京都・洛北 そうだ京都行こう 早春編・石庭 ~大徳寺塔頭 興臨院~
興臨院は大徳寺の塔頭、はじめ畠山氏によって開かれ、後に前田利家によって修復が行われて以後前田家の菩提寺ともなりました。本堂は1978年に修復されており、庭園もその際に復元されました。作庭者は中根金作氏。形式としては蓬莱山式で、安土桃山期の石組みを利用しているとされます。特徴的なのは2つの巨石に渡された石橋ですね。橋の下は谷になっており、深山幽谷を思わせる風情があります。
興臨院は普段は非公開ですが、春と秋の二回特別公開が行われており、今年の春は3月14日から6月21日までの公開となっています。秋は10月中旬から12月中旬頃が例年の傾向ですね。非公開と言っても年の半分は公開されており、準公開寺院と言っても良いのかしらん。本堂と唐門は当初の姿をよく残しているとして重要文化財に指定されています。また、葉の大きな貝多羅樹(ばいたらじゅ)も見所の一つで、古代インドでは紙の代わりにされていたという言われを持ちます。まあ、これは春以降でないと見られませんけどね。
興臨院の庭は時代こそ新しいですが、禅寺にふさわしい風情をもった良い庭ですよ。
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