開となっていました。右を見ても左を見ても桜、桜、桜。この桜園に居ると花に埋もれた様な気分になります。

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他にも種類の判らない桜が咲いていました。桜は自生しているだけで100種類以上、園芸品種は200種類以上あると聞きますが、ここにはどれだけあるのでしょうね。この多様性が素晴らしいです。

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しかし、桜園で写真を撮っていると雨が降り出しました。予報では夕方からとの事だったので傘を持っておらず、やむを得ず撮影を中断して雨が止むのを待っていました。でもスマホのアプリでは雨雲は写っていないのですよね。なのに雨は本降りになってきます。どうなっているのかなと思いつつ、20分くらいは屋根の下で振り込められていました。

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ようやく止んで向かったのはこの枝垂れ桜です。植物園の桜では最も大きく、一種のシンボルツリーですね。既に盛りは過ぎていましたが、まだ満開を保っていたのは幸いでした。

この後また雨が降り出し、北山駅に着いた時にはかなり濡れてしまいました。でもほとんどの人は傘を差していたので、私の情報収集不足という事になるのかな。まあ、暖かい日だったので風邪を引かなかったのは幸いでした。

2024年4月24日 (水)

京都・洛北 京都桜事情2024 ~半木の道 4.8~

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令和6年4月8日の半木の道です。この日は八重紅枝垂れ桜の並木が満開・見頃となっていました。

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ここを管理しているのは京都府とライオンズクラブだそうですね。これだけの花を咲かせるには相当な手間と費用が掛かっている事でしょう。それを無料で開放してくれているのですから有り難い事です。

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この日は月曜日で、混まない内にと早朝に行きましたが、それでも三々五々と観桜に来ている人たちが居ました。この前日の日曜日には相当な人出だった事でしょうね。

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細雪ではないけれど、ここも虹の雲と例えるのに相応しい光景です。平安神宮の様な日本庭園は無いですが、その代わりここには加茂川という素敵な空間があります。欠けているものがあるとすれば、名作の舞台となっていない事くらいかしらん。誰かここを舞台にした小説を書いてくれないかな。

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加茂川の対岸ではまだソメイヨシノが見頃を保っていました。上を見たり川面を見たり、この素敵な散歩道を楽しんだ後は隣の京都府立植物園に入ることにします。そこではまた満開の桜が待ってくれていました。

京都・洛北 京都桜事情2024 ~神光院 4.6~

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正伝寺からの帰り道、神光行院に立ち寄りました。ここには紅葉を求めて来た事がありますが、桜の時分に来たのは初めてです。

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ここの桜の情報は全く知らなかったのですが、参道にソメイヨシノの並木があり、丁度見頃となっていました。思わぬ綺麗な花と出会えたのは嬉しかったですね。

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境内はどうだろうと入ってみたのですが、庫裏の前に八重紅枝垂れ桜が咲いていました。なかなか見事な桜で、こんな素敵な出会いがあるから京都巡りは止められません。

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門前に戻ってみると、近所の人でしょう、犬を連れて散歩している人と出会いました。ここの花を見に来るのはそうした近場の人だけなのでしょうね。確かにわざさわざ見に来るには交通が不便ですが、正伝寺とセットにするには良い場所です。正伝寺の最寄りのバス停も神光院前ですからね。バスの時間待ちの間に立ち寄るのも悪くないと思いますよ。

2024年4月23日 (火)

京都・洛北 京都桜事情2024 ~正伝寺 4.6~

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上賀茂神社から正伝寺に来ました。ここでも紅枝垂れ桜が満開を迎えていました。

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正伝寺の庭と言えば比叡山の借景。小さな庭なのにこの山景のおかげではるかな奥行きを感じる事が出来ます。そこに添えられた桜の美しさと言ったら、雅びとはこの事を言うのかしらん。

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この名画の様な景色には見入るしかなかったですね。拝観者は私の他に数人居ましたがいつの間にか帰ってしまい、しばらくの間はこの絶景を独り占めに出来ました。至福の時間とはこの事です。

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ここには学生の頃から何度となく訪れていますが、桜の時分は初めてです。元々調和の取れた素晴らしい庭ですが、一点花を添えるとこれほど引き立つとは、もっと早く桜を見に来れば良かったですね。

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この日は自転車でずっと走ってきたのですが、体力の有り余っていた学生の頃とは違い、途中の坂道で完全に息が上がってしまいました。おかげでこの石段を登るのもやっとでしたが、その甲斐はありましたね。また来年この景色を見られる様に、脚力が衰えない様に努める事とします。

2024年4月22日 (月)

京都・洛北 京都桜事情2024 ~上賀茂神社 4.6~

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神楽岡から長駆、上賀茂神社に来ました。神社全般に言えますが、ここも最近は参拝者が多いですね。参拝待ちの列が楼門を超えるほど長く伸びていました。

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境内で咲いていたのはみあれ桜。まだ台風で受けた傷跡も痛々しいですが、去年くらいから咲くようになった花は今年も綺麗でした。

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孝明天皇から贈られたという御所桜は、今年も満開の花を咲かせていました。この桜は本来早咲きで、ソメイヨシノが咲く頃には盛りを過ぎている事が多いのですが、今年は周囲の桜との共演になりました。これは嬉しい誤算でしたね。

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一の鳥居付近にある色の濃い桜は何だろうと近づいてみたのですが、陽光桜と書かれていました。陽光と言えば平野神社にもある早咲きの桜ですが、今年は御所桜と同じく咲き出すのが遅かったのですね。4月に入ってからの陽気によってソメイヨシノに追いつかれ、この紅白の美しい光景となった様です。

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斎王桜はまだちらほら咲きでした。また、御所桜と斎王桜の間に親王桜という立て札がありました。この桜って、以前からありましたっけ。調べてみると去年は確かにあったようですね。うーん、去年もここに来ているけど気づいていなかった。こんな立派な木を見落とすなんて、我ながらどうかしていますね。どうも御所桜の隣は斎王桜という先入観が強すぎた様です。

京都・洛東 京都桜事情2024 ~竹中稲荷神社 4.6~

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宗忠神社を北に抜けると竹中稲荷神社に出ます。吉田神社の末社で、その名の通り宇賀御魂神、いわゆる稲荷神を祀る神社です。合わせて猿田彦神、天鈿女神も祀られており、商売繁盛だけでなく、旅の安全やお稽古事の上達にもご利益がありそうですね。

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入り口はこんな感じで、左に行くと吉田神社、右に行くと東北院に出る事が出来ます。どちらかというと吉田神社から登ってくる人が多いのかな。

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竹中稲荷神社は知る人ぞ知る隠れた桜の名所だったのですが、最近はSNSで情報が拡散し、多くの人が集まる様になりました。かく言う私もその一人なのですけどね。

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確かに桜と丹塗りの鳥居の相性は抜群で、とても綺麗な景色でしたね。人が多くなったと聞いていましたが、来ていたのは10人程度で混んでいるという程では無かったです。でも後から後から人が来ていましたので、昔から知る人にとっては穴場ではなくなったと感じるのでしょう。

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本殿の横には立派なソメイヨシノがありました。参道の入り口にはスマホを構えた人が多かったですが、ここまで来る人は少なかったですね。この裏には業平塚があるそうですが、この時はまだ知らず、見逃してしまいました。次に行った時はお参りしてこようかと思っています。

2024年4月21日 (日)

京都・洛東 京都桜事情2024 ~宗忠神社 4.6~

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真如堂の山門を出て、まっすぐ西に進むと宗忠神社に出ます。ここの階段の両脇に咲くソメイヨシノもまた見事です。

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宗忠神社は一見普通の神社の様に見えますが、実は神社神道とは異なる黒住教という一種の新興宗教です。まあ、新興宗教とは言っても200年の歴史を持ち、幕末には孝明天皇の勅願所になるという由緒正しい宗教ですけどね。

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本殿の前には八重紅枝垂れ桜が咲いていました。一見して花数が少ないなと思ったのですが、良く見てみると大半は蕾で、まだ五分咲き程度だったのですね。この後間もなく満開となった事でしょう。

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宗忠神社の桜は下から見上げるのも良いですが、桜越しに真如堂を見るこの景色も楽しみの一つです。あまり長い事立ち止まっていると下から撮る人の迷惑になるので長居は出来ませんが、階段を下りる時ちょっと目を上げて下さい。奥行きのある良い眺めが楽しめますよ。

京都・洛東 京都桜事情2024 ~真如堂 4.6~

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黒谷から真如堂に来ました。ここもソメイヨシノを中心に桜が見頃になっていました。

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真如堂で一番桜が密集しているのは山門前の参道です。ここには数本のソメイヨシノが植わっており、その景観はなかなか圧巻ですよ。また参道を逸れた荼枳尼天にはソメイヨシノのほか八重紅枝垂れ桜がありますが、この日はまだ三分咲き程度で、かつ花芽が少なく、今年は外れ年の様でした。

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境内に入ると桜が固まっているという場所は無いですが、そこかしこに散在している感じです。ここで有名なのは縦皮桜で、この寺に葬られている斉藤利三の娘、春日局がお手植えをしたと伝わります。早咲きのエドヒガンで真如堂ではいち早く咲きますが、この日は既に散っていました。この桜を見ようと思ったら、ソメイヨシノがまだ咲かない内に来ないと駄目ですね。

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境内のソメイヨシノの中で一番好きなのは、元三大師堂前にあるこの桜です。バランスの取れた樹形が素敵ですね。

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この日一際鮮やかだったのが、池の畔にあるこの八重紅枝垂れ桜でした。まさに満開で色抜けもしておらず、ほぼベストと言って良い状態でした。参拝者にとって格好の記念写真スポットになっていましたね。なお、真如堂にはもう一つ早咲きの枝垂れ桜がありますが、そちらはもう散り果てになっていました。真如堂は枝垂れ桜と縦皮桜を見に来るか、それともソメイヨシノを中心に見る来るかのどちらか二択になります。年によっては両方見られる事もありますけどね、その場合でも両方が盛りという事は無いです。

真如堂ではこの後八重桜が咲いていたはずです。元三大師堂前の桜は多分普賢象桜で、とても綺麗ですよ。鐘楼周りは関山で、もしかしたら今でも咲いているかもしれません。足元にはシャガが咲き、ヤマブキも黄色い花を付けています。白ヤマブキもありますね。そして何より新緑が綺麗です。桜が散ると拝観者も減り、ほぼ境内を独占出来ます。ゆっくりと様々な花を楽しみながら境内を歩くのも良いものですよ。

2024年4月20日 (土)

京都・洛東 京都桜事情2024 ~黒谷 4.6~

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平安神宮から黒谷に来ました。ここでもソメイヨシノが満開・見頃になっていました。

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黒谷の桜はそこかしこにありますが、中心になるのは山門周辺です。山門の正面、東側にもありますが、一番多いのは西側ですね。

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西側は桜が密集していて、分厚い花の層を眺めているという感じですね。こちら側から山門はほぼ見えないので、反対側を撮ってみました。

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山門を抜けると本堂へと続く石段に出ます。その途中にある桜越しに見た山門です。

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石段の西側には塔頭へと続く坂道があります。ここは土塀と赤い門が良い感じで、黒谷の隠れスポットの一つです。その入り口にも桜が咲いていたので坂道と絡めて撮ってみました。

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境内に上がると阿弥陀堂の前と裏にも桜があります。また三重塔へと続く石段の脇にも桜は咲いていました。その裏側にある桜越しに見た三重塔です。

黒谷はソメイヨシノが主力ですが、本堂西側の塔頭には紅枝垂れ桜があり、満開になっていました。さらに隣の塔頭には八重紅枝垂れ桜があり、こちらはまだ三分咲き程度でした。平安神宮に近いのに、同じ桜で開花状況が違うというのも面白いですね。

これだけの桜の名所ですが訪れる人は少なく、混み合うという事は無いです。山門の前には少しカメラマンが固まりますけどね、それ以外はこれはと思うアングルを求めて自由に歩く事が出来ます。まあ、桜の下でお弁当を開くという事は出来ませんけどね、まだ穴場と言っても差し支えない場所だと思います。

京都・洛東 京都桜事情2024 ~平安神宮 4.6~

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令和6年4月6日の平安神宮です。この日は左近の桜、神苑の八重紅枝垂れ桜、ソメイヨシノがいずれも満開・見頃になっていました。

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谷崎潤一郎が細雪の中で、虹の雲を仰ぎ見る様だと称えた八重紅枝垂れ桜。以前と比べると樹形が崩れ、少し隙間が多くなった様な気がしますが、美しさは健在です。

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中神苑でも八重紅枝垂れ桜が咲いていました。この桜、前からあったけかな。記憶があいまいなのですが、小振りながら綺麗な花でした。

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東神苑の蒼龍池の周囲の八重紅枝垂れ桜は、6年前の台風で大被害に遭ってほとんどの木が半分くらいの大きさになってしまいましたが、樹形はともかくとして、花はようやく痛手から回復した様です。花付き、花色ともに良好でした。

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ここには非公開区域があって、今年はそうだ京都行こうの企画で特別拝観が設定されていたのですが、1800円と少々お高いので見送りました。でも入り口からちらっと見た感じでは良さそうだったので、来年もあったら予約してみようかな。ただ満開の時期を見極めるのが難しいので、ちょっとしたギャンブルですね。

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土曜日とあって相当な混雑を覚悟していたのですが、思っていた程ではありませんでした。インバウンドの団体も居たのですが、なぜか入り口で固まって動かず、彼らに巻き込まれない内にと先回りすると割とスムーズに歩けました。まあ例年並みの人出だったかな。最後の楽しみに取っておいたこのソメイヨシノも無事に撮れ、ほっと一息入れて次に向かう事にします。

2024年4月19日 (金)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~妙顕寺 4.4~

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本法寺から妙顕寺に来ました。寺ノ内に来た一番の理由はこの桜が見たかったから。タイミング的にどうかなと思っていたのですが、ギリギリ見頃に間に合った様です。

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妙顕寺は情報の発信に熱心だからでしょう、インスタにアップされている写真も良く見ます。以前は常時公開は無く、特別公開だけだったように思いますが、いつしか何時でも入れる様になり、拝観者も多くなりました。とは言っても常時居るのは十人程度ですから、混んでいるという事はありません。

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初めて来た頃には近くで働く人が制服姿で昼休みに花見に来る様なローカルな存在でしたが、今はそういう人は見なくなり、代わりにSNSにアップするのでしょう、動画を撮る人を良く見ます。時代の変化を感じますね。

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境内のソメイヨシノは満開・見頃でした。妙顕寺の隣に幼稚園がありますが、そこの前にある桜も満開で、入園式も桜の下で行えて良い記念になった事でしょう。こんな綺麗な桜に出迎えられて、子供たちも幸せですね。

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境内にある数本の枝垂れ桜はいずれも満開・見頃、山門前の二本の枝垂れ桜は開花前、玄関前の八重紅枝垂れ桜は一分咲き程度でした。この一週間後に前を通った時は、山門に向かって左側の桜はほぼ終了、右側の八重紅枝垂れ桜は満開になっていました。4月に入って暖かい日が続いたせいか、一気に咲いてあっという間に散る桜が増えましたね。 

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ここには何度も来ていますが、境内右奥に社とお堂があるのに気づいていませんでした。そこにあったのがこの大きなソメイヨシノ。何でこれまで見えていなかったかな。こんな立派な桜を見落としていたとは、我ながらあきれる思いです。

京都・洛中 京都桜事情2024 ~本法寺 4.4~

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妙蓮寺から堀川通を渡って本法寺に来ました。ここはソメイヨシノが多く咲く、街中の名所の一つです。

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一番楽しみにしていたのが本堂前のこの桜なのですが、残念ながらまだ七分咲き程度でした。他のソメイヨシノは満開だったのですけどね、この木だけなぜか遅れた様です。

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その向かい側には小さな紅枝垂れ桜が咲いていました。いつ植えたのかな、これまでここにある事に気づいていなかったです。小さいながら綺麗な花でしたよ。

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初めてここに来たのは京都巡りを始めて間もない頃、この多宝塔が修復工事中だったのを覚えています。過去記事を見返してみると17年前のことですね。今年は桜の開花が遅いと思っていましたが、当時の日付を見るとさらに遅く見頃を迎えていました。17年の間に随分と桜も京都も変わって来たのですね。

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境内に居る間はほぼ独り占め状態でしたが、山門を出ようとすると5、6人の人がカメラを持って入ってきました。ここもすっかり桜の名所として知られる様になっているのですね。でも東山界隈に比べればまだまだ静かなもの。何よりインバウンドの人が一人も居ません。桜も多く、お勧めの場所の一つです。

2024年4月18日 (木)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~妙蓮寺 4.4~

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バスを堀川寺ノ内で下りてまずは妙蓮寺に来ました。このあたりは街中の小さな桜の名所が点在しています。

妙蓮寺の桜と言えば御会式桜。秋、十月頃から咲き出し、冬の間もずっと花を付け続け、四月になると一気に満開になるという不思議な桜です。どこにこんな数の花を隠していたのかと思うほど、冬の姿からは想像出来ない豪華な咲きっぷりですね。

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軒並み例年より開花が遅れる中でこの桜はいち早く盛りを迎えたらしく、既に散り初めになっていました。種類によって開花のタイミングのずれ方が違うのが今年の桜の特徴です。

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ソメイヨシノは満開・見頃でした。それほど数は多くないですが訪れる人も少なく、静かに桜を楽しみたい人にはお勧めの場所です。

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もう一つ、庫裏前の八重紅枝垂れ桜も見所なのですが、残念ながらまだ咲き始めたばかりでした。この一週間後に訪れた時には見頃が過ぎており、どうにもタイミングが合わなかったですね。

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妙蓮寺はそろそろ藤が咲き始める頃かな。小さな藤棚で花序も短いですが、花そのものはとても綺麗です。頃合いを見てまた訪れようかと思っています。

2024年4月17日 (水)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~仏光寺 4.4~

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六孫王神社から仏光寺に来ました。こここは本堂前にある八重紅枝垂れ桜が有名で、咲き始めたという情報を得て見に来ました。しかし、本当に咲き始めたばかりで、ちらほら花が見える程度でした。しまった、空振りかと思ったのですが、山門北側に紅枝垂れ桜が咲いているのに気づきました。

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仏光寺には何度か来ていますがいずれも花時ではなく、本堂前の桜以外には注意を払っていなかったのです。この枝垂れ桜、既に葉が出始めていましたが、まだ見頃と言える程度だったのは幸いでした。

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他にはソメイヨシノが満開で見頃でした。塀の外からも見えており、なかなか綺麗でしたよ。

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ところでここに来るのに東寺東門前から祗園行きのバスに乗ったのですが、最初はがらからで余裕で座ることが出来ました。ところがいつの間にか満員になっており、その大半が外人さんたちでした。私は四条高倉で下りたのですが、あの様子だと後のバス停は満員通過だったでしょうね。この後は四条高倉から寺ノ内に行くために金閣寺行きのバスに乗ったのですが、そのバスも外人さん達で満員で、堀川寺ノ内で下りるまで全てのバス停で満員通過でした。インバウンドの影響で一般市民に影響が出ているとは聞いていましたが、まさにそれを実感しましたね。まあ混み合うのは特定の路線に限られている様ですが、それにしても平日の昼間でこれはちょっと酷いなと思いました。

京都市はこの対策として人気観光路線には専用のバスを走らせる事にしたそうですが、土日限定だそうで平日には手が打たれていません。これでは効果は限定的でしょうね。京都はバスが発達しており、市民の足として欠かせないものです。それが機能しないとなると、困る人も多い事でしょう。京都市は現状をちゃんと把握出来ていないのかしらん。根本的な改善にはまだまだ遠いと思われます。

京都・洛南 京都桜事情2024 ~六孫王神社 4.4~

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東寺を北に抜け、八条通を西に行くと六孫王神社があります。六孫王とは清和源氏の祖である源経基の事で、父が清和天皇の六男であった事、清和天皇の孫にあたる事からそう呼ばれました。

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桜の名所として知られ、境内を様々な種類の桜が埋め尽くします。ソメイヨシノが主体ですが、紅枝垂れ桜やヤマザクラ、大島桜、入り口には八重紅枝垂れ桜もあります。

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これまで来る機会が無かったのですが、訪れてみて桜の名所と言われる訳が判りました。これだけ桜が凝縮されている場所もそう無いですね。

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相当混んでいるかなと覚悟して行ったのですが案外少なく、私の他に数人が来ているだけでした。おかげでゆっくり見て回る事が出来たのですが、帰り道に団体がやって来るのとすれ違いました。境内はそう広くはないので、団体とかち合うと大変な事になるでしょうね。混み合うかどうかはタイミング次第と言えそうです。

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桜の他には源平咲きの桃が咲いていました。二尊院でも同じような花が咲いていましたが、とても綺麗なものですね。桜とはまた違う風情を楽しませてもらいました。

追記です。

今日は松尾大社に行ってきました。楼門前、一の井川周辺共にヤマブキが満開・見頃です。松尾大社の公式インスタグラムに依れば15日に満開になったとの事。花持ちの良い花なので、まだ暫くは見頃が続くと思われます。

2024年4月16日 (火)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~東寺 4.4~

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令和6年4月4日の東寺です。この日は不二桜が満開・見頃となっていました。

この桜は2006年に弘法大師帰朝1200年を記念して三重県鈴鹿市より移植されたものです。遡れば岩手県の旧家で育てられていたもので、秋田県を経て1994年に鈴鹿市鵜飼農園が譲り受けたものなのだとか。随分と変遷を経てここに来たのですね。この桜も6年前の台風で被害に遭い、最初の頃より寂しい姿になってしまいましたが、今年はかなり復活して来たと言えそうです。

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ソメイヨシノは満開から七分咲き程度でしたが、とても華やかで綺麗でした。

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曇り空なのが少し残念でしたが、写真としてはこれくらいの天気の方が花色が出やすいですね。

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東寺ではライトアップも行われていましたがこれが大人気で、開場前には東門から南大門まで行列が出来ていたそうです。最近の京都は清水寺など一部の名所に人が集中しすぎて異常な事態になっています。SNSの普及で一つの情報がすぐに拡散するからなのでしょうかね。

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ライトアップにこだわらなければ、そこまで混む事はありません。また、ライトアップが見たいけど長蛇の列に並ぶのが嫌ならば、少し高いですが「そうだ京都行こう」のずらし旅に夕方の貸し切りプランがあり、貸し切り終了後もライトアップまで園内に止まり続けるという方法があります。まあ、来年もこのプランが設定されるかは判りませんし、事前予約制ですから満開の日にあたるか、また天気が良いかどうかは運次第になりますけどね。一つの選択肢として検討するのも良いかも知れません。

2024年4月15日 (月)

京都・洛北 京都桜事情2024 ~妙満寺 4.3~

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令和6年4月3日の妙満寺です。この日は大書院前の桜苑で枝垂れ桜が満開・見頃になっていました。

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この日はあいにくの雨という事もあったでしょうけど、妙満寺を訪れる人は少なく、とても静かな境内でした。

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晴れていたらもう少し拝観者は居たかな。観光コースから離れているという事もありますが、これだけの桜を無料で見られるところはそうそうありません。

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この日雨を押して出かけたのはそうだ京都行こうのキャンペーン、さくら山の特別公開を予約していたからで、どんな場所か興味があったからです。さくら山は本堂の右奥、墓地の裏手の山の事で、平成31年から整備を始め200本の桜が植えられているとの事です。

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普段は非公開で、プリンスホテル宝ヶ池の宿泊者にだけ公開していたとの事。小高い山の上一面に桜が植えられており、満開になっていたらさぞかし見事だったでしょうね。予約した時点ではこの日あたりが満開という予報だったのですが、今年の他の名所と同じく大きくずれてしまいました。桜の予想はつくづく難しいものですね。

 

追記です。

今日見て来た桜の名所の様子は次のとおりです。

・千本ゑんま堂

普賢象桜が満開・見頃です。厳密には少しピークを過ぎているかなという感じです。境内入り口にある松月桜も満開・見頃でした。この桜、一本しかありませんが、見事な咲きっぷりで、存在感がありました。平日の午前中とあってか拝観者はほぼ無く、ほとんど一人占め状態でした。

・千本釈迦堂

松月桜が満開・見頃です。この桜、枝先が枯れたのかな、少し刈り込まれて一回り小さくなった感じです。おかめの像の前の関山桜は満開・見頃、その隣や荼枳尼天社の前にある御衣黄桜も満開・見頃でした。あと柵の向こう側になりますが、本堂東側で鬱金桜が咲いています。ここも拝観者は数人程度、とても静かなものでした。

2024年4月14日 (日)

京都・洛西 京都桜事情2024 ~清凉寺 4.2~

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二尊院からさらに奥に行くと化野念仏寺に桜があるのですが、メインの八重紅枝垂れ桜がまだ咲いていないだろうと思い、道を右に折れて清凉寺まで来ました。ここでは本堂前の紅枝垂れ桜が満開・見頃となっていました。

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清凉寺には紅枝垂れ桜のほかソメイヨシノが数本ありますが、まだ七分咲き程度でした。でも花そのものは咲いたばかりで、とても綺麗でしたね。

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あとこの日は気づいていなかったのですが、仁王門の近くに八重紅枝垂れ桜がある様ですね。一通り見たつもりでしたが、我ながらいい加減なものです。

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この後、長辻通を通って嵐電の駅を目指したのですが、予想通り酷い混雑で、車道に押し出される事も屡々でした。平日の午前中からこれだから、週末には想像を絶する事になっていたでしょうね。土日は北行き一方通行になりますが、それでも相当に危ない事になっていたでしょう。事故が起こらない内に根本的な対策を取った方が良い様に思われます。

2024年4月13日 (土)

京都・洛西 京都桜事情2024 ~二尊院 4.2~

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落柿舎から少し北に歩くと二尊院に着きます。ここでは山門の内側にある紅白の綺麗な桜が出迎えてくれました。

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一本は紅枝垂れ桜、もう一本はソメイヨシノですかね。どちらも小振りな木ですが、とても上品な感じがして、雅な雰囲気を出していました。

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紅枝垂れ桜は勅使門を入ったところにもあります。勅使門はその名の通り、本来は勅使しか通れない特別な門。でもここでは誰でも通れる様になっています。こういう寺は珍しいですね。京都では他には無いかも知れません。

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この日は紅葉の馬場のソメイヨシノもまずまずの見頃になっていました。境内にはもう一本八重紅枝垂れ桜があるのですが、まだつぼみが膨らんだ程度でした。

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その境内で輝く様に咲いていたのが源平咲きの桃です。桜だけで無く桃を植えている社寺もありますが、ここまで綺麗な桃はそうありません。良いものを見せていただきました。

 

追記です。

今日回ってきた桜の名所の様子は次のとおりです。

・御室仁和寺

御室桜が満開・見頃です。一部で散り始めた木もありましたが、全体としてはとても華やかで綺麗でした。八重紅枝垂れ桜は満開ですが見頃は過ぎています。また三つ葉ツツジが綺麗に咲いていました。好天の週末とあってかなり混み合いましたが、特別酷い混雑は無く、まあ例年並みでしたでしょうか。インバウンドの姿がほとんどなかったのは意外でした。

・妙心寺塔頭退蔵院

数本ある枝垂れ桜がいずれも満開でしたが、ピークは過ぎています。少し離れて余香苑から眺める分には、見頃だったとは言えるのかな。ここもそれなりの数の拝観者が居ましたが混み合う程では無く、ゆとりを持って過ごす事が出来ました。

2024年4月12日 (金)

京都・洛西 京都桜事情2024 ~落柿舎 4.2~

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常寂光寺を出て少し坂を下がると、急に視界が広がります。京都市が所有する農地があるためで、ここ数年は空き地のまま放置されていましたが、この日は耕した跡がありました。以前古代米を試験栽培していたように何か始めるのでしょうか。

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その農地越しに見た落柿舎です。ここには特に期待していなかったのですが、庵の背後に綺麗な桜が見えたので入ってみる事にしました。

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この桜は10年前に佐野藤右衛門さんから贈られたものだとか。そんなに前からあるのに、これまで気が付いていなかったですね。

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ここで会ったのが例の写真家。あの対応の酷さと言ったら、思い出すだけで腹が立つ。プロなら立ち居振る舞いもアマチュアの手本になれって言うもんだ。せっかく綺麗な桜に会えたのに気分が台無しでした。

追記

今日回った桜の名所の様子は次のとおりです。

・本満寺

塔頭の八重紅枝垂れ桜が満開です。ピークはやや過ぎた感じですが、まだ見頃と言えます。ソメイヨシノは見頃を過ぎていますが、未だ満開を保っています。八重桜は咲き始めでした。

・白峰神宮

黄桜が八分咲きです。ただ一部が枯れてしまったのが枝が短くなっており、以前の様な勢いは感じません。八重桜は三分咲き程度でした。

・雨宝院

観音桜、歓喜桜が満開・見頃です。また八重紅枝垂れ桜も満開で、見頃を保っていました。この桜がこの時期まで見頃なのは珍しいですね。なので境内一面が綺麗な桜で埋まっていました。松月桜は三分咲き程度。また御衣黄桜は残念な事に枯れてしまっていました。

・妙蓮寺

庫裏前の八重紅枝垂れ桜は満開ですが見頃を過ぎており、色抜けがして葉が出始めています。御会式桜は葉桜になっていました。ソメイヨシノも満開ですが、葉が出てきています。塔頭の松月桜は七分咲き程度。目立ちませんが、同じ門前にカリンの花が咲いていました。

・妙顕寺

山門前の八重紅枝垂れ桜が満開・見頃になっています。隣の枝垂れ桜はほぼ散っていました。

・天寧寺

八重紅枝垂れ桜が満開ですが、見頃過ぎになっていました。6日前に五分咲きでしたから間に合わなかったのも仕方が無いかな。

・金福寺

八重紅枝垂れ桜は花が散っており、終了していました。ちょっと期待していたのですけどね、残念でした。その代わり新緑がとても綺麗でした。あと三つ葉ツツジも少しですが咲いています。

・圓光寺

奔龍庭周辺の八重紅枝垂れ桜が満開で見頃です。正確には少しピークを過ぎていたかな。下の段にある紅枝垂れ桜も満開ですが、葉が出ている木が多くピークは過ぎています。木によってはまだ見頃の花もあり、全体としては華やかでした。十牛の庭ではもみじの新緑が見事です。あと本堂前でエビネの花芽が上がっていました。

・加茂川・高野川

ソメイヨシノが見頃は過ぎていますが、まだ満開を保っています。この週末はぎりぎり花見が出来るかな、という感じです。花吹雪の下でお弁当というのも乙なものかも、ですね。

2024年4月11日 (木)

京都・洛西 京都桜事情2024 ~常寂光寺 4.2~

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小倉池を抜けた先にあるのが常寂光寺、紅葉の名所として知られる寺ですが、ここに見事な枝垂れ桜があるのです。桜を求めて嵯峨野に来たのなら、この桜を外すことは出来ません。

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この枝垂れ桜、樹齢を調べてみたのですが色々な情報があり、特定出来ませんでした。感じとしては本満寺の枝垂れ桜と同じくらい、90年前後というところでしょうか。まあ堂々たる姿です。

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その枝垂れ桜越しに見た眺望です。手前には嵯峨野の町並み、遠くは京都市の北部が見えています。

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この多宝塔の下にも八重紅枝垂れ桜があるのですが、まだちらほら咲きでした。他にヤマザクラの大木があるとの事ですが、私は見た事がありません。どこにあるのか、また次の機会に探してみようと思っています。

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この日は絶好のお花見日和だったのですが、嵯峨野路を歩く人は少なく、常寂光寺もご覧の通りがらんとしたものでした。これが野宮神社まで行くと急に人混みで溢れ、長辻通は雑踏と化すのですから不思議なものです。まあこの静けさはいつまでも続いて欲しいものですけどね。

2024年4月10日 (水)

京都・洛西 京都桜事情2024 ~御髪神社 4.2~

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竹林の小径を抜けて暫く行くとやがて小倉池にたどり着きます。その池の畔に祀られているのが御髪神社、良く日本で唯一髪を祀る神社と言われますが、正確には理容業の祖とされる藤原采女亮政之を御祭神としています。

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その前面の池の畔には数本のソメイヨシノが植えられており、この日は満開・見頃となっていました。薄暗い小径から出てきた目にはまぶしいくらい、美しい花でしたよ。

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それにしてもいつも不思議に思うのは、竹林の小径は凄く混んでいるのに少し離れるとがらんとしている事です。あれだけ沢山居た人、特にインバウンドの方達はどこへ行ってしまったのでしょうね。ここに来る途中にはトロッコ列車の駅がありますが、そこもそんなには混んでいないのですよね。

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まあ、おかげで嵯峨野に入ってしまえばのんびりと出来るのですけどね。天龍寺から竹林の小径までの喧噪はなんだったんだと思うくらい落差は大きいです。ここから桜を求めて嵯峨野を歩く事にします。

2024年4月 9日 (火)

京都・洛西 京都桜事情2024 ~天龍寺 4.2~

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車折神社から嵐山を経由して天龍寺に来ました。嵐山は比較的閑散としていたのですが、この寺の中はインバウンドの方たちで溢れていました。

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桜はご覧のように満開・見頃。少し上を向けて撮っていますが、この下には外人さんたちが一杯。この人たちって、SNSで桜の開花情報を共有しているのでしょうかね。

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それはともかく、ここの枝垂れ桜群はいつ見ても素晴らしいですね。醍醐寺の枝垂れ桜も凄かったですが、この密集感はこの寺ならではの魅力です。

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望京の丘から見た枝垂れ桜群です。遠くに比叡山を借景としており、まさに絶景ですね。

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下から見上げるとボリューム感たっぷり。こんな桜が何本もあるのですから、人気になるのも判るというものです。

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人だかりがしていたのが平和観音と愛の泉。カエル三尊って、外国の人に判るのかな。ここではトレビの泉よろしく、コインを投げ入れる人が沢山居ました。こういう池を見るとコインを投げたくなるのでしょうかね。天龍寺の桜を堪能した後は竹林の小径を通って嵯峨野へと抜ける事とします。

2024年4月 8日 (月)

京都・洛西 京都桜事情2024 ~車折神社 4.2~

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令和6年4月2日の車折神社です。この日は境内の桜が満開・見頃となっていました。

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ここで一番有名なのが渓仙桜。早咲きの枝垂れ桜ですが、この日はかろうじて満開だったものの盛りは過ぎており、寂しい姿になっていました。でも他の枝垂れ桜やこのヤマザクラなどが満開になっており、とても華やかな境内でした。

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この神社の北口は嵐電の駅に直結しており、ここを通勤路にしている人が結構居るのですね。これから仕事という人を横目にのんびりと桜を撮っているのはなんとなく気が引けました。1年前までは私も現役で、この時間は同じように職場に通っていたのですけどね。

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この桜は何と言う種類なのかな。濃いめの桜色が丹色の垣根と青空に映えて、とても綺麗でした。

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朝の車折神社はひとしきり通勤する人が通り過ぎてしまえば観光客は居らず、とても静かで静謐な世界でした。穴場を探しておられる人にはお勧めの場所です。昼間の状況は判らないですけどね。

追記

今日回ってきた桜の名所の様子は次のとおりです。

・半木の道

八重紅枝垂れ桜が満開・見頃です。6年前の台風で被害を受けてから暫くは不調な年が続いていましたが、どうやら痛手からは回復したようですね。ところどころにある一重の紅枝垂れ桜は盛りを過ぎており、満開ではありましたが色抜けし、かつ青葉が出てきていました。

・京都府立植物園

ソメイヨシノ、枝垂れ桜など多くの桜が満開・見頃でした。正門前広場ではチューリップも咲いており、ソメイヨシノとのコラボが春らしくて綺麗でした。

・墨染寺

この寺の銘木、墨染桜は満開・見頃でした。4代目と立て札があり、まだ小さな若木ですが、とても綺麗な花です。ソメイヨシノはやや盛りを過ぎており、青葉が見え始めていました。

2024年4月 7日 (日)

京都・洛東 京都桜事情2024 ~岩屋寺 3.30~

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大石神社から隣の岩屋寺に来ました。ここでは八日前に三分咲きだった大石内蔵助隠棲跡の枝垂れ桜が満開になっていました。

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正確には少し見頃過ぎだったかな。大石桜のような花の艶は無かったですね。

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大石神社とは隣りあっていますが、人出はかなり少なかったです。でもこの木の周りには点々と人が座っており、写らない様に撮るのは大変でした。

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この木もそろそろ散ってしまったかな。なんとか盛りと言えるタイミングで来られたのは良かったです。

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山門前の枝垂れ桜もまだ咲いていました。でもすっかり色抜けしていましたね。岩屋寺はまだ穴場的存在と言えるかな。大石神社と同様、アクセスにやや難がありますけどね。一度は訪れてみるのも良いかも、です。

 

2024年4月 6日 (土)

京都・洛東 京都桜事情2024 ~大石神社 3.30~

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醍醐寺から大石神社に来ました。目的はこの大石桜、予想通り満開・見頃となっていました。

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満開になって未だ時間が経っていなかったのでしょう、花色はほんのり桜色で、とても綺麗でした。

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ここは醍醐寺程には混んではいなかったですが、それでも結構な人が集まっていました。車で来る人も多く、駐車場は順番待ちになっていましたね。

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感覚としては地元の人が半分、私のように遠方から見に来た人が半分という感じだったかな。元々は地元の人だけが知る桜だったのが、私のようにそうだ京都行こうの情報やインスタを見た人が集まる様になったのでしょうね。

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ここに来るにはバスか自家用車しか無いのがネックですが、これだけの桜を見られたので不便を押してでも来て良かったです。地元の人にとってはあまり混まないで欲しいところかも知れないですけどね。

観光名所では無いので、周囲には飲食出来るところはほぼありません。また帰りのバスは京都駅方面行きがありますが、かなり混んでいましたね。私は混雑が嫌だったので反対方向の椥の辻まで行き、地下鉄に乗って帰りました。

この桜も3日に降った雨でかなり散ってしまった様です。盛りは短かったですね。来年どうするかは考慮中です。

 

追記

今日回った桜の名所の様子は次のとおりです。

・平安神宮

八重紅枝垂れ桜が七分咲きから満開になっています。丁度見頃で、とても美しい花色でした。左近の桜は満開・見頃、ソメイヨシノも満開・見頃でした。

・黒谷

ソメイヨシノが満開・見頃です。こんなに沢山あったっけというくらい桜で埋まっていました。塔頭の紅枝垂れ桜は満開・見頃、八重紅枝垂れ桜は三分咲き程度でした。

・真如堂

ソメイヨシノが満開・見頃です。早咲きの枝垂れ桜と縦皮桜は散っていました。放生池畔の紅枝垂れ桜は満開・見頃でした。荼枳尼天の八重紅枝垂れ桜は三分咲き程度でしたが、花芽があまりなく、満開になっても寂しい姿だと思われます。

・宗忠神社

ソメイヨシノが満開・見頃です。境内にある紅枝垂れ桜は満開でしたが、あまり花付きは良くありません。

・竹中稲荷社

ソメイヨシノが満開・見頃です。ここは最近人気らしく、結構な数の人が来ていました。

・大豊神社

枝垂れ桜は残念ながら色抜けしており、見頃は過ぎていました。参道入り口のソメイヨシノは満開・見頃です。哲学の道はこの参道付近しか見ていませんが、ソメイヨシノが満開・見頃でした。とにかく人が多くて写真どころではなく、早々に退散しました。

・加茂川

全体的にソメイヨシノが満開・見頃です。ここは上流から下流まで花見客で一杯で、ビニールシートの花が咲いていました。

・高野川

橋の上から眺めただけですが、ソメイヨシノが満開・見頃です。出町デルタのヤマザクラは半ば散っていました。この木は咲くのが遅かったですが、一気に咲いて一度に散った様ですね。

・上賀茂神社

御所桜が満開・見頃です。この桜がこの時期まで見頃を保っているとは意外でした。みあれ桜は満開・見頃、風流桜は五分咲き程度ですが、花芽が少なくて今年は外れ年の様です。斎王桜は未だ咲いていませんが、この木も花芽が少なく、あまり綺麗にはならないかも、です。ソメイヨシノは満開・見頃、また陽光桜も満開・見頃でした。ここは早咲きも遅咲きも一度に咲いた様ですね。

・正伝寺

紅枝垂れ桜とソメイヨシノが満開・見頃です。紅枝垂れ桜は一本しかありませんが、比叡山を借景にした枯山水の庭にとても良く似合っており、まさに絶景でした。ここは訪れる人も少なく、今日回った中ではベストでした。

・神光院

参道のソメイヨシノが満開・見頃です。境内では庫裏なのかな、1本だけ八重紅枝垂れ桜があり、八分咲きでとても綺麗でした。ここも地元の人くらいしか訪れる人はおらず、とても静かで落ち着いた雰囲気でした。

・天寧寺

八重紅枝垂れ桜が五分咲き程度、ヤマザクラなのかな、ちょっと確信が持てませんが、満開の桜がありました。あとモクレンも咲き出したところで綺麗でしたよ。

・阿弥陀寺

ここはそんなに数はありませんが、天寧寺と同じ種類の桜が満開になっていました。ソメイヨシノも満開・見頃です。もみじが新葉が出だしたばかりで、とても綺麗でした。

・本満寺

門から覗いただけですが、八重紅枝垂れ桜が三分から五分咲きになっていました。見頃まではあと少しですね。

2024年4月 5日 (金)

京都・洛南 京都桜事情2024 ~醍醐寺 3.30~

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令和6年3月30日の醍醐寺です。この日は枝垂れ桜が満開・見頃となっていました。

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醍醐寺の桜を見に来たのは初めて、これまでは市内から離れているのと、とても混み合うのとで敬遠していたのです。でも昨年紅葉を見に来た時、数多くの桜を目にしてこれは花の時分に訪れなければと思ったのでした。

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混み方は想像していた以上でした。朝9時の拝観開始に合わせて来たのですが、拝観劵売り場の前に長蛇の列が出来ており、入るまで30分近く掛かりました。ただ並んでいる途中に知ったのですが、拝観劵売り場は仁王門と霊宝館にもあり、そちらの方が早かったかも知れません。

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入るのには時間が掛かりましたが、境内は広いので中はそれ程混雑しているという感じは無かったです。まあ、人を入れない様に撮るのは難しかったですけどね。

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枝垂れ桜は三宝院前や霊宝館、金堂や五重塔周辺にあり、どの木も大きく豪華で、とても見応えがありました。これだけの数と花付きの良さは、京都では他には無いと言って良いでしょう。

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この日はまだソメイヨシノは開花していませんでしたが、そろそろ見頃になっている頃でしょうか。枝垂れ桜は盛りを過ぎているでしょうけど、まだ満開は保っていると思われます。ソメイヨシノとの共演で、さぞかし綺麗な景色になっている事でしょうね。

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少し残念だったのは時間の関係で霊宝館をじっくり見られなかった事で、数々の寺宝を見逃してしまいました。そのあたりはまた秋に訪れた時の楽しみとする事にします。ただ拝観料1500円は高いですね。これに三宝院にも入ったので別途500円掛かりました。一カ寺で二千円は痛すぎる。三カ所別々に売ってくれないかしらん。無理とは判っていますが、小遣い制の身としては切実な願いです。

2024年4月 4日 (木)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~本満寺 3.29~

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水火天満宮から本満寺に来ました。ここでは枝垂れ桜が七分咲きになっていました。

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部分的には満開と言っても良い状態でした。色合い的には一番綺麗なタイミングだったかも知れません。

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満開はたぶんこの翌日、去年よりも10日ほど遅かったですね。この桜の開花を待ちかねていたのでしょう、平日にも係わらず多くの人が訪れていました。

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こうして見るとまだ花が開ききっていないのが判ります。少し寂しい感じがしますが、まずまずの見頃に会えたので良しとしておきます。

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この桜の特徴、大きく傘状に開いた姿です。この日は青空だったので、綺麗な背景となりました。今日あたりもまだ満開は保っているでしょうけど、色抜けがして白くなっている事でしょうね。この桜の盛りは過ぎたでしょうけど、もう少しすると塔頭側の八重紅枝垂れ桜が見頃を迎えます。こちらの方はあまり注目する人は居ないので、静かに楽しむ事が出来ますよ。

追記

今日回ってきた桜の様子は次のとおりです。

・東寺

不二桜は満開・見頃です。青空でなかったのが残念でしたが、五重塔とのコラボは見事でした。ソメイヨシノは満開と七分咲きの混合、八重紅枝垂れ桜はちらほら咲きでした。

・六孫王神社

ソメイヨシノは満開と七分咲きの混合、入り口の八重紅枝垂れ桜は蕾が膨らんだ程度です。ここは私が居た間は数人程度でしたが、帰り道に団体とすれ違いました。訪れるタイミング次第では凄く混むかも知れませんね。

・仏光寺

紅枝垂れ桜が満開・見頃です。ソメイヨシノは満開と七分咲きの混合。本堂前の八重紅枝垂れ桜はちらほら咲きでした。

・妙蓮寺

御会式桜は満開ですが、葉が出始めており散りも盛んです。門前の御会式桜も咲いていますが、一足先に見頃は過ぎようとしていました。ソメイヨシノは満開・見頃、庫裏前の八重紅枝垂れ桜はちらほら咲きでした。

・本法寺

本堂前のソメイヨシノは五分咲きでした。満開になっておらず残念。山門から摩利支天堂にかけてのソメイヨシノは満開・見頃でした。あと小さな紅枝垂れ桜も満開になっており、小降りながら綺麗でしたよ。

・妙顕寺

境内のソメイヨシノは概ね満開・見頃でした。いくつかある枝垂れ桜も満開です。庭園の紅枝垂れ桜は満開ですが、少し見頃を過ぎています。玄関前の八重紅枝垂れ桜は一分咲き程度、門前の枝垂れ桜はいずれもまだ開花していません。

今日は主としてバス移動でしたが、祗園(五条坂かな)方面、金閣寺方面は満員でした。乗客の半分程度は外人さん、ほとんどのバス停で満員通過でした。聞いてはいましたが、路線によっては市民の足として機能していないですね。

2024年4月 3日 (水)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~水火天満宮 3.29~

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上品蓮台寺から水火天満宮に来ました。ここても枝垂れ桜が満開・見頃となっていました。

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この二日前には二分咲きだったので、一気に満開になった事になりますね。まさに満開になったところだったので、とても美しい花色でした。

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ここも予測していたよりは1日早かったです。一度咲き出すと、余程冷え込まない限り、開花のスピードは止まらない様です。

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この桜も少し色抜けがしてくる頃かな。もう一本の八重紅枝垂れ桜はまだ蕾は固かったです。それに花芽も少なく、今年もあり期待出来ない感じですね。どうしてこうなってしまったのか判りませんが、以前の様に二本の桜が競演出来る様な状態に戻って欲しいと願うばりです。

追記

今日は妙満寺に行ってきました。あいにくの雨でしたが、事前にサクラ山の特別公開に予約してあったので、傘を差して出かけてきました。大書院前の桜苑では3本の枝垂れ桜が満開・見頃となっていました。満開になった直後らしくとても綺麗でしたよ。本命のサクラ山は墓地の裏手の山に200本の桜が植えられているエリアで、平成31年から整備が始まったそうです。普段は非公開で、プリンスホテル宝ヶ池の宿泊者にだけ公開していたのだとか。今年はJR東海のキャンペーンに含まれていたので応募してみました。結果は五分から七分咲きで、残念ながら満開には至っていませんでした。晴れて満開だったら見応えがあったでしょうね。予約した時点では今日辺りに見頃になるという予想だったのですが、例によって外れてしまいました。

2024年4月 2日 (火)

京都・洛中 京都桜事情 ~上品蓮台寺 3.29~

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六角堂から上品蓮台寺に来ました。ここでは早咲きの枝垂れ桜が満開になっていました。

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ここには何度か来ていますが、この桜が盛りの時は初めて見ました。いつもはここの主力である八重紅枝垂れ桜が咲いた時に来るので、この桜は半ばは散っているのですね。

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一度はこの桜が盛りの時を見たいものだと思っていたので、今年は良いタイミングで来られました。とても清楚な風情のある桜ですね。

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もう一つの目的がスモモの花を見るためでした。境内の右手奥、北の出入り口の近くにあります。

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スモモは大きく括れば桜の仲間で、ぱっと見桜と区別は付きません。色々な種類がある様ですが、ここの場合は透明感があると言うのかな、ソメイヨシノとは明らかに雰囲気が違いますね。早咲きなので、これも盛りの時に来られて良かったです。

この日は私の他に三人居ただけでした。六角堂の大賑わいとは違い、とても静かな境内でした。八重紅枝垂れ桜が咲く頃にはバスが横付けにされ、団体客が来る事もあるのですけどね、静かに鑑賞出来たのは幸いでした。

追記

今日訪れた桜の名所の様子は次のとおりです。

・車折神社

渓仙桜は満開を保っていますが、盛りを過ぎた感じです。芸能神社前や本殿前の枝垂れ桜は満開・見頃、駐車場のヤマザクラは満開で、とても綺麗でした。他に種類は判りませんが、色の濃い桜が満開になっており、境内の丹色に良く映えていました。

・嵐山

川沿いの桜が見頃を迎えています。中之島公園には行っていませんが、遠目には枝垂れ桜をはじめソメイヨシノが見頃を迎えている様に見えました。山の中では桜がぽつぽつと咲いているのが見て取れました。

・天龍寺

枝垂れ桜が満開・見頃です。この寺らしい豪華さでした。拝観者も朝早くから一杯で、九割が外人さんでした。まあ人の多さが気にならないくらい見事でしたよ。

・常寂光寺

山門手前左側にある枝垂れ桜が満開・見頃でした。ほんのり桜色でまさに満開になった直後の様でした。多宝塔の下にある八重紅枝垂れ桜はちらほら咲きです。

・落柿舎

紅枝垂れ桜が満開見頃です。ここでは入り口で是非枝垂れ桜を見に行ってくれと言われたのですが、行って見ると有名な写真家の方が居てここは私が撮っているので出て行ってくれと追い出されました。見に行ってくれと勧められたのになぜ駄目なのかと聞くと、ここは私が撮っているので一般の人には裏側に回ってもらっているとの事。なんて横暴なと思って庵の人に確認したら、そこは本来公開していない場所で写真家にだけ認めているのだとか。さらによく聞いてみると、普段は人が入らないように柵がしてあるんだそうです。なんて事は無い、その写真家が柵をとっぱらってそのままにしてあったのですね。そりゃ素通しになっていれば誰でも入っていくわな。しかも一枚だけでも写真を撮ろうとすると、私が狙っているところだから撮るなと言う。有名人なら何をしても、何を言っても良いのですかね。柵を元通りにしなかった自分が悪いのに入って来るなと文句を言う、どこまで間抜けかつ身勝手なんだか。しかも桜は誰のものでもないのに撮るなとはどういう事か。とても良い写真を撮る写真家だと思っていたのに、こんなに自堕落で傲慢な人だとは思わなかった。この人祗園祭の時も見かけましたが、町の有力者には愛想笑いをしながらぺこぺこしていました。なのに一般人には居丈高、この態度の違いは人として如何なものか、こんなの芸術家である以前にただの老害、はっきり言って幻滅の一言、とても気分が悪かったです。

・二尊院

山門内、受付前の紅白の桜が綺麗です。もみじの馬場のソメイヨシノもまずまずの見頃、勅使門内の枝垂れ桜も満開・見頃になっていました。八重紅枝垂れ桜はまだつぼみが膨らんだ程度です。

・清凉寺

本堂前の枝垂れ桜が満開・見頃になっています。ソメイヨシノは五分から七分咲きになっていました。

2024年4月 1日 (月)

京都・洛中 京都桜事情2024 ~六角堂 3.29~

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令和6年3月29日の六角堂です。この日は境内一円に植えられた枝垂れ桜が満開・見頃になっていました。

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六角堂には何度も来ていますが、桜の時期に来るのは初めてです。桜が沢山あるのは知っていましたが、これほど華やかだと思っていませんでした。

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それにしてもこの狭い境内にこれだけの桜を植えたものですね。この日は平日でしたが、朝から大勢の人が桜を求めて訪れていました。

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六角堂には御幸桜という古木があると聞いていたのですが、どうやら枯れてしまった様で、今は若木が植えられています。ちょっと残念ですね。

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境内一円が見事ですが、私的にはお地蔵様を飾る一連の枝垂れ桜が気に入りました。小振りの木ばかりですが、素晴らしい花の密度です。

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六角堂は街中にある桜の名所。新京極方面から歩いてくる事も出来ますが、地下鉄の烏丸御池で下りるのが便利です。まだ暫くは満開が続くと思われますので、機会があれば訪れられると良いですよ。

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