京都・洛中 十六羅漢石庭 ~妙蓮寺~
彼岸花を見た後、妙蓮寺を拝観しました。自分でも意外なのですが、ここを拝観するのは初めてです。
見所はいくつもありますが、まずは十六羅漢石庭でしょうか。お釈迦様に見立てた臥牛石と羅漢様に見立てた石が白砂の中に置かれ、左側にはさつきの刈り込みと北山杉の植え込みが配されているという枯山水の庭です。
面白いのは羅漢様の石が十五個しか無い事で、十六羅漢には一つ足りません。後一人は拝観者自身という趣向で、庭を眺めながら悟りの境地を探るという仕掛けなのだそうです。
私など羅漢様の様な悟りの境地にはほど遠いのですが、座って庭を見ていると厳粛な気持ちになるのは不思議です。その意味では作庭者の意図は十分伝わっていると言って良いのでしょう。
庭の他には幸野豊一氏作の四季を描いたふすま絵が見られます。奥書院の4つの部屋に配されており、わざとでしょう、照明を落とした薄暗い部屋で眺める絵は幽玄味に溢れていました。
また、寺宝として長谷川等伯一派の障壁画もあるとの事でしたが、予約が必要との事で見る事が出来ないのは残念でした。これは次の機会の楽しみが出来たと思っておくのが吉でしょうね。
« 京都・洛中 彼岸花2019 ~妙蓮寺 9.15~ | トップページ | 京都・洛北 仲秋の大原 ~寂光院 9.22~ »
「洛中」カテゴリの記事
- 京都・洛中 秋の境内2024 ~天寧寺 10.21~(2024.10.23)
« 京都・洛中 彼岸花2019 ~妙蓮寺 9.15~ | トップページ | 京都・洛北 仲秋の大原 ~寂光院 9.22~ »
コメント