« 京都・洛北 そうだ京都行こう 早春編・石庭 ~龍源院~ | トップページ | 京都・洛中 椿2020 ~雨宝院 2.23~ »

2020年2月23日 (日)

麒麟がくる 第六回「三好長慶襲撃計画」

天文一七年。

京、松永久秀陣所。

お忍びで連歌の会に来た長慶。

お供する久秀。

 

伊平次の家。

伊平次の分解した鉄砲を見て、美しいと光秀。

それを美しいと言ったのは久秀だけと伊平次。

その久秀を長慶と共に襲撃する計画があると伊平次。

 

三淵藤英の館。

義輝を招いての猿楽の会。

そこに推参した光秀。

万里小路の館で連歌の会があり、

そこで長慶と久秀を襲う計画があると藤英に伝える光秀。

本日の会は裏で晴元が糸を引いていると聞いている、

二人を討ちたいのは晴元、ならば細川家の内乱、将軍家が関わる事ではないと藤英。

私は晴元が嫌い、去年まで戦っていたのは晴元、三好、松永ではない、

晴元を押さえられるのは三好、松永、急ぎ人数を集めよと藤孝。

その藤孝を呼び止めた藤英。

構わず出て行く藤孝。隣の部屋に居た義輝。

 

我らが出て行けば将軍家の御上意となる、それは困る、それをお含み頂きお帰り願うと藤英。

将軍は武士の鑑、世を平らかにするお方のはず、

それを目の前の争いごとに目をつむり無い事にするとおっしゃる、

それでは我ら武士が一つにまとまる手立てが無いではありませぬか、

将軍が争いをやめよと一言命じなければ世は平らかにならぬ、

藤英殿が将軍近くにお仕えならばそのようにご注進願いたいと光秀。

隣の部屋でじっと聞いている義輝。

ではこれにてと出て行く光秀。

あの者の後を追えと家臣に命じる義輝。

 

万里小路家。

おごそかに始まった連歌の会。

 

都大路を駆ける武士たち。彼らが駆け込んだのは万里小路家。

 

乱入してきた武士たち。

一人立ち向かう久秀。

 

万里小路家に向かう光秀。

後を追いかけて来て、光秀に帷子を手渡す藤孝。

 

不意を突かれた長慶。

あわやという時に刀を投げて助けた光秀。

乱闘。

隙を突き、逃げ出した長慶と久秀。

それを見て引き上げた武士たち。

 

都大路を馬で駆け抜ける長慶と久秀。

その姿をとある二階から見ていた晴元。

しくじりおって、と悔しがる晴元。

 

万里小路家。

刺客が去り、ほっとしたとたん肩の傷に気がついた光秀。

医者を手配しましょうと藤英。

京には東庵という親しい医者が居ると光秀。

 

かなりの深手だったらしく、ふらふらになって歩く光秀。

東庵の家の近くまで来て、ついに気を失った光秀。

 

東庵の家。

夢うつつに駒に助けられ、駒の今様を聞く光秀。

二日間眠り続けていたと聞き、驚く光秀。

二日間ずっと看病していたと聞き、駒に礼を言う光秀。

 

十日後。

光秀を訪ねてきた藤孝。

久秀からの礼の品と言って壺を持ってきた藤孝。

中身は水飴でした。

光秀殿は不思議なお方、鬼か蛇かと恐れられている久秀と親しくしている、

美濃に置いておくには惜しいと兄が申していたと藤孝。

それは久秀が田舎者を面白がっているだけの事と光秀。

私も面白がっている、兄の家で大きな声で、将軍様は武家の棟梁であり、鑑である、

将軍様が一言争うなと言わなければ世は平らかにならぬとおおせられた、

そのとおりなのです、しかし、この京にそう思う御仁はごくわずか、

あの折り義輝様も館におられ、光秀の言葉をじっとお聞きになられていた、

私は胸が痛かった、口惜しかった、光秀殿の様なお方があと二人、三人とおられれば、と藤孝。

美濃に帰らず、しばらく京に居ませんかと藤孝。

美濃も同じ戦乱の中、いつか美濃が一つになれば、美濃を上げて藤孝殿を支えますと光秀。

判りました、いつか一つになった諸大名が京に上り、将軍家を支えれば世は平らかになるはず、

それまでは戦うしか無いと藤孝。

そこに駆け込んできて、美濃がまた戦だ、戦場は大柿城、相手は織田信秀と東庵。

 

大柿城。

大柿城に攻め寄せる利政。

援軍に駆けつける信秀。

しかし、落城した大柿城。

 

近江路。

美濃へと帰る光秀。東庵から送るように命じられた駒。

 

嵐の夜、とある一軒家に泊まった光秀と駒。

たき火を熾す光秀。

むしろを拝借して来た駒。

むしろを光秀に渡し、これを来て寝てくださいと駒。

自分はたき火の側で寝るという駒に、それでは困ると光秀。

一緒にむしろに入ってくれと光秀。

とまどいながら隣に寝る駒。

あの今様はどこで覚えたと光秀。

昔、いろは太夫という旅芸人の一座に拾われ旅をしていた、その親方様から教わったと駒。

ヨシナノワレガと今様を歌う駒。

それを聞きながら目をつむった光秀。

 

「今回は不穏な京の情勢が描かれました。京を押さえていたのは晴元、しかしその晴元も家臣の長慶の勢力を恐れ、暗殺を謀ります。これが史実かどうかは判りませんが、あってもおかしくないくらい、不安定な政権でした。そこに光秀が絡んでいったのは全くの創作ですが、将軍家を思う光秀の真っ直ぐな姿勢が良く表されていました。これは将来に向けての伏線なのでしょうね。」

「久秀は今のところ長慶の忠臣として描かれています。従来言われている梟雄とは違った姿ですが、実際には礼儀正しい忠臣だった様ですね。教養もあり、主家を滅ぼすという事も無かった様です。それが天下の大悪人として伝わっているのは、やはり信長に逆らって滅ぼされたからなのでしょう。死人に口無しと言いますか、歴史は勝者によって書かれるものですからね、このドラマの久秀は史実に近い姿で描かれている様です、今のところはですが。」

「美濃の田舎者に過ぎない光秀が藤孝に高く評価されるというのもおかしな話ですが、光秀の真っ直ぐな人柄に惚れたという事でしょうか。これも将来に向けての伏線でしょうね。」

「次回は尾張への輿入れを命じられた帰蝶が、光秀に難問を持ち込む様ですね。光秀は少しもて過ぎの様な気もしますが、どんな展開になるのか楽しみです。」

 

参考文献
「明智光秀・秀満」「明智光秀と本能寺の変」小和田哲男、「図説明智光秀」森祐之、「ここまでわかった 明智光秀の謎」歴史読本、「明智光秀」早島大祐、「本能寺の変」藤田達生、「信長研究の最前線1、2」日本史資料研究会

 

 

« 京都・洛北 そうだ京都行こう 早春編・石庭 ~龍源院~ | トップページ | 京都・洛中 椿2020 ~雨宝院 2.23~ »

麒麟がくる」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 京都・洛北 そうだ京都行こう 早春編・石庭 ~龍源院~ | トップページ | 京都・洛中 椿2020 ~雨宝院 2.23~ »

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ