京都・洛西 京都紅葉事情2023 ~地蔵院 11.29~
令和5年11月29日の地蔵院です。ここは初めて来ましたが、竹の寺というキャッチコピーから来るイメージとは違い、普通の住宅街の中にあるのに驚きました。
地蔵院は臨済宗の寺。創建されたのは1367年で、開基は細川頼之、宗鏡禅師を招いて開かれました。しかし、宗鏡禅師は師である夢想国師を開山に仰ぎ、自らは二代となっています。往時は17万平方㎞の境内を有し、諸堂を供えた大寺だったのですが、応仁の乱によってことごとく荒廃してしまいます。その後細川家の庇護により徐々に再建が進み、現在の姿となりました。
こちらが本堂です。本尊は伝教大師作と伝わる地蔵菩薩像で、地蔵院の名はここから来ているのですね。
境内はご覧の通り竹林が広がっており、もみじはその間に点在しています。一番多いのは実は山門前で、紅葉の名所というイメージは山門前に集約されているという感じですね。
方丈に付属する茶室にはハート型の窓があります。何ともポップな感じがしますが、これは猪目という古来からある模様で、ハートではありません。でもこの窓を見るとなんだか和みますね。
紅葉は色づき半ばで、さかりにはまだまだ時間が掛かりそうでした。何しろ初めて来た場所なのでこれが例年どおりなのかは判りません。今年の紅葉は全体的に遅いので、ここも同じ傾向なのかなという気はしますけどね。拝観者は少なく、とても静かでした。竹林は清々しくて散策するには良いですね。事、紅葉に関しては山門前が一番風情があるので、写真を撮るのが目的なら中に入る必要は無いかも、です。実際、山門前には開門前から沢山の人が居ましたが、中に入ったのは数人だけでした。でも最盛期を迎えたら竹林と紅葉の組みあわせは絵になりそうで、自分なりのポイントを探すのも面白いかと思いますよ。
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