2025年12月13日 (土)

京都・洛東 京都紅葉事情2025 ~東福寺 11月26日~

東福寺 通天橋からの眺め
東福寺 通天橋からの眺め

錦に染まった紅葉 ただし部分的には今一つ

令和7年11月26日、東福寺を訪れてきました。ここは混雑を避けるため、「そうだ京都行こう」の早朝拝観プランを利用しています。通常1800円ですが、今年は早期に予約すると500円引きだったので1300円で済んだのは有りがたかったです。
紅葉はご覧の様に丁度見頃でした。ただ、11月4日に下見に来た時に危惧していたように、中央から左上にかけての紅葉が今一つです。写真を拡大すると一部で散ってしまった木があり、散りはしないものの艶の無い紅葉になっているのが判ります。でも、遠目に見ている分にはあまり判らないのは幸いでした。


東福寺 経蔵と紅葉
東福寺 経蔵と紅葉

予想以上に綺麗な紅葉でした

10月頃の予想では、今年の東福寺は期待出来ないと言われていましたが、11月に冷え込みが続いたせいでしょう、予想を覆す見事なものとなりました。私は七割は大丈夫と予想していましたが、それ以上に綺麗な木が多かったです。


東福寺 見頃の紅葉
東福寺 見頃の紅葉

特別拝観時の動き方のコツ

早朝拝観は500人限定です。少し多いようですが、東福寺の境内は広いので混み合うという事はありません。それにちょっとしたコツがあって、開門直後は大勢の人が一度に入るので境内南側は混雑して写真を撮るのに困るのですが、10分ほど留まっていると大半の人は北側に移動して行くので、快適に撮影に集中出来る様になります。そして一通り撮影した後に北側に行くと、今度は開山堂に行っている人が多いので、北側の境内でもストレスなく動く事が出来ます。


東福寺 紅葉越しの開山堂
東福寺 紅葉越しの開山堂

部分的にあった不調の紅葉

ここは毎年狙うポイントで、もみじ越しに開山堂の門が見え、東福寺らしい写真になります。ただ、このあたりが紅葉が今一つエリアだったので、あまり綺麗な写真にならなかったのが残念でした。


東福寺 愛染堂周辺の紅葉
東福寺 愛染堂周辺の紅葉

境内北側もまずままず見頃でした

境内北側では愛染堂周辺が一番綺麗でした。左のもみじは下見の時には今年は駄目かなと思っていたのですが、予想に反して綺麗に染まりました。少し艶が足りなくて最高色の付きとは言えないですが、これだけ色付いていれば十分でしょう。


東福寺 見事な黄葉
東福寺 見事な黄葉

今年の紅葉は良かったものの、今後が気になります

特別拝観は8時30分まで、その後も止まる事は出来ますが、一般拝観の人がどっと入って来るのが見えたので、早々に引き上げる事にしました。今年の東福寺は最高の色付きとまでは言えなかったものの、平年以上には綺麗でした。葉が縮れてしまった木もありましたが、それほど目立たなかったのも幸いでした。事前に言われていた高温・小雨の影響は最小限に抑えられて良かったのですが、木々にダメージがあった事は確かと思われるので、来年以降にそれがどう出るか心配ですね。そして異常気象が今後どうなり、それがどんな影響を及ぼすのかとても気がかりです。

2025年12月12日 (金)

京都・洛中 京都紅葉事情2025 ~妙顕寺 11月25日~

妙顕寺 鬼子母神堂前の紅葉
妙顕寺 鬼子母神堂前の紅葉

妙顕寺の境内の紅葉

妙覚寺から妙顕寺に来ました。ここの庭園にも紅葉はありますが、外から見た限りでは色付き半ばに見えたので入らずにおきまました。実際はどうだったでしょうね。
境内で意外だったのはいつもはいち早く染まる本堂西側のもみじがほとんど色付いていなかった事で、一番の見所がこれかと少しがっかりしましたね。


妙顕寺 紅葉と本堂
妙顕寺 紅葉と本堂

境内の紅葉はほぼ見頃でした

しかし、本堂の前に回ると見事に紅葉していました。なんだかいつもと勝手が違い戸惑いましたね。まあいつもは撮らない構図狙いになったので、それはそれで楽しかったです。


妙顕寺 黄葉越しに見た本堂
妙顕寺 黄葉越しに見た本堂

もみじの裏から撮った本堂

本堂正面には黄葉したもみじがありました。しかし、そのまま撮っても絵にならないので、裏側に回ってもみじ越しに本堂を狙いました。もう少し黄葉が綺麗だったら明るい絵になったでしょうけどね、ちょっと暗くなったかな。

妙顕寺 白壁と紅葉
妙顕寺 白壁と紅葉

妙顕寺についての概略

妙顕寺を建てた日像上人は、十三歳の時日蓮聖人のご遺命として都での布教を託されました。日蓮聖人は関東の人で、主として鎌倉や身延山で布教活動をしていましたが、いつかは都に日蓮宗を広めたいと考えていた様です。その宿願を果たせず入滅してしまったのですが、その死の間際に弱冠十三歳の日像上人にその宿願を果たす様託したのですね。当時の十三歳と言えば今の十二歳、小学6年生の少年です。その少年にとんでもない大役を託すとは、余程見所のある人物だったのでしょうか。
しかし、少年の身ですぐさま動ける訳が無く、実に四十年の歳月を掛けて京都に拠点を構える事に成功しました。それが妙顕寺ですね。妙顕寺は後醍醐天皇の帰依を受けて勅願寺となり、やがて京都最大の日蓮宗の寺となっていきます。その後四海唱導(日本国中に教えを広める)を許され、その地位は不動のものとになっていきます。

妙顕寺 参道の紅葉
妙顕寺 参道の紅葉

制約の少ない開かれた寺

今の妙覚寺にかつての猛々しさは感じません。物腰の柔らかいお坊様が多く、本堂内での撮影もほぼ自由という開かれた印象を受ける寺です。秋にはこの紅葉、春には桜と結構人気がありますね。そんなに混雑する事は無いですが、年年拝観者は増えている感じは受けます。インバウンドにはあまり知られていないのか、ほとんど見かけないですね。

妙顕寺 総門外の紅葉
妙顕寺 総門外の紅葉

門前のもみじ

総門の前にも見事に色付いたもみじがありました。本堂西側と庭園は残念でしたが、これだけ綺麗な紅葉が見られたので、来た甲斐がありました。この日は大徳寺からずっと歩きで、しかも傘を忘れたのに気づき、一度大徳寺に戻ったりしたのでかなりくたびれましたね。でも、盛りの紅葉を沢山見られたので満足です。

2025年12月11日 (木)

京都・洛中 京都紅葉事情2025 ~妙覚寺 11月25日~

妙覚寺 法姿園の紅葉
妙覚寺 法姿園の紅葉

妙覚寺庭園 法姿園

今宮神社から妙覚寺に来ました。途中興聖寺にも寄って来ましたが、色付き方がまだ中途半端だったのと、私が不慣れであったため掲載出来るほどの写真が撮れなかったので割愛させて頂きます。もう数日後だったら入り口から綺麗な紅葉になっていたでしょうけどね、少し訪れるのが早すぎた様です。ただ、ここも拝観料1000円の値打ちがあるかというと微妙なところです。
さて、妙覚寺ですが、こちらの拝観料は800円、これはずっと以前からで同じで、最初に来た時は飛び抜けて高いと思っていましたが、今となっては平均的な価格になっています。むしろ何年もの間値上がりしていないのが有り難いと思ってしまうのがインフレの怖いところですね。

妙覚寺 扉越しの紅葉
妙覚寺 扉越しの紅葉

もみじだけのシンプルな庭

法姿園は門から続く石畳がある他はもみじが植わっているだけという、実にシンプルな庭です。法姿とはあるがままの姿という意味で、もみじは自然樹形で、一見自由に伸び放題という感じがします。実際には巧みに手が入れられているのでしょうけどね。でも、このもみじの林を眺めていると、不思議と心が落ち着きます。そしてじっと見入ってしまうのですね。石組みも何も無い庭なのに、何とも言えない魅力があります。

妙覚寺 机を使った紅葉のリフレクション
妙覚寺 机を使った紅葉のリフレクション

机を使ったリフレクション

庭には仕掛けはありませんが、本堂内には黒漆塗りの机が置かれており、流行のリフレクションが楽しめる様になっています。いつもなら順番待ちになるのですが、この日はそこそこ拝観者が居たにも係わらず、二つある机のどちらにも写真を撮る人は居ませんでした。それに前の縁側に座っている人も居なかったので、遠慮無く撮らせて貰う事が出来ました。

妙覚寺 法姿園の全景
妙覚寺 法姿園の全景

紅葉はほぼ見頃でした

色付き加減は概ね見頃でしたが、本堂正面のもみじにまだ緑が残っており、そこだけが少し残念でしたね。そこ以外はこの庭らしいオレンジ色に色付いていました。ピークはこの数日後、12月に入ると落葉が盛んだった様です。でも、この庭一面に落ち葉が散った様子もなかなか素敵ですよ。

妙覚寺 法姿園北側の紅葉
妙覚寺 法姿園北側の紅葉

特別公開は14日まで ライトアップは終了しています

ここはライトアップも行われていましたが、予定では14日までだったのですが全て落葉してしまったのでしょう、7日で終了してしまいました。ただし、特別公開自体は14日まで行われます。たぶん、裸木に数枚の紅葉が残り、苔の上に落ち葉が降り積もっているという光景でしょうね。もしこれから行かれるとしたら、落ち葉にどれだけ新鮮さが残っているかがポイントになるでしょう。いっそ雨の日を狙っていくと、初冬の風情が味わえるかもしれませんよ。

妙覚寺 青葉の残る本堂正面
妙覚寺 青葉の残る本堂正面

織田信長の茶会の料理の復原

もみじの他の見所としては、織田信長が茶会で饗応した時に出したとされる料理が復原されています。今の会席料理の原型の様な料理で、七の膳までたったかな、次々にお膳が運ばれてきた様ですね。今のように手の込んだ料理では無く、素材を重視したお膳という感じです。でも素材は豊かですよ。

また、歴史好きな人には、斉藤道三が信長に美濃を譲ったという国譲り状の写しも展示されています。小説や時代劇に出てきますが、本当にあった話なんだと納得させられます。

妙覚寺 散り始めたもみじ
妙覚寺 散り始めたもみじ

落葉している木もありました

紅葉は中央付近でまだ緑が残っていると書きましたが、早くに色付いた木もあって既に散り始めていました。だいたい一様に紅葉する庭だと思うのですが、今年は早い木と遅い木で差が出てしまいましたね。しかし、この木が法姿園の中では一番鮮やかに色付いていました。

妙覚寺 庫裏前の銀杏の黄葉
妙覚寺 庫裏前の銀杏の黄葉

庫裏前の銀杏の黄葉

入り口にあたる庫裏の前では、銀杏が黄葉していました。堀川通では大半の木が散り始めていたのですが、この木はまだ半分緑が残っていますね。たぶん12月初旬くらいまでは残っていたんじゃないかな。この木を背景に前撮りをしている人達が居ましたが、もっと紅葉が綺麗なところもあるけど、人が多すぎて無理だったのかな。それとも許可が取れなかったとか。少しバリエーションが足りない気がしますが、そこはプロカメラマンだから何とかしたのでしょうね。

2025年12月10日 (水)

京都・洛北 京都紅葉事情2025 ~今宮神社 11月25日~

今宮神社 東参道の風景
今宮神社 東参道

今宮神社名物 炙り餅

大徳寺塔頭 芳春院から大徳寺を抜け、今宮神社に来ました。この神社には二つの参道があり、楼門のある南側が正面の入り口になるのですが、この日は東側の参道から入る事にしました。ここには二軒の古い店と神門を飾る紅葉があり、とても絵になるのです。この二軒の店は一和さんとかざりやさんという炙り餅の店で、江戸時代から同じ商売で競い合ってきたという歴史があります。店としては一和さんの方が平安時代創業と圧倒的に古く、かざりやさんは江戸時代に創業されたという後発の店ですね。
かつては客の奪い合いもあった様ですが、いつしか共存共栄を図る様になり、客引きはお互いの店の前の石畳まででしか出来ないなど、独自のルールを作った様です。どちらも竹串に小餅を刺し、炭火であぶって白味噌ベースのタレを掛け、本数は11本、価格は600円とどこまでも同じです。
今宮神社名物 あぶり餅
今宮神社 あぶり餅

似ていて異なる二つの店

ただ、以前は13本で500円だったかな、微妙に値上がりしていますね。二つの店は何から何まで同じようですが、味は微妙に違います。どちらが美味しいかは好みの問題、人によって判定は違うでしょう。私的には一和さんの方が若干好みに合うので、今回は一和さんの方に入りました。あぶり餅を食べたのは10数年ぶりかな、久しぶりという事もあってかとても美味しく感じました。ただ、歳を取ったせいかなあ、一皿で満腹になっちゃいましたね。
今宮神社 境内の見頃の紅葉

隠れた紅葉の名所 今宮神社

今宮神社の境内はもみじが多く、隠れた紅葉の名所です。東門を囲むようにした紅葉が見所の一つですが、残念ながらこの日は色付き半ばで今一つ綺麗ではありませんでした。しかし、境内に入ってまず目に入ったのが社務所前のこの紅葉。見事な色付き方ですね。
今宮神社 紅葉越しの本殿
今宮神社 紅葉と本殿

本殿前の不思議な結界

もみじの向こうに見えているのが今宮神社の本殿です。この神社で不思議なのは、本店前に結界が張られており、立ち入れない事です。参拝時に並び難くて困るのですが、こういう神社は他で見た事が無いですね。もしかしたらですが、この結界が張られている場所は、やすらい祭で踊りが奉納される場所であり、みだりに立ち入ってはいけない神聖な場所という事なのでしょうか。
今宮神社 鮮やかな紅葉
今宮神社 鮮やかな紅葉

起原は疫病鎮めの紫野御霊会

今宮神社は疫病鎮めのための御霊会が起原となった神社です。正暦五年(996年)に当時流行していた病を鎮めるため船岡山に疫神を置いたのですが、長保三年(1001年)に再び流行病が流行ったため、船岡山から現在地に疫神を下ろして祭礼が行われました。これを紫野御霊会と呼び、以後社が建てられて行き、やがて今宮神社となっていきます。
今宮神社 紅葉の窓
今宮神社 紅葉の窓

今宮神社の二つの祭

今宮神社には、紫野御霊会の系譜を引く祭が二つあります。一つ目が今宮祭、毎年5月に行われ、剣鉾を先頭に三基の神輿が西陣の町を練り歩きます。行列は800人に及ぶと言いますから、大きなお祭りですね。5月5日が神幸祭と決まっていますが、還幸祭は第二または第三日曜日と流動的です。
もうひとつがやすらい祭。やはり疫病を鎮める祭ですが、毎年桜が散る時期に疫病が流行するため、花の霊を鎮める「鎮花祭」が起原とされます。花傘と鬼達が踊るやすらい踊りが特徴で、花傘の下に入ると一年中無病息災で過ごせるとされます。また、やすらい祭は京都の北部に四つの保存会があり、今宮神社のほか玄武神社、川上大神宮、上賀茂で行われています。玄武やすらい以外は今宮神社の疫神に参拝するので、紫野御霊会に触発されたものと推測されます。総勢20名程と小規模で、今宮祭が宮中主催であったのに対し、やすらい祭は農村起原という違いがあります。毎年4月第二日曜(上賀茂は5月15日)に行われ、花傘を先頭に氏子地域を練り歩き、要所ではやすらい踊りが披露されます。
現在圧倒的に有名なのは今宮やすらい祭で、毎年のようにマスコミで紹介されますね。今宮祭も大規模な祭なのに、上賀茂神社の賀茂競馬などに隠れているせいか、ニュースで取り上げられる事はまずありません。どちらもまだ見た事が無いので、来年は一度行って見ようかと思っています。
今宮神社 一見静かな境内の紅葉
今宮神社 一見静かな境内

写真好きには良く知られたスポット

こうして見ると誰も居ないように見えますが、人が入らないように撮っているだけで、そこそこの数の拝観者が来ていました。半分くらいは私のように紅葉狙いのカメラマンだったかな。珍しい事にあぶり餅屋さんからこの神社まで、インバウンドが一人も居ませんでした。大徳寺にはそれなりに見かけたのですけどね、以前なら当然の景色でしたが、ほとんどの名所にインバウンドが来ている中、一人も見かけないというのは希有な事です。たまたまだったのかも知れませんけどね。
今宮神社 南参道の銀杏並木の黄葉
今宮神社 南参道の銀杏の黄葉

南参道の銀杏並木の黄葉

南楼門を出ると、参道沿いに見事な銀杏並木があります。黄葉はたぶんこの日あたりが最高潮で、間もなく散り始めた事でしょう。この後行った堀川通では、落葉が盛んでしたからね。まだ盛りの銀杏波木を見られたのは幸運でした。

京都・洛中 京都紅葉事情2025 ~北野天満宮 12月10日~

北野天満宮 東門近くの銀杏の黄葉

北野天満宮 東門近くの銀杏の黄葉

北野天満宮の紅葉

令和7年12月10日、北野天満宮を訪れてきました。御土居の特別公開が今日まで延長されていると知ったので行ってみたのですが、外からみるかぎりほぼ紅葉は散っている様子だったので入るのは止めにしました。それにしても拝観料が1200円とは、どこまで値上げするのでしょうね。まあ、梅苑の拝観料が2000円だから今更驚きはしませんが、そこまで出して見るほどの紅葉かと言うと正直なところ疑問です。
北野天満宮 本殿越しに見た銀杏の黄葉
北野天満宮 本殿越しに見た銀杏の黄葉

まだ銀杏の黄葉は残っていました

それよりも、半ば散っていた銀杏の紅葉の方が、晩秋の風情があって余程素敵でした。もう二日ほど早ければ、まだ見頃だった事でしょう。でもこの秋の終わりと冬の始まりを感じさせる光景は、今日で無ければ見られない貴重な瞬間です。
北野天満宮 地主神社と黄葉
北野天満宮 地主神社と黄葉

天神様も敬意を表した地主の神様

楼門から参道を真っ直ぐに来ると出会うのが地主神社。その名の通りこの土地の本来の神様を祀る社で、後から来た天満宮が土地の神を敬い、正面に据えたのでした。その社の手前にはたぶんハゼかな、少し盛りを過ぎた紅葉があり、奥に銀杏の黄葉があって最後の紅葉を見せてくれました。
北野天満宮 半ば散った銀杏の黄葉
北野天満宮 半ば散った銀杏の黄葉

絵馬掛け所は一杯でした

この左奥には絵馬掛け所がありますが、受験シーズンを前に既に絵馬が溢れかえっていました。合格祈願の神社は数多ありますが、やはりこの神社が最も人気があるようです。願掛けをした人達みんなに御利益があると良いですね。

 

上七軒 老松 生菓子「木枯らし」
上七軒 老松 生菓子「木枯らし」

この季節ならではの生菓子

帰り道、上七軒の老松さんに寄って生菓子を買って来ました。色々ありましたが、半ば散った銀杏を見た後だったので、選んだのは「木枯らし」という生菓子です。まさにこの季節にぴったりですね。明後日には強烈な冬型の気圧配置になり、強い北風が吹くとか。まさに木枯らし、秋を吹き飛ばし、本格的な冬の到来です。季節は移り行きますが、当ブログはまだ紅葉情報を続けます。なにしろストックが多いもので、なかなか消化出来ません。もうしばらくお付き合い願えたら嬉しいです。

2025年12月 9日 (火)

京都・洛北 京都紅葉事情2025 ~大徳寺塔頭 芳春院 11月25日~

芳春院 参道奥の紅葉
芳春院 参道奥の紅葉

紅葉で彩られた参道

興臨院から芳春院に来ました。ここは非公開寺院ですが、盆栽庭園を公開しているせいでしょうか、参道までは入る事が出来ます。そして、その参道沿いでは素晴らしい紅葉を見る事が出来ました。
芳春院 紅葉と鐘楼
芳春院 紅葉と鐘楼

芳春院について

芳春院は前田利家の正室、松子が開基となって建てた前田家の菩提寺。芳春院は松子の法号で、女性の法号を寺名にした全国唯一の例とされます。この寺を特徴付けているのは京の四閣の一つに数えられる吞湖閣、20年近く前に特別拝観で見た事がありますが、二層の楼閣で、琵琶湖を飲み干すという意味で名付けられたのだとか。庭園と共に小堀遠州が建てたとされ、楼上には前田家の先祖とされる菅原道真公を祀っています。なお、残りの三閣は金閣、銀閣、飛雲閣です。
芳春院 参道全景
芳春院 参道全景

春と秋の両方楽しめる参道

参道はご覧の様にもみじが植えられ、この日は綺麗に紅葉していました。低い植え込みはさつきで、季節になると美しく咲き揃います。これだけ見事な参道はなかなか無いですね。
芳春院 白壁越しの黄葉
芳春院 白壁越しの黄葉

大仙院からの見越しの紅葉

もみじは西側に植えられていますが、東側には屏越しの黄葉を見る事が出来ます。ただし、このもみじは景観としては芳春院の参道の一部ですが、木としては隣の大仙院のものです。屏一枚で隔てているたげですから、こういう事も起こるのですね。
芳春院 見頃の黄葉
芳春院 見頃の黄葉

高桐院についての情報

大徳寺で紅葉の名所としては高桐院がありますが、コロナ禍以来拝観停止が続いています。途中補修工事もあったようですが、既に終了しているはずですね。事情を確かめようと大徳寺の受付で聞いてみたのですが、コロナ禍の最中に孫が生まれ、赤子に感染するのを恐れての事だったのだとか。その後もコロナは収まっておらず静かに流行しており(現に私も罹患しました)、再開は考えていないらしいとの事でした。素敵な庭が見られないのは残念な事この上ないのですが、そういう事情ならやむを得ないですね。後継ぎがどうのという別の噂も耳にした事があるのですが、いつか再開してくれる事を願っています。

地震お見舞い申し上げます

青森沖で地震が発生し、最大震度6強の揺れがありました。今現在の情報では、負傷者30名、火災一件という被害状況と報道されていますが、テレビの情報では至る所で割れたガラスが飛び散り、商店では商品が散乱し、被害を受けた建物も少なくないようです。そして、極寒の中避難を余儀なくされた方たちも大変な思いをされたようです。震度6強なんて経験した事が無いですが、相当に怖かった事でしょうね。ここに改めてお見舞い申し上げます。

また、後発地震が注意情報という耳慣れない警告も出されており、今後同クラスの地震が起きる可能性が相対的に高まっているとか。心配の種は尽きませんが、どうかこれ以上の災害が起きませんように。

2025年12月 8日 (月)

京都・洛北 京都紅葉事情2025 ~大徳寺塔頭 興臨院 11月25日~

興臨院 方丈と庭園の紅葉
興臨院 方丈と庭園の紅葉

興臨院秋の特別公開

黄梅院から興臨院に来ました。この寺も原則非公開ですが、毎年春と秋に特別公開が行われており、真夏と真冬を除けば常時公開とあまり変わらないという印象ですね。秋はご覧のような紅葉、春はさつきと新緑が美しい寺です。拝観料は800円、初めて来た頃は400円だったのが徐々に値上がりして、いつの間にか倍になっています。もうため息しか出ないですね。

 

興臨院 前庭の紅葉
興臨院 前庭の紅葉

前庭の紅葉

写真は山門を入ってすぐの前庭の紅葉です。よく手入れされた庭と美しい紅葉がとても絵になりますね。雨に濡れた石畳も風情があります。この先の方丈庭園への期待が高まる景観です。

 

興臨院 方丈前庭園
興臨院 方丈前庭園

方丈前庭園は中根金作氏作

方丈前庭園は、足立美術館庭園の作庭者として知られる中根金作氏の作品です。ただし、全くの創作ではなく、古い資料を元に復原されたものだとか。広く白砂を敷き詰め、右上に築山を築き、植え込みと石組みで蓬莱山の世界を形作っています。植え込みにさつきともみじを選んだのは、資料に基づくものなのか中根氏の発案なのかは判りませんが、四季の変化をこの庭に与えており、とりわけ春と秋に美しい彩りを見せてくれます。

 

興臨院 方丈廊下奥の紅葉
興臨院 方丈廊下奥の紅葉

畠山家から前田家の菩提寺に

大徳寺には、大名が開基となっている塔頭が多くあります。興臨院もその一つで、大永年間(1521年-1528年)に 能登の守護大名だった畠山義総によって建立されました。興臨院は義総の法名から名付けられた寺名です。畠山氏が滅亡した後は、新たに能登の支配者となった前田氏が引き継ぎ、前田家の菩提寺として庇護を受けました。

 

興臨院 方丈横の紅葉
興臨院 方丈横の紅葉

方丈周囲の紅葉は色付き半ばでした

この寺の特徴として、方丈を取り囲むようにもみじが植えられており、小さいながら紅葉の名所となっています。この日はこの一本が見頃となっていた他はまだ色付き半ばでした。これは例年の傾向で、庭園のもみじが見頃を過ぎた頃に方丈周りのもみじが見頃になる事が多い様です。両方を一度に見られないのは残念ですが、どちらか片方は見頃な訳ですから、外れる事が少ないとも言えますね。また、紙がまだ基調品だった頃に、その大きな葉が代用品として使われていたという貝多羅樹も必見ですよ。

なお、今年の秋の特別公開は12月15日までです。

2025年12月 7日 (日)

京都・洛北 京都紅葉事情2025 ~大徳寺塔頭 黄梅院 11月25日~

黄梅院 破頭庭の紅葉
黄梅院 破頭庭

織田信秀の菩提寺 黄梅院

令和7年11月25日、大徳寺塔頭の黄梅院を訪れてきました。黄梅院は普段は非公開寺院ですが、秋になると特別公開が行われます。この日は雨模様でしたが、雨の紅葉も綺麗だろうと出かけてきました。連休明けで空いているだろうという見込みもありましたが、拝観開始の10時丁度に訪れたところ一番乗りでした。

黄梅院 庫裏から見た破頭庭の紅葉
黄梅院 庫裏から見た破頭庭

紅葉は見頃でした

紅葉は丁度見頃を迎えたところ、狙い通り雨に濡れたもみじはとても綺麗でした。一部はまだ色付き半ばのもみじもありましたが、これだけ美しい紅葉が見られたのだから、雨を押して出かけてきた甲斐はありました。

黄梅院 関座庭
黄梅院 関座庭

ようやく撮影が解禁になりました

黄梅院を訪れるのは三度目、前二回は撮影禁止だったのですが、最近庭園の撮影が解禁されました。大仙院に続き嬉しい事ですね。多分、インバウンドが増えた事による措置でしょうか。おそらくは勝手に撮るインバウンドが続出し、制止するのが困難になったため、いっそ解禁しようという事になったのではないかと推測されます。まあ私の想像ですけどね、化野念仏寺もやはりインバウンドが増えてから西院之河原の中が解禁になっているので、当たらずとも遠からずでしょうか。

黄梅院 本堂裏の紅葉
黄梅院 作仏庭の紅葉

黄梅院の沿革

黄梅院は永禄5年(1562年)に織田信長が初めて入洛を果たしたとき、父の織田信秀を弔うために信長が建てた寺。最初は小さな庵でしたが、天正十年(1582年)に信長が本能寺の変で急死した際、羽柴秀吉によって密葬が行われて増築されました。秀吉はすぐ後に信長の菩提寺として総見院を開きますが、黄梅院もまた同じ年に本堂、唐門を改築しています。さらに天正十七年(1589年)に小早川隆景の協力を得て、鐘楼、庫裏、客殿等を改築し、「庵」を「院」に改めました。

黄梅院 砂紋に散る落ち葉
黄梅院 砂紋に散る落ち葉

寺名と庭名の由来

黄梅院の名は中国の黄梅県破頭山東禅寺に由来しています。本堂前庭の破頭庭という不思議な名もまた、この寺に由来しているのですね。白砂と苔からなるシンプルな庭で、中央億に二本の石が建てられています。文殊菩薩と普賢菩薩を表すとされ、あたかも寄り添っているように斜めに傾いています。これは本堂の釈迦如来の説法を聞いている姿で、聴聞石と呼ぶそうですね。

黄梅院 一枝庵と黃葉
黄梅院 一枝庵と黃葉

千利休由来の庭

黄梅院には八つの茶室があり、これはその一つ一枝庵に続く廊下です。その奥には見事に黄葉したもみじがあり、とても風情がありました。この茶室を囲んで千利休が作庭した直中庭があり、破頭庭とは対照的に緑溢れる池泉回遊式庭園になっています。写真は紅葉速報でアップしていますので、よろしければご覧下さい。

黄梅院 枝折門と紅葉
黄梅院 枝折門と紅葉

拝観料は千円です

黄梅院は趣の異なる四つの庭と見事な紅葉に溢れた見応えのある寺です。写真も撮り甲斐があり、楽しい時間を過ごす事が出来ました。ただ、ここも拝観料が千円と高いのが難点です。最近はどこも千円が標準となりつつありますが、紅葉巡りをする側としてはとても痛いですね。このインフレ傾向はなんとかならないものかしらん。なお、今年の特別公開は今日で終了しており、紅葉はまた来年の楽しみとして下さい。

2025年12月 6日 (土)

京都・洛中 京都紅葉事情2025 ~廬山寺 11月21日~

廬山寺 源氏庭全景
廬山寺 源氏庭全景

桔梗だけでなく紅葉も美しい廬山寺

令和7年11月21日の廬山寺です。初夏から秋にかけて桔梗が咲く源氏の庭で知られますが、紅葉の名所でもあります。この日は丁度見頃を迎えたところでした。ただ、紅葉には影響がなかった高温・小雨ですが、苔には大きなダメージとなったらしく、生気がおとろえ、一部では枯れていたのが痛々しかったです。


廬山寺 屏越しの紅葉


廬山寺 屏越しの紅葉

屏越しの紅葉が美しい源氏庭

廬山寺の紅葉は、源氏庭の西側にもありますが、多くは屏の外側に植えられたもみじです。庭園を包む様にぐるりと植えられており、背景としてとても美しいですね。庭園の外にあるため苔と白砂で形作られた洲浜の景観を壊す事が無く、よく考えられた配置ですね。


廬山寺 御黒戸横の紅葉


廬山寺 御黒戸横の紅葉

一際美しい御黒戸横の紅葉

庭園から見える紅葉で一際美しいのが、御黒戸の横にあるもみじですね。御黒戸はかつて歴代天皇の位牌が置かれていたところで、廃仏毀釈の影響で維持管理に支障が生じたため、位牌は今は泉涌寺に移されています。



廬山寺 御黒戸裏の紅葉
廬山寺 御黒戸裏の紅葉

御黒戸の裏側

庭園を出て、御黒戸の裏側に来ました。このもみじの西半分が庭園側に出ているのですね。毎年綺麗に色付くもみじで、裏側も見事です。この木は外れ年になる事はあまり無い様に思います。



廬山寺 慶光天皇陵参道の紅葉
廬山寺 慶光天皇陵参道の紅葉

慶光天皇陵参道の紅葉

この本堂の裏手にあるのが慶光天皇陵。慶光天皇は東山天皇の孫にあたりますが、生前に天皇に在位した事は無く、閑院宮家を継ぎ典仁親王と呼ばれていましたが、後桃園天皇が後継ぎの無いまま崩御されたため、第六子が光格天皇となりました。光格天皇は父の死後、太上天皇の尊号を贈ろうとしたのですが、皇位に就かない私親への尊号宣下は名分を乱すものと時の老中松平定信らが反対したため、断念せざるを得なくなりました。明治に至り、明治天皇から改めて慶光天皇の諡号が贈られたという経緯を持つ人物です。その御陵への参道にももみじがあり、ご覧の様に綺麗に色付いていました。



廬山寺 南門前の紅葉
廬山寺 南門前の紅葉

南門内側の紅葉

廬山寺には門が二つありますが、南門を入ったところにももみじと銀杏があり、紅葉と黄葉の両方が楽しめます。銀杏の方が早く色付く傾向がありますが、この日は両方が見頃となっており、とても美しい景観でした。

廬山寺の見頃はこの日の前後、連休明け頃までだったでしょうか。ここは何度かタイミングを外しているので、今年は丁度良い時に来られたのは幸運でした。

廬山寺ホームページ

 

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