京都・洛西 行きたいなあ ~新緑 落柿舎~
新緑と言えばもみじの事を指す事が多い中、異彩を放つのが落柿舎。ここは柿の木が多く、もみじとはひと味違った新緑を見る事が出来ます。落柿舎とは江戸期の俳人、向井去来の住処だった所。去来が居た頃には庭に40本の木があり、たわわに実を成らしていました。あるときその柿を京の商人が一貫文で買うという約束をして帰ったところ、その夜に柿の実がことごとく落ちてしまいました。そして一貫文を儲け損なった去来が自虐的に落柿舎の去来と名乗ったのがこの庵の名の由来とされます。
今は40本もありませんがそれでも秋になると沢山の実がなり、晩秋から初冬にかけて赤い実が茅葺きの屋根とあいまってとても風情があります。雪が降るとさらに鄙びた風景となりますよ。今は新緑の季節、生命力にあふれた柿の木の姿が素敵な場所です。
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