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2022年5月10日 (火)

新緑2022 ~比叡山延暦寺 5.5~

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延暦寺は延暦7年(788年)に最澄が一乗止観院を創建した事に始まります。延暦寺と呼ばれるようになったのは最澄の死後の事で、日本仏教の中心的存在となっていきます。

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延暦寺は多数の僧兵を抱え、宗教界のみならず政治的にも力を持つようになり、白川法皇が意のままにならぬものの一つに数えたのは有名ですね。その力は戦国期にも続き、織田信長と対立して焼き討ちに遭うまで保ち続けました。この焼き討ちの犠牲者は三千人にも上ると言われ、延暦寺の入り口には鎮魂塚が築かれています。

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受付を通って最初に出会うのが大講堂。ここには仏教縁の人々の肖像画や彫刻が展示されていて、特に法然、親鸞、日蓮、栄西、道元など壮絶な人生を送った末に宗祖となった人がずらりと並んでおり、そのことごとくが延暦寺で修行時代を過ごしていて、延暦寺の人脈の多さには圧倒される思いになります。まさに日本仏教の母山と呼ぶに相応しいですね。

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大講堂の奥に見えるのが開運の鐘。一回100円で誰でも撞く事が出来ます。撞き方にはひとそれぞれ個性があって、大胆に撞く人、遠慮がちに撞く人など様々で、見ていると面白いですよ。

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新緑は今がまさに盛り。下界では新緑のピークが過ぎ青紅葉と呼ぶ季節に入りつつありますが、ここでは若々しい新葉が目にしみる様でした。

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根本中堂は大改修の真っ最中。2016年から10年間の予定ですから完成まであと4年ですね。外から見ると三年前に来た時と変わっていないのですが、拝観出来る場所が内陣のごく一部に制限されており、着実に改修が進んでいる事が窺えます。改修が終わったら是非とも見に来たいですね。

延暦寺は連休中にも関わらず、さほどの混雑は見られませんでした。まだコロナの影響が続いているのかしらん。時間と体力の関係で西塔や横川には行かなかったのですが、東塔エリアだけでも宗教的尊厳は感じられ、心が洗われる思いがしました。また来年、新緑の頃に訪れたいと思っています。

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