京都・洛北 第57回京の冬の旅 ~大徳寺塔頭 三玄院 2.11~
今年で57回目となる京の冬の旅が行われています。普段見られない非公開社寺の特別公開が行われるのがこのイベントの魅力ですが、その中でも今回が初めての公開という寺が大徳寺の塔頭である三玄院です。
三玄院は石田三成、浅野幸長、森忠政という三人の戦国大名が開基となり、春屋宗園和尚を開山として1589年に開かれました。沢庵和尚、千宗旦もここで修行したとの事です。
三玄院の見所はまずは昨雲庭という枯山水の庭です。白砂と苔、石で作った滝組からなり、七五三調の庭とも心字の庭とも取れる造りとなっています。背景に大徳寺の法堂、仏殿、方丈の大伽藍を従え、松が点景となっている美しい庭ですよ。そして本堂を飾る襖絵も必見です。江戸時代後期の画家原在中が描いたもので、四季を表す山水画、花鳥画が見事です。また開山を祀る室中には竜虎の絵が描かれており、虎はどこから見ても目が合う八方睨み、龍はあまりの早さで飛ぶ事から姿は見えず、波とわずかな鱗だけが描かれているという珍しい構図となっています。
三玄院は石田三成の菩提寺ですが、残念ながら墓地は公開されておらず墓は見る事が出来ません。また初めての公開だからという事でしょうか人気が高く、入るのに30分程度待たされました。今から行かれる人は冬の旅のホームページから事前予約をしておいた方が良いですよ。特に予約優先とは書かれていないのですが、ページの一番下に予約ページへのリンクが貼られているので辿ってみてください。写真は一切禁止なのが残念ですが、庭も襖絵も質が高く、見ておいて損は無いと思います。
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