京都・洛北 紀元祭蹴鞠奉納2024 ~上賀茂神社 2.11~
今日2月11日は建国記念日、建国をしのび、国を愛する心を養う日と定められています。戦前は紀元節と言い、初代天皇の神武天皇が即位した日とされていました。紀元前660年の事と言い、その年から数える皇紀だと今年は2684年になるそうですね。この紀元節、はるかな昔かあったのかと思えばそうではなく、明治になってから定められたものです。天皇主権の国体を確立しようとした明治政府が考え出したものの様ですね。その紀元節を祝う神事が紀元祭、建国記念日に改められた今でも各地の神社で行われています。
ここ上賀茂神社でも神事のほか、剣道、空手、そして蹴鞠が紀元祭の行事として奉納されます。コロナ禍では自粛されていましたが、去年から復活しました。私も中止された年以外は毎年来ていますが、勇壮な空手、優美な蹴鞠を見るのは良いものですね。
今年例年と違っていたのは片岡社で、大河ドラマ「光る君へ」のパネルが飾ってありました。主人公の紫式部がこの社に参って詠んだ歌があるという縁で、主役の吉髙由里子さんが参拝したからでしょうか。吉髙さんは上賀茂神社でロケをさせて欲しいと頼んだそうですが、神社側もOKを出したそうです。実現するかどうかは判りませんが、もし本当にそうなったら是非撮影現場を見に来たいですね。
蹴鞠の奉納は11時頃から始まります。神事は9時開始ですから、蹴鞠保存会の人たちは2時間程お祓いや祈祷に参加していたのでしょう。その神事はホームページに参列可と書かれていますから、申し込めば見る事が出来る様です。ただし、初穂料として3000円が必要ですけどね。
それにしても今年は人が多かったですね。三連休の真ん中だったからなのかな。何となく話し声を聞いているとこの周囲を取り巻いている人たちの多くは、今日蹴鞠が行われる事を知らずに来ていた様です。
これが蹴鞠の実際の様子。すごく短いですが、これでも良く続いた方なのです。コロナ明けの去年は三回くらいしか続かなかったですからね、相当練習をされたのだと思います。蹴鞠には右足の付け根だけで蹴るという縛りがあり、手以外は使えるサッカーのリフティングの様には行かないのですね。もっとも平安時代には藤原成通という名人が居て、清水寺の舞台の欄干を鞠を蹴りながら往復して見せたという伝承が残されています。どんな道でも極めれば凄い事が出来るようになるのですね。
蹴鞠は仏教と共に伝来したとされており、飛鳥時代からの伝統があります。中大兄皇子が蹴鞠の靴を飛ばしてしまい、それを中臣鎌足が拾ったという故事はよく知られていますね。それくらい古くから貴族の嗜みとされ、やがて武士階級にも広まりました。今川氏真が蹴鞠の名手で、敵である織田信長の前で技を披露したというエピソードも有名です。しかし明治以降は廃れてしまい、今はこの蹴鞠保存会によって伝統が継承されています。その貴重な技を毎年見せて貰えるというのは幸せな事ですね。京都ではこの紀元祭の他に下鴨神社での蹴鞠始め、白峰神宮の春期大祭や精大明神例祭、京都御所の一般公開などで見る事が出来ます。次の蹴鞠は京都御所、宮廷文化の紹介として3月23日と24日に行われます。興味のある方は行かれてみては如何ですか。
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