京都・洛中 京の冬の旅2024 ~渉成園 園林堂~
京の冬の旅四カ所目は、渉成園内にある園林堂を訪れました。
涉成園は東本願寺の飛び地境内にある庭園です。この土地は徳川幕府第三代将軍の家光から下賜されたもので、作庭したのは石川丈山、詩仙堂の主だった人ですね。3.4ヘクタールもあるという広大な庭園で、印月池という大きな池の周囲に様々な建物が配されています。
さらに遡れば光源氏のモデルと言われる源融の六条河原院があったという伝承が伝わる場所(最近の研究に依れば違うらしいですが)で、融の供養塔もあります。河原院は奥州の塩竈の風景を模して作られたと言い、実際に塩竃を造り毎日大阪湾から海水を運んで塩焼きを楽しんだと言われています。渉成園には塩竃も再現されておりどんなものか見る事が出来ますよ。ちなみに写真の手前にあるのが塩竃の手水鉢、この型の手水鉢のオリジナルだそうです。
これが今回公開されている園林堂。渉成園の持仏堂で、内部には宗方志功画伯の44面の襖絵があります。一番の見所は杉の絵で、宗方氏らしい豪快な襖絵です。あらかじめ杉と聞いていなければそうとは判らないですね。
この特別公開は渉成園に入るのに500円、園林堂に入るのに500円掛かります。少々高いですが、渉成園も見所が多いですからまあ損は無いですね。本当なら桜の咲く頃まで続けてくれたなら綺麗な花も一緒に見られて良いのですけどね、まあそうも行かないか。
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